建物が建つことによる「風景」がありますよね。
出来るだけ「考えておきたい事」・・・・沢山ありますが、
そこに「出現させる事」による感覚は和の精神にも似たような感覚で気持ちを
日本的に考えたいと思いますよ・・・・・・。
スペースを考えるときに「人のスケール感覚」は大事にしておきたいですね。
限られた空間の中に素敵な場所を・・・・・。
小さな庭もそんなスペースの工夫の「成果」だったりします。
見たい場所、見たくない場所・・・・見える角度でコントロールできる事。
「窓」の使い方で変わる部分でもありますよね。
「開閉の方法」だけでもずいぶん差が出ますよ。
例えば・・・・和のスペースで設ける障子に工夫を・・・・・・。
通常は左右に開ける障子を、全体的に上に開けるように考えることで、
雪見障子のような状態の「地窓」を計画すると、「障子を開ける事」で隠れる部分が出来ますよね。
そうすると「死角」をつくる事ができて、屋外の「見える部分」をコントロールできます。
畳・・・床近くにの設ける「地窓」のようなスペースだけ見える。
そして「地窓」だけでなくて上に開けた「障子」越しにも柔らかく明りが入る。
そうして色々な「組み合わせ」によって・・・・・「スッキリさ」や「美しさ」・・・自然を導き入れる工夫を
考えていますよ・・・・「同時」に考えることで生まれる設計の工夫。
全体を広い視野で考えて繊細に「寸法関係」を考えて「セット」することで
「個」ではなくて「その計算した仕組み全体」でお互いに関係しあいながら
「仕上がり」が見えてくるんです・・・・・「個」ではないところでの空間のつくり方が大切ですよ。
今日は朝から奈良・川上村での研修会でイロイロ学びの日・・・・。
自然との関係や源流としての「村」の在り方や考え方を知る日となりました。
違いを知り、差を知り、理解して・・・・「考える事」はそういう意味での大事な部分もありますね。
(仮称)中庭の良さを取り込んだ家での工事も進んでいます・・・「関わり」を設計した家。
壁の仕上げの下地(ボード類)が張られているところ・・・囲まれることで、
イロイロな仕掛けの意味が見えてくる状態。
住まいづくりの「器」の中でもイロイロと考えるべきことはあります。
人としての「必要とされる空間」の「囲み方」・・・・仕組みとか・・・・・・。
ヒューマンスケールを考えて、準備、人の感覚を大事にする・・・・・それだけで「暮らし」が
変わりますよね・・・・・・。
空の見える風景をつくるだけでも「心の在り方」が変わったりしますよね。
建物の大きさや豪華さだけではない部分の価値。
そういう部分を考えての「設計」は大切だと考えていますよ。
階段部分を考えてみても「取り入れ方」で変わる部分があります・・・・・。
明りや風の取り入れ方。
光を落とし込むように計画していますよ。
そして「見える部分」もコントロールして・・・・・・。
窓は「見える部分」でもありますし、「見られる部分」でもあります。
プライバシーを保ちつつ、開放性をコントロール・・・プラス気持ちよさをつくりだす工夫。
「視覚」での心地よさをつくることで、「心地よさ」は変わりますよ。
もちろん「空を見る」だけではなくて、「光を取り入れ」て「風」も取り込み・・・「風の道」を
つくりだすことで、「部屋奥」まで心地よさを運ぶように・・・・・・。
「死角」をつくり・・・・コントロールした「カタチ」が現場でつくりだされていますよ。
窓の種類にも「配慮」です。
内容の本質が変われば、「カタチ」は変わりますよ・・・・デザインには「理由」があります。
それが「工夫」の価値ですから・・・・・・・。