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子どもの発表が終わり,担任が最後の講評をするとき,必ずおもしろい光景に出会います。
講評と言えば,やはりまずは子どもたちをほめてあげたくなりますね。
よかった点を,具体的に子どもの姿で伝えたいものです。
「地域の人にインタビューするなんて,調べる方法を工夫しましたね。すごいですよ。」
「ガイドブックにして,調べたことをきちんと整理していますね。とても分かりやすいですよ,これは。」
「薬物に関する法律を詳しく発表してくれましたね。薬物が絶対にいけないというこことを,また改めて感じることができました。」
「5班のみなさんは,班長を中心にみんなしっかりと協力し合っていますね。チームワークがバッチリです。」
こんな,よかった点を講評として伝えるときは,子どもたちは本当にうれしそうな顔をします。
「もっと言って!もっと言って!」
のような,ニコニコとした目線で先生を見つめるものです。
中には,班のメンバーどうし目を合わせて「やったね!」のような合図も。
そんな姿は,講評を述べる先生としてもうれしいものです。
これまでの学習をがんばってきたからこそ,味わえる喜びですよね。
だから,どんな発表にも,必ず「よかった点」を見つけて,具体的にほめてあげたいものですし,多くの講評では,これはなされています。
しかし,それと同時に,ぜひ付け加えたい言葉があります。
それは,
講評では,よかった点とともに,必ず「課題」も伝える!
ということです。
最初に述べた「おもしろい光景」とは,よかった点に喜ぶ子どもの顔だけでなく,「課題」を聴くときの,子どものリアクションです。
よかった点のあとに「課題もあります。それは…」と言うと,必ず子どもたちは表情を変えます。
何となく目をそらす子,少し悲しい目をする子,急に人ごとのような顔をする子,そんなこと耳に入りませんよー って感じな子
おもしろいものです。
気持は分かりますね。よかった点とは違って,課題は聴きづらいものです。
しかし「良薬口に苦し」「ためになる言葉は耳に痛い」です。ここが学習なのです。
100点満点の発表はありえないでしょう。
どこに目標を設定するかにもよりますが,必ず「さらによくなるために」子どもたちに伝えたいことはあるはずです。
それも,しっかりと伝えてあげましょう。
子どもの表情も暗くなるし,先生も言いにくい言葉かもしれませんが,それを伝えるのも先生の役目です。講評の役目です。
「課題もあります。発表の内容が,少しテーマからずれているものもありますね。そこはテーマにそっていくべきです。例えば…」
「学習計画を立てた段階で,少し無理があったのかもしれませんね。プレゼンテーションにまとめるという作業を見通して…」
「もっと,幅広く調べるとよかったでしょう。本やインターネットなどの手軽なものだけでなく,アンケートをとったり,インタビューをしたりしてみると,生の声が集まります。すると…」
よかった点と同様に,こちらも具体的な方がいいですね。
その場では子どもにとって耳に痛い忠告かもしれませんが,それをしっかりと受け止めれば,必ず次に生かせますし,何よりためになる学習です。
だから,子どもたちには講評を伝える前に,「課題も必ず前向きに受け止めましょうね」と心構えをつくらせておくといいかもしれませんね。
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