小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

子どもを講評するとき,抜かしてはいけない言葉

2009-12-14 20:19:29 | 学級生活の攻略法
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子どもの発表が終わり,担任が最後の講評をするとき,必ずおもしろい光景に出会います。

講評と言えば,やはりまずは子どもたちをほめてあげたくなりますね。

よかった点を,具体的に子どもの姿で伝えたいものです。

「地域の人にインタビューするなんて,調べる方法を工夫しましたね。すごいですよ。」

「ガイドブックにして,調べたことをきちんと整理していますね。とても分かりやすいですよ,これは。」

「薬物に関する法律を詳しく発表してくれましたね。薬物が絶対にいけないというこことを,また改めて感じることができました。」

「5班のみなさんは,班長を中心にみんなしっかりと協力し合っていますね。チームワークがバッチリです。」

こんな,よかった点を講評として伝えるときは,子どもたちは本当にうれしそうな顔をします。

「もっと言って!もっと言って!」

のような,ニコニコとした目線で先生を見つめるものです。

中には,班のメンバーどうし目を合わせて「やったね!」のような合図も。

そんな姿は,講評を述べる先生としてもうれしいものです。

これまでの学習をがんばってきたからこそ,味わえる喜びですよね。

だから,どんな発表にも,必ず「よかった点」を見つけて,具体的にほめてあげたいものですし,多くの講評では,これはなされています。

しかし,それと同時に,ぜひ付け加えたい言葉があります。

それは,

講評では,よかった点とともに,必ず「課題」も伝える!

ということです。

最初に述べた「おもしろい光景」とは,よかった点に喜ぶ子どもの顔だけでなく,「課題」を聴くときの,子どものリアクションです。

よかった点のあとに「課題もあります。それは…」と言うと,必ず子どもたちは表情を変えます。

何となく目をそらす子,少し悲しい目をする子,急に人ごとのような顔をする子,そんなこと耳に入りませんよー って感じな子

おもしろいものです。

気持は分かりますね。よかった点とは違って,課題は聴きづらいものです。

しかし「良薬口に苦し」「ためになる言葉は耳に痛い」です。ここが学習なのです。

100点満点の発表はありえないでしょう。

どこに目標を設定するかにもよりますが,必ず「さらによくなるために」子どもたちに伝えたいことはあるはずです。

それも,しっかりと伝えてあげましょう。

子どもの表情も暗くなるし,先生も言いにくい言葉かもしれませんが,それを伝えるのも先生の役目です。講評の役目です。

「課題もあります。発表の内容が,少しテーマからずれているものもありますね。そこはテーマにそっていくべきです。例えば…」

「学習計画を立てた段階で,少し無理があったのかもしれませんね。プレゼンテーションにまとめるという作業を見通して…」

「もっと,幅広く調べるとよかったでしょう。本やインターネットなどの手軽なものだけでなく,アンケートをとったり,インタビューをしたりしてみると,生の声が集まります。すると…」

よかった点と同様に,こちらも具体的な方がいいですね。

その場では子どもにとって耳に痛い忠告かもしれませんが,それをしっかりと受け止めれば,必ず次に生かせますし,何よりためになる学習です。

だから,子どもたちには講評を伝える前に,「課題も必ず前向きに受け止めましょうね」と心構えをつくらせておくといいかもしれませんね。

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