受け持っている6年生も(担任のひいき目ですが)ずいぶん授業態度が落ち着いてきました。
シーンとした真剣な雰囲気の中,鉛筆が動くカリカリとした音だけが響く教室。
子どもたちの机間をぐるぐる回りながら感じたことを一つ。
とても細かいことですが一つ。
机間巡視は,方向によって前進とバックを使い分ける!
なんのこっちゃと思っているでしょうが…
机間を先生が歩くとき,パターンは大きく2つに分けられます。
A「子どもたちの前から後ろに向かって歩く」場合と
B「子どもたちの後ろから前に向かって歩く」場合です。
Aは黒板側から教室後方に向かって歩き,Bは逆ということです。
それを踏まえて
「A前から後ろに歩くときは先生は前進する」
要するに普通に歩くということです。
理由1:子どもにとっては,先生が自分の横に来るまでの間,先生の姿が見えているから,先生もその間は正面から対した方がよい
理由2:子どもの横を通りすぎれば,その子には先生は見えないので,先生も背中を見せてもよい
そして
「B後ろから前に歩くときはバックする」
要するにお尻から進んでいくということです。
理由1:子どもにとっては先生が真横に来るまでは先生の姿が見えないから,それまでは先生も背中を見せていてよい
理由2:子どもの横に来た時に,先生と顔を合わせ,それから先もその子には先生の姿が見えているから,先生も正面から対した方がよい
ということです。
いかがでしょうか?
実際に授業中にやってみると一番分かると思うのですが・・・
机に向かっている子どもにとって,見回っている先生の動きや視線というのは気になるものでしょう。
プリントに一生懸命取り組んでいるのに,歩く先生の背中ばかり見えていては,さびしいはずです。
「先生は見てくれている」
これがあると,またがんばれるものです。
そのためにも,先生は工夫して,できるだけ子どもたちの視線の中にあるときは子どもたちに背中を見せず,向かい合っていたいものです。
・・・・真剣に机に向かう子どもたちの中で,そんなことを考え,思いついていました。
私も集中せねば(笑)