児童集会みたいなところで
「先生、今年は算数の先生になっちゃったけど、みんなも知ってる通り、先生、体を動かすことが大好きなんです。
なんとか、運動場を走るような算数ができないかな~って、考えてるんですけど。
みんな、昼休みに外で遊ぶときは、ぜひ先生を誘ってください。先生、体を動かしたくてウズウズしてますから。」
と言っちゃったのが失敗(笑)で、その日以降、毎日昼休みに誘われてしまいます。
「ジャングルジムで遊びましょう~」
「サッカーに入ってください~」
正直、なかなか忙しい日が続いているのですが、このお誘いはうれしいものですね。
「失敗」なんて言っちゃいけない(笑)
毎日ではないけど、2日に1回ぐらいかな、子どもたちのところに遊びに行っています。
担任として自分の学級の子たちと遊ぶことは山ほどしてきたけど、担任じゃなくて、他の先生が受け持つ学級の子たちと遊ぶのは今年が初めてです。
また新鮮な感じがします。
少し照れくさい感じもします。
なんかちょっと、かみ合わない感じもします。
算数の時間以上に、子どもたちの本当の表情が見られます。
子どもたちとの距離が近くなります。
これからも、こうして学校中のいろんな子たちと遊んでみようと思います。
さて
担任をしていませんので、昼休みに運動場に足を踏み入れた瞬間の、自分の目線が今までと違うことに気付きました。
今までは、
「自分の学級の子たちは、だれが、どこで、どう過ごしているかな」
と、自然に自分のクラスの子たちを探していました。
昼休みに把握できる、子どもたちの人間関係の実態ってあるんですよね。
子どもたちと遊びながらも、そんな目を持っていました。
しかし、今は違いました。
自分の学級がなくなると、今度は
「この学校の子たちは、何年生が、どこで、どんな風に過ごしているのかな」
って目で運動場を見渡していました。
「ジャングルジムは、3・4年生に人気だな」
「すみっこで、なんか地面をつついているのは、こないだ入学してきた一年生の子たちかな」
「運動場の真ん中で、でかでかとサッカーしてるのは、やっぱり6年生の元気坊主たちか」
「4年1組は、男女混じってドッジボールしているな。ほ~」
「そういえば、2年生の子たちはあんまり見えない気がするけど・・・」
運動場を見渡せば、いろんな姿が見えるものです。
私なりに、「教務主任」という立場で、昼休みの子どもたちの実態を見ようとしました。
学校の今を知る貴重な情報源です。
ときに、こうした客観的な見方は、担任の先生には見えていないことに気付くこともあります。
そのとき、それを担任の先生にも伝えれば、学級経営に関して大きな助けになるはず。
少しでも役に立てればと思います。