小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

我が子の入園式に不満… ってことは

2015-04-11 21:55:44 | 教師力UPの攻略法
先日、我が子の入園式に行ってきました。
学校はお休みをもらいましたが、私も初めて我が子のイベントで仕事に休みをもらう立場になりました。
今まで他の先生たちがそうしていたのを
「へ~そうですか」
ぐらいの他人事のように見てきたのですが、ついに自分もそうなったことに、また感慨深いものがありました。

どんな入園式になるんだろう。
うちの子は式の間、きちんと座ってられるだろうか。
これこそ親心なんですね。
初体験です。
本当にドキドキ。
手に汗にぎるほどの心境でした。
そしていよいよ
「新入生入場」
うちの子はどこだ!?
どこだ!?
どこだ!?
…あ、いた!!

…!!

泣いてる~!

バッチリ泣いてました。笑
うちの子のことだから、そうじゃないかとある程度予想はしていたつもりですが、やっぱりそうでした。
小さい子たちの入園式なので、他にも泣いている子や騒いでいる子はたくさんいたわけですが、うちの子も… でした。笑

それから式がスタートし、式次第に沿って流れるわけですが、その間いっこうに泣き止まないうちの子。
途中、先生たちに抱っこされたりしながら、それでも最後まで泣いていました。
あぁ… 我が子よ。
明日からの幼稚園生活、がんばれ。
ただただそう思うばかりでした。

そして長い長い入園式が終わり、教室で待つ我が子のもとへ。
どんな顔で泣きついてくるのかと思いきや、教室にいた我が子はもう泣き止んでケロッとしていました。
「あら?」
そしてその後自由時間となり、園庭で遊ばせると、笑顔でのびのびと遊び出しました。
式が終わった解放感でしょうか。
さっきまでの泣きじゃくりがうそのようです。

そこで私は思いました。
「こりゃ、順序が逆だな」
ようするに、入園式をしてから子どもたちを遊ばせるのではなく、遊ばせてから入園式をするべきだということです。
だって、我が子も含めて式の間泣いていたたくさんの子たちは、式という初めてのあの異様な空間が耐えられず、ほぼパニックのようにして泣いていたんだと思います。
もし、式の前にこの場で楽しいことが経験できれば、きっと子ども心に安心できたはず。
心もほぐれたはず。
式が終わってのびのび遊ぶ我が子の姿を見てはそう思わずにいられませんでした。
加えて、できるなら式の内容も、あんなに堅苦しいものでなくていい。
「祝辞 教育委員会殿」
「保護者代表挨拶」
なんて一通りありましたが、こないだしたうち(小学校)の入学式の式次第とほぼ変わらないものでした。
幼稚園生相手に、それはないでしょ~
もっと砕けた、そして短時間で済むものにしてほしい。
それが我が子をハラハラしながら見守った親としての要望です。
幼稚園の先生方、いかがでしょうか。

と、ここまで思って、さらに気付かされました。
「きっと、こないだやったうちの入学式も、親の立場からすればいろんな要望があるんだろうなぁ」
私は教務主任として、入学式を計画運営し、当日も進行を務めました。
私なりの工夫を凝らしたつもりですが、参列する親の視点というものを、どれほど意識していたでしょうか。
そこをもっと思うことができたならば、式の中身ももっと改善すべき点に気付いたのではないかと、逆の立場を経験して初めて思うことができました。

我が子をもち、人様へ預けるようになって、また自分の仕事に関する視野が広がる。
そういった感じです。