小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

1組と2組で算数の授業を変えてもいいのかな?

2016-12-01 21:55:27 | 授業中の攻略法
基本的に担任であれば1つの授業は1回しかしません。
しかし,私は5年生と6年生の算数指導をしていて,どちらの学年も複数学級あるので,その分同じ授業を何度もすることになります。
となると,授業をしながらよく思うのが,
「1組でこうやったけど,2組ではこうしてみようかな」
「2組でこうやったらうまくいかなかったから,3組ではこう変えてみよう」
ということです。


となったとき,さて
「学級で授業を変えてもいいのかな?」
という迷いが生じます。
例えば,1組の授業がうまくいかず,2組の授業を変えてみたら今度はうまくいった場合,もちろん2組の授業は
「あぁよかった」
ってなりますけど,1組に対して申し訳ない感じがしてきます。
1組と2組の間に差を生んでしまったような気がして。
この差は,単に
「授業がよかった,悪かった」
というものにとどまらず
「学習内容の定着ができた,できなかった」
という学力面の差にもつながります。
それを思うと,やはり全学級で同じ授業をするというのが,私たちの立場としては鉄則になるのかな,なんて考えたりもします。

以前の私はこういう思いから,学級間で授業を変えることを遠慮していた,というか臆病になっていました。
でも,徐々に
「変えてもいいんじゃないか」
と思えるようになってきました。
学級間の公平も大事ですが,それよりも,1人でも多くの子に,1学級でも多くの学級に「いい授業」を届けることの方が,自分の役目として重要だと,そう捉えるようになってきたからです。
そう思えるようになってからは,自分の中でも授業がよりアクティブになりました。
授業が固定的なものでなく,可変的なものになったという意味です。
せっかく自分には1つの授業を何度もチャレンジできるチャンスが与えられているので,それを生かして磨きをかけていくべきだと,今は思っています。

だから,よく1組と2組で授業を変えます。
変えるというのは,内容ではなく主に方法です。
「何を学ばせるか」
ここはブレないようにして
「どう学ばせるか」
ここを可変的にしています。

もし2組で改善してうまくいったら,その分1組は次以降の授業で取り戻せるように,いろいろとまた工夫を加えることも忘れないようにしています。