小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「面白くない授業」に賛成?

2017-10-04 19:58:29 | 授業中の攻略法
教師たる者、子どもたちのために面白い授業をしたいと思うものです。
子どもの意欲を高める題材を扱う授業
活発な意見交換が行われる授業
ICTをうまく活用した授業
グループで協働的に活動する授業
学習の成果を発表し合う授業
ゲーム的な要素を取り入れた授業
ゲストを招いたり校外に出たりする授業
体験的な活動のある授業
などなど。
「どうすればあの子たちが生き生きとできる授業ができるだろうか」
と、いつも授業作りに力を注ぎます。
その成果があって、ねらい通りの面白い授業ができたときは、それは当然うれしいものです。

しかし、こうも思います。
「授業は常に面白くあるべきだろうか」
そして
「面白くない授業だって必要じゃないか」

私が思うのは、学ぶことに「耐性」も必要なんだということです。
子どもたちは自分の手を離れてからも、これから先、長い時間をかけて、色んな環境において、色んな指導者のもとで学び続けていくものです。
その学びのすべてが「面白い」ということはあり得ないでしょう。
ときには全く面白いとは思えないこともあるはずです。
しかし、そこでも全力で学ばなくてはいけない、そんなときはおおいにあるものです。
受験に向けた勉強などはまさしくそんなものでしょう。

だから「自分にとって面白いと思えなければ、やらない」なんてぜい弱な子にしてしまってはいけない、そう思います。
ときに、小学校においてだって、
ひたすら計算問題に取り組む授業
漢字の書き取りを繰り返す授業
丁寧に視写する授業
先生の説教染みた授業
重苦しいと感じる道徳の授業
奉仕作業に汗をかく授業

こんな授業を避けずに行って、その授業においても45分はがんばれる子を育てなければいけないと感じています。
ときに、こういった授業に「ご褒美」をセットにする先生がいます。
「できたらカードにシール」とか「宿題なし」とかなして、なんとかがんばらせようとするやり方です。
確かに、低学年など、発達段階によってはそれが必要なこともあるでしょうが、
やはり将来的にはそんなのだってなしにがんばれる子をめざしたいです。
もちろんバランスをとることは大事です。
こんな授業が連続するようでは子どもたちは疲弊してしまいます。
そこら辺のうまいバランスのとりかたに、教師の腕が試されます。