小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「小学生攻略法」連載100回目です!ありがとうございます!

2009-12-13 10:44:24 | 雑談
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このブログも100の記事となりました。

2009年8月にスタートしてから,多くの人に応援の声をいただきながら,それを励みに続けています。

このブログを続けていることで,私自身の教師生活の様々な課題や実践を記録として残すことになり,よかったと感じています。

書いた記事の中の「攻略法」と名付けている実践が,私の教師生活を支えていえるものもありますし,さらに新しい「攻略法」が必要だと感じるものもあります。

「こんなときはどうするんだ?」という課題も多くあります。

先輩の先生方や,各研究会,書籍から学ぶことも多くあります。

出会う子どもの数だけ,教師としての幸せを見つけ,教師という仕事の難しさを実感します。

もちろん,私自身は教師としてまだまだ未熟ですし,ブログも100を数えただけの新米ブログです。

これから,私の成長とともに,ブログも成長させていければと思っています。

そして,ほんの少しでも,このブログを訪れるみなさまにとって,役に立つことができればと思います。

今後とも「小学生攻略法」をよろしくお願いします!

と,100回目のあいさつだけでは,せっかく訪れていただいたのに失礼ですから,前回ネタから継続して,少しだけ。

子どもたちへの講評について。

5つの発表があったら,5つの個別の講評が必要だということを前回は紹介しましたが,それに付け加えて

できるだけ具体的な子どもの姿を講評する!

講評としてあまり今後の参考にもならなくて,子どもたちにも響かないのは,次のようなものでしょう。

「3班のみなさん,紙芝居をよくがんばりましたね。とてもチームワークがよかったと思います。たくさん調べてきたことを発表できましたね。もうちょっと詳しく発表できると,もっとよかったかもしれませんね。」

紙芝居の何をがんばったのか,どんなチームワークがあったのか,何を調べて発表したのか,どこを詳しくすればよかったのか,分かりません。

とてもあいまいで,漠然とした講評です。

ひょっとすると,あまり子どもたちの活動や発表を見ていなかった人だって,これくらいなら言えるかもしれません。

次の別のグループにも同じ講評ができるかもしれません。

それでは,やはり講評として質が低い。

ここでは,できるだけ具体的な子どもの姿で講評することですね。

「3班のみなさん。『最新のリサイクル技術』というテーマを聞いたとき,先生はどんなことを教えてくれるのかワクワクしました。紙芝居も使いながら,写真や図を分かりやすく示してくれましたね。車がリサイクルされていく流れなんて,先生も初めて知りました。ありがとう。ページをめくるとごに,読む人,指し棒で示す人,ページを持つ人を分担するチームワークがよかったですね。この発表会までに,インターネットや本を使ってたくさん調べてきましたね。中には,おうちの人にインタビューしてきた人もいましたね。えらいと思います。紙芝居を示しながら,もっとその技術についての説明を,言葉で詳しく伝えられると,より見ている人は分かりやすかったし,おもしろい発表になったと思いますよ。」

講評を聴いただけで,発表する3班の子たちの姿が目に浮かびそうです。

それは,講評の中に,たくさん具体的な子どもの姿が入っているからです。

これを聴けば,3班の子たちも,自分たちの何がよかったのか,課題は何なのかが明確に思い浮かびます。

ほめられた点はうれしくなるし,課題は今後に生かせるでしょう。

そうしてはじめて,講評は,講評としての役目を果たせるでしょう。

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子どもたちへの講評 こう言ってあげたい

2009-12-11 21:56:57 | 学級生活の攻略法
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今日は総合学習「めざせエコライフ」の最終段階。

グループごとに調べてきたことを,発表する時間です。

ここまでに,各グループがテーマを決めて,調べる方法や内容を工夫し,がんばって発表の形をつくってきました。

まずは1班。テーマ「私たちにもできるエコ活動」を,プレゼンテーション形式で発表です。

次の2班。テーマ「昔のくらしから学ぶリサイクル」を,劇にして発表です。

そして3・4・5班と続きます。

子どもたちの発表には,多くの工夫が見られました。

テーマも違い,ここまでたどりついた学習の過程も違うから,それぞれの発表にも違いがあり,とても見応えがあります。

発表している子たちの,緊張気味で,精一杯の姿と,それを見て聴く子どもたちの真剣さで,なかなかすてきな発表会になりました。

さあ,すべてのグループの発表が終わり,最後に先生が講評を言います。

以前私は,こういった場面での講評が苦手でした。

主役である子どもたちが精一杯のことをしたあとに,自分が出てきてものを言うというのが,どうも自信がなかったのです。

せっかくの発表会の最後を,締めくくる自信がなかったのでしょう。

しかし,だからといって最後を何となく「みなさんよくできましたね。」ぐらいでサラッと流すように終えるのはやはりよくないでしょう。

そこは,担任として,指導者として最後の講評を責任をもってするべきだと思いました。

では,いよいよ講評。

先生がどんな言葉を子どもたちに投げかけるのか,発表を終えて達成感を感じている子どもたちも注目しています。

さあ,どんな講評をしてあげればいいでしょうか。

必ず,個別に講評する!

これが必須です。

5グループが発表をしたのであれば,5つの個別の講評が絶対に必要です。

なぜなら,発表はすべて違ったからです。

ありきたりの言葉で全体を講評しようとするのも聴いたことがありますが,やはりこれでは子どもたちが納得いきません。

「みんな,自分たちでテーマを決めて,その後の学習まで工夫して,よく発表できましたね。きっとグループみんなで協力してきたからこそ,今日の発表ができたのでしょう。どれも,先生にとっても大変勉強になりました。」

なんてもっともらしい言葉を言っても,子どもたちにはあまり響かないでしょう。

そんな言葉には,実感を感じないのです。

そうではなく,やはり5つのグループをしっかりと,個別に講評してあげましょう。

「1班は,プレゼンテーションという形が大変見る人をひきつけました。ページの構成の仕方も,図を使ったり,大事な言葉を大きくしたりと,見やすかったです。このプレゼンテーションを作っている段階から,よく作業を分担していることを先生は見ていました。例えば一人が原稿を読み上げて,一人が文字を打つ。一人が文字の色や形の工夫を考える,などと分担していましたね。そのおかげで…

「2班。昔のくらしに注目した点がおもしろかったですね。どうしてもエコというと最近の話題のように感じますが,きみたちは昔から学ぼうとしました。江戸時代に再生業があったこと,よく調べましたね。ものが少なかったからこそ,リサイクルが必要だったという説明には,説得力がありましたよ。そして…」

といった感じです。

こんな講評は,確実に各グループ,一人一人に実感をともなわせます。

何より,先生がしっかりと見て,自分たちの学習を評価してくれていることが,子どもたちにはうれしいでしょう。

がんばってよかったと思えるはずです。

言うまでもなく,こんな講評をするのは簡単ではありません。

たった一回の発表を見ただけでは,ここまで詳しい講評はできなでしょう。

だから,今回の発表に至るまでの学習の中で,実は講評文を作っておくのです。

しっかりと子どもたちのグループ活動を見届ける先生であれば,発表会を見なくても,子どもたちがどんな発表をするかは想像がつくはずです。

だから,講評も事前に作れるというわけです。

すてきな発表会を締めくくる最後の講評は,発表者のだれもが納得のいく,満足感を感じれる講評にしたいものです。

以前,市の大きな表現運動発表会で,出場団体全30校以上を,閉会式で個別に講評された審査員の方がおられました。

多少時間はかかりましたが,子どもたちはそのときの自分たちへの講評をしっかりと胸に留めていました。私も引率者として,その講評がとてもうれしかったのを強く覚えています。

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いらぬ物を学校に持ってきちゃった子に!

2009-12-07 21:28:47 | 「教師-子ども」関係の攻略法
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さやかさんは,今日は何かいつもよりテンションが高いようです。

何かいいことでもあったでしょうか。

その日は,しばらく様子を見てみることにしました。

すると…

さやか「ほら,このキーホルダー見て見て!かわいくない?」

友だち「わぁ,すごい派手だね~ どうしたのこれ?」

さやか「昨日お母さんに買ってもらったんだ!このボタンを押すとね,動くんだよ!」

友だち「本当だぁ でも,こんなのランドセルに付けてきていいの?」

さやか「いいよぉ だって,他にも付けてる人いるし。先生も,少しくらいならいいって言ってたもん!」

あらあら,どうやらテンションが高かった原因は,そういうことだったようです。

前に,キーホルダーについて,ちょっとあいまいなことを言ってしまったこともあって,こんなことになっちゃいましたね。

でも,今回はどう見ても学校に持ってくるにはふさわしくないキーホルダーです。

なんとか指導して,持ってこさせないようにしなくては。

このように,学校にいらぬ物を持ってきてしまう子も,時にいますよね。

派手で,遊びの機能がついている文房具などもそう。最近は,子どもの興味を引くような商品も多いようです。

こんなとき,頭ごなしに「キーホルダーは禁止です。もしつけてきた場合は先生が預かります。」と厳しくいく方法もあります。

持ち物の内容や,クラスの実態によっては,こんな指導が必要なときもあります。

でも,ちょっと,そんな指導は厳しすぎるかな,と感じることもありますよね。

そこで,少し指導の方向性を変えて,今回のような場面,さやかさんには…

大事にしているなら,学校に持ってこない方がいいと伝える!

こういうアプローチをしてみましょう。

先生「さやかさん,かわいいキーホルダーだね。買ってもらったの?」

さやか「はい!すごく気に入ってるんです!」

先生「それはよかったね。買ってくれたおうちの人も,さやかさんが大切にすると喜ぶだろうね。でも,学校に持ってきちゃって大丈夫?」

さやか「え?なんで?」

先生「だって,珍しがって,みんなたくさん触っちゃうと思うよ。ボタンついてるし。取り合いになっちゃうかも。壊れたら大変だよ。」

さやか「えぇ,じゃあ触らせないようにする」

先生「でも,ほら,すっごくほしくなっちゃって,取っちゃう人もいるかもよ。」

さやか「・・・」

先生「だからさ,すごく大切にしてるものなら,おうちに置いておく方がいいよ。学校でトラブルが起きちゃったら,大変だから。おうちの人も,その方が安心だよ。」

さやか「 ・・・はぁい。」

買ってもらったキーホルダーに喜んでいる気持ちは,先生も受け止めてあげてもいいのではないでしょうか。

一緒になって,キーホルダーに関心を示してあげると,その後の指導にも,子どもも共感が持てるようになります。

そこで,「おうちで大切にしなさい」と,その持ち物を守ってあげるためにという目的のためにアドバイスしてあげるのです。

先生が禁止してるのではなく,先生もさやかさんの身になって考えてくれているわけだから,さやかさんも,明日には持ってこなくなるでしょう。

どう見ても持ってくるのは禁止と言える代物でないなら,そんな言葉かけもいいのではないでしょうか。

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こんなことしてあげたら喜んで発表するのでは

2009-12-06 21:24:28 | 授業中の攻略法
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自ら進んで発表できる子になってほしい。

そのために,発表の前にスモールステップを踏むことを紹介しました。

○ノートに必ず書かせること

○となりの子に向けて発表すること

○グループ内で発表すること

こういうステップを数多く踏んで,子どもたちには自信をもって,まちがいを恐れず,堂々と自分の考えを多くの人に向けて発信できるようになってほしいと思います。

今回は,これらのどの攻略法にも通じて使える手ごろな小ネタを一つ。

子どもが発表するために必要なものの一つに,やはり「自信」があります。

これを持たせるために。

とある道徳の授業。

「いつもは言えないけど,家族のだれかに対して言いたいありがとう。」

を,じゅんやくんも一生懸命に考えています。

なかなか難しいテーマですが,じゅんやくんは思いつきました。

「お父さんへ。この前の魚つりのときに,本当は僕が釣ったんじゃないのに,お母さんたちには『じゅんやと一緒に釣ったんだぞ』って,言ってくれたね。ありがとう。」

すてきなエピソードです。

先生は,みんなにワークシートに書くように指示を出しました。

だから,じゅんやくんもなんとか文章にして,それを書きました。

でも,発表できるかな…

こんなぼくの思い出が,みんなにどう思われるのかな?

みんなに向けて発表することのものじゃないんじゃなかな…

やっぱり,はずかしいし…

そこで,先生の登場です。

じゅんやくんの机のとなりの来たときに,その文章に気付きました。

そして…

書いていることに丸をつけてあげる!

ということを,サラッとしました。

そして,さらにじゅんやくんの耳元でこうささやきました。

「とてもすてきなお父さんだね。このあと発表してね。みんなも感動するよ。」

すると,じゅんやくんは,丸がついた自分の文章にどんどん自信がわいてきたようです。

そして,少し恥ずかしそうにしながらですが,はっきりと手を挙げて,それをみんなに向けて発表しました。

・・・ということです。

先生は,発表のために書かせる指示を出したなら,書かせっぱなしではなく,机を回りながら,書けたことのノートに丸をつけてあげましょう。

その丸が,子どもにとってはうれしいものなのです。

丸をつけてもらいたくて,がんばって書く子だっています。

「よく書けたぞ」「なるほどね」「ほおほお」「これはすごい」

一言そえてもいいですね。

そして,じゅんやくんのように,発表が苦手な子には,背中をもうひと押ししてあげるための励ましの言葉をコソッとかけてあげるといいでしょう。

先生がつけてくれる丸。

これは,発表するための大きな励ましです。

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発表させる前のスモールステップ2

2009-12-05 08:33:48 | 授業中の攻略法
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発表させる前のスモールステップがもう一つあります。

「となりの子に向けて発表させる」というのが第一ステップだったから,もうお分かりでしょうね。

ちなみに,「発表する」という活動に関して,各学級ではどのような指導を進めておられるでしょうか。

これは,いろいろな学級の授業を見るたびに,その形は様々でおもしろいものです。

違いがあることと言えば,

・手の挙げ方…「はい!」と言うか,言わないか

・起立のしかた…その場で起立するか,いすの後ろに回るか,起立しないか

・発言のしかた…「~です」「みなさんどうですか」等の言葉を必ずつけるか

・周りの聴き方…体を向けて聴くか,耳だけで聴くか

・周りの反応…「いいと思います!」か,拍手か,無言か

ちょっと挙げてみただけでも,いろいろな違いがあることに気付きます。

学年の発達段階にもよるでしょうし,担任の先生の指導観もあるでしょうから,一概に「これ」というのは難しそうですね。

でも,これらの指導の進め方によって,授業の形が変わることは間違いありません。

私も,いつかこのブログの中で攻略法として研究してみたいと思います。

話を戻します。

発表させる前の第二のスモールステップです!

グループ内で発表し合う!

これをぜひ取り入れてみましょう。

となりの子どうしで発表し終え,多くの子が発表に対して自信をもってきた,その後でもいいし,子どもたちの様子によっては,となりの子どうしの発表を省略して,最初からこのグループ発表でもいいでしょう。

クラス全体に向けて自分ひとりで発表するよりは,ハードルが低くて,発表しやすいですよね。

しかも,となりの子に発表するよりも聴いてくれる友だちが多くて,やりがいがある。

クラスに6グループあれば,一回の発表の機会に一気に6人の子が発表できることになります。

もしノートに答えを書いている子が多ければ,「二人目どうぞ」「三人目」と発表の機会を増やしてもいいですね。

形として,机をグループの形にしていなければ,もうそのままの形でわざわざグループにはせずに,子どもたちがいすだけをグループの中心に向けて,グループ発表会をさっと行うのがいいでしょう。

このグループ発表を経験すれば,聴く側の子たちも,多くの子の考えを聴けて,参考にすることができるでしょう。

そして,その後だれかが代表で全体に発表するとなったときも,グループ内のいろいろな意見を踏まえて,少し質の高くなった発表をすることができるようになるかもしれませんね。

となりの子への発表と同様に,やはりスモールステップを踏むことは,結果として授業全体の質を高めることにつながりそうです。

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