何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

ワンコからのメッセージ

2018-10-21 23:55:11 | ひとりごと
「ワンコの深い愛」より

今月のワンコお告げの本
「ボール犬ミッキー」(室積光・文 / 著 福岡構造・写真 / 著)

野球は大好きだけど、プロ野球に関心がない私なので、
この本が、たとえ 賢そうなわんこのお話だとしても、
カープのユニフォームをきた わんこの本をお告げしてくれた理由が、はじめは分からなかったけれど、
読み終えた時と、感想文を考えている今日と、二度ワンコの想いに驚き感動しているよ。
https://www.gentosha.co.jp/book/b1265.html


本書はさ、2005年4月に広島市民球場でデビューした日本球界初のボール犬ミッキーと、カープ2軍投手の語り合いで、物語が進んでいくんだよ
大観衆のなか審判のもとへボールを運ぶミッキーと、
一度も一軍で投げることなくプロ野球を去らざるをえない投手(ミッキーは「おにいさん」と語りかけている)

プロでは通じないことに苦しんでいるところに、たった一人の肉親である父が余命半年という宣告まで受け自暴自棄になっている おにいさん
そんな自暴自棄な おにいさんに向けられた(酒場で知り合った酔っ払いのおじさんの)言葉は心に響いたよ

『あんちゃん、頑張れよ。頑張らなきゃだめだ。
 おっちゃんもな、少し負けたんだ、自分にな。
 最初は少しだった。けど、どんどん方向がずれていってなあ。
 ほんの少し頑張らなかったら、それが取り返しのつかないことになるんだな』(「ボール犬ミッキー」より)

ねぇワンコ
「あんちゃん」って語りかけられたら、私がビビビと来るのは分かってるんだろう
なぜだか不思議なことに家族は、私のことを「あんちゃん」と呼ぶから、
この言葉は私に向けられたもののように思えたんだよ
だから、
これに続くページで、今度はミッキーが あんちゃん(おにいさん)に語りかける言葉は、
ワンコからの直接の叱咤激励のように思えたんだよ

『今頑張れることを頑張るしかないじゃないか』
『こんなふうになりたいとか、こんな状態でありたい、なんてのは余計なことだよ。
 今あることを受け入れるんだよ。~略~
 逃げられないよ。変えられない。
 おにいさんのやるべきことをやり続けることだと思う。』

ねぇワンコ
この言葉は、過去の失敗や自分の能力に落ち込みながら、それでも密かな目標を捨てきれず、
身動き取れない気持ちになりがちな私への強烈な一撃のように感じたんだよ

でもさ、ワンコ
最近のあんちゃんは少しばかり頑張っているだろう
たしかに道は違ってしまっているけれど、
考えようによっては、方向はあながち違っているわけではないよね ワンコ
時には、あんなふうになりたかった、と思うこともあるけれど、
とりあえずは今あることを受け入れて、
今のあんちゃんは、
今頑張れることを頑張ってはいるだろう?

そんな風に思わせてくれるこの言葉はワンコからの贈り物だろう

『仕事というのは他人を幸せにするためにするんだ』

ねぇ、これが「ワンコの深い愛」で書いていた使役犬に対するワンコからのメッセージだよね
ねぇ、これがワンコからの私へのメッセージだよね

だから、当初の道とは違うけれどこの道で、
方向性だけは間違えないように、あんちゃんは頑張るよ ワンコ

でさ、J君だけど
肘を痛めて二年の夏からはまともに投げられず、ベンチにすら入ることもできないまま、
・・・彼の野球は終わってしまったよ
優秀だっただけに、野球一色の生活は、彼のいろんな可能性を奪ってしまったように思えて、
かける言葉もなく、ただ見守るしかなかったのだけど、
自分で乗り越え、今朝「今できることを全力で頑張る!」と言ってくれたんだよ ワンコ
 
ねぇワンコ
ワンコは、この感想文を書く今日という日が、こういう日になるということにまで思いを巡らせていたんだろう
ワンコの相変わらずの神通力には驚かされるよ ワンコ

J君も私もね 
『今頑張れることを頑張る』から、ワンコ見守っていてね

追伸
野球が終わり、勉強をすればいいものを、
それまで出来なかったお楽しみを取り返すように、映画鑑賞や読書をしていたJ君の(天王山の)夏
映画と本で彼が堪能した物語については、いずれ書くかもしれない

最新の画像もっと見る