何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

ウンがついている

2015-11-16 22:05:58 | ひとりごと
我がワンコは、痴呆という言葉の度に獣医さんを睨みつけて吠えたてる。
ワンコは掛かり付け動物病院を気に入っていて、今までワンともすんとも言わなかったのを病院関係者の皆さんは知っておられるので、最近になって意味もなく?吠えるのは痴呆のせいだと診断されているのだろうが、痴呆という言葉を止め、「幼児がえり」という言葉に改めて下さった。

獣医師「幼児がえりのせいで、云々かんぬん」
ワンコ「・・・・・。」

痴呆ではないのか、ワンコ。
それを確信させる出来事が今朝あった。

我がワンコ。
チッチは庭で用を足すが、ウンチをするために踏ん張るほどの筋力はないので側臥状態でヌルリと出すのを人間がお手伝いしている。
ウンチを催す前には、必ず恥ずかしそうな独特の鳴き声を出し知らせるし、肛門周辺が膨張した感じになるので、それと分かり、新聞紙とトイレットペーパーを両手にスタンバイしていると、やがて物(ぶつ)はヌルリと滑り出て、ワンコと人間に至福の時が訪れる。

昨夜も恥ずかしそうな鳴き声をしたのでスタンバイして待ったが、肛門周辺に変化はなく、諦め一緒に寝てしまった。

「幼児がえり」とはよく云ったもので、本当にワンコは幼児の頃の習性に帰っていっている。暇さえあれば膝の上に乗ってくることや、全身を人間の肩に預けて眠ることなど、成犬になり威張りくさっていた頃にはスッカリ影を潜めていた習性が完全に戻ってきたのだ。
最近では夜鳴きはほぼ収まったのだが、この全身を人間の肩に預けて眠る態勢での添い寝は御大たちには最早
無理であり、夜の添い寝は私達の分担となっている。

昨夜も私と一緒に寝ていたワンコ。
しかし、いつものように体を預けてはこない。
「''すみっコぐらし''ここがおちつくんです」と云わんばかりにベットの隅で寝ようとする。
「添い寝でないと寝ないのでは、人間の体が持たないではないか」という御大の愚痴を聞いてしまったのか、ワンコ。
こうなると愛おしさが増し、「こっちへおいで」と引き寄せようとするが、頑なにすみっコを陣取ろうとする。
抱き寄せるために布団を軽く持ち上げると、腹具合が悪い時にワンコがする''おならし''の臭いがする。腹具合が悪いのならば、ワンコが好む態勢で養生させた方が良いと判断し、そのまま眠りについた、私。
いつになく大人しく眠ったワンコ。

朝目覚めると、まだ''すみっコぐらし''をしている。
布団をはぐり、ワンコを抱き上げた私の目に飛び込んできたものは・・・・・ウンチ。
尻尾と肛門の隙間にコロンと固めのウンチをはさみ、微動だにしないワンコ。
ワンコが少しでも動けば、布団は汚れたかもしれないが、尻尾と肛門で固定された固めウンコは、おしっこ
シートの一点に微かな茶の色の付けているのみ。

どう考えても、ワンコは布団を汚したくなかったのだと思われる。
必死ですみっコを陣取り、尻尾と肛門でウンコを固定させて朝を待ったワンコ。
こんな健気なワンコが痴呆のはずがない、いや痴呆でも良いのだが、痴呆とは思えない。
幼児がえり 二度童

今日は見事な日本晴れだった。
晴天のもと、家人が敷布団と掛布団をしっかり干してくれたおかげでフカフカの布団に、これまた洗濯したてのシーツをセットし、
さあ一緒に今夜も寝よう、ワンコよ。

今夜は星がきれいに瞬いている。
ワンコの夜討ち朝駆けチッチに付き合うおかげで、この秋は美しい月と星を見る機会に恵まれている。
(参照、「星は、朝づつ、犬星」
毎年11月にはしし座流星群が話題になるので、それに合わせた本を探していたところ、その名もズバリ
「流れ星が消えないうちに」(橋本紡)という本を見つけた。それについては「つづく」としておく。

明日からまた天気が崩れると「よほうはうそよ」が言っているので、しし座流星群に願をかけるのは今夜が最適かもしれないと思いながら検索していると、しし座流星群とオリオン座と犬星が一堂に会した素晴らしい写真を見つけた。

流れ星に願い事をするのは有名だが、オリオン座の三ツ星も願い星と云われている。
犬星は私にとっては、存在そのものが導きであり愛であり祈りである。

夜空を見上げる前に、この写真に願いを捧げようと思っている。

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