何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

パン屋か和菓子屋かではなく、動物の命

2017-04-06 23:55:05 | 自然
「頑張れ お空組&一心同体組」の流れで、宮島の思い出を記そうと思っていたのだが、昨日グーグルさんから届いた一年前の記事を読み、自分が書いたものながら腹の虫が収まらないので、戒めのために文末に再掲しておこうと思っている。

ところでワンコ
最近 夢現でまどろんでいる夜明け前に、強くワンコを感じることが続いているんだよ
喜びながら、「お空組は春休みかい?」なんてワンコsに話しかけていたのだけど、
あいかわらず私はバカだね
まだ冬の寒さが厳しい頃に、「神経痛持ちのワンコには寒さが堪えるだろうから、暖かくなり桜の咲く頃に帰っておいで」とワンコに話していたんだね 私は  「永遠に相棒だよ ワンコ」
その約束を守り、旅行からの流れで我が家で春を過ごしているんだね ワンコ

去年は、ワンコがいない春を迎えるのが怖くてたまらなかっけれど、
今年はワンコsと一緒に花見をしようと心待ちにできるまでになったのに・・・・・
雨だよ ワンコ
三月が寒かったせいか今年の桜は例年になく開花が遅れていて、その分’’待つ’’という楽しみがあったのだけど、
七分咲き(ぐらいかな?)を迎えたところで、五日連続の雨予報がでてるよ ワンコ
どうも週末の花見は難しそうだよ ワンコ
だから、撮りためていた中から「ワンコと桜」の写真を探したのだけど、
どの写真もお邪魔虫(家族)が写っているから、「ワンコと桜」と云えるのは、この三枚くらいしかないんだよ
 



ワンコに桜をしっかり見てもらいたくて、皆 ワンコを抱き上げるから、
ワンコはいつも、ドアップの桜ばかり見ていたね
今日 帰宅途中、いったいワンコは、どんな桜を見ていたんだろうと気になって、
花びら の真ん前にレンズを近づけてみたんだよ ワンコ

こんな感じだったかい?

いやいや、お互い「花より団子」だったね ワンコ
そう云えば、まるちゃんママさんのお昼の御馳走の、お吸い物の謎の白い物体は、湯葉ではないかな?
ワンコ まるちゃんに訊いておいておくれよ
正解だったら、お空組の皆で、円山公園の夜桜見物と湯葉料理堪能の春の遠足に出かけておいでよ
お空組の皆は、どこでもドアを持っているのだから、旅レポートと食レポートを待ってるよ ワンコ

そうそう最後になったけれど、肝心なことを忘れちゃいけないな ワンコ
神聖な御力とともに
お彼岸にワンコ聖地とワンコ実家を訪問したこと、ワンコ聖地には次々とお参りの人が訪れ花が溢れんばかりに供えられていたと書いたが、実は書いていなかったことがある。 「桜よりぼた餅かい ......

桜は、潔く散ることに美学を見出す向きもあるが、人や生き物の命は、そうではない。
まして自分勝手な都合で、命を弄ぶことが許されるはずもない。
今こそ、ガンジーの言葉『国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で分かる』を心に刻み、
巡り逢えた命を心から大切にしたいと、私は思っている。

頑張れ お空組&一心同体組

2017-04-04 18:55:15 | ひとりごと
先輩まるちゃんママさんが、春休み旅行のお昼ご飯を教えてくださったから、
私達も宮島でムシャムシャしたお昼ご飯を見て頂こうか ワンコ

原爆ドームと平和資料館は子供の頃に一度訪れたことがあったのだけど、ぜんぜん理解が足りなかったと思うんだよ ワンコ
改めて、じっくり見学すると、その酷さ悲惨さが伝わってきたのだけれど、
衝撃が強すぎたのか体調を崩してしまい、ホテルに着くなり寝込んでしまったよ 
家族は、御飯どころではない私を部屋に残して夕食に出かけることを気にしていたけれど、
私はワンコが一緒だから寂しくなかったんだよ ワンコ

海の向こうに厳島神社の鳥居を望むことができる部屋の窓辺にワンコsを鎮座させ、
一緒に まったり過ごしていると、あぁこれが一心同体組だなと感じたよ ワンコ
家庭科だかクラブだかで習ったというフェルト細工で復活したワンコ
ワンコ実家母さんが、編みぐるみで復活させて下さったワンコ 
どちらにも、ワンコの爪と毛が織り込まれているからか、本当にワンコを感じたよ ワンコ

ワンコが元気な頃、
ワンコをワンコ実家両親に預けて旅するのは、切なかったよ ワンコ
最初のうちは、お預けの身になるのを本当に嫌がっていたワンコだけど、
そのうち慣れてきて、寂しそうにしながらも笑って送り出してくれるようになったろう?
でも、物分かりが良くなればなるほど、切なさと愛おしさは増したんだよ ワンコ
だから、こうして一心同体組だと感じて旅できたのは、嬉しかったね ワンコ

窓からは、小さいながらも鳥居が・・・・・
あっ でも、この写真は翌日フェリーから撮ったものだよ ワンコ
絶対に雨だと予報では言っていたのに、雨にあわなかったのはワンコのおかげだね ワンコ
 

ホテルの御馳走は食べそこねたけれど、宮島名物の あなご飯はワンコと一緒にムシャムシャしたね
 
御大は、あなご飯を楽しみにしていたのだけれど、このお店の穴子は蒸しあなごだったので、残念がっていたんだよ 御大は焼きあなごの方が好きなんだと 
相変わらずの御大で、ちょっと困っているよ ワンコ
でも、私達は美味しくムシャムシャしたよね ワンコ
これからは、美しい景色も美味しい食事も、いつもワンコと一緒に楽しもうね ワンコ

ねぇワンコ
ワンコと私は、まるちゃん&まるママさんのおかげで、お空組と一心同体組lifeを味わえるまでになったけど、
この冬も、仙人犬くんや多くの わんこがお空に旅立ち、今も悲しんでいるわんこ御家族がいるんだよ
そんな御家族にとって、わんこがいない春は身に堪えるのだと思うんだよ ワンコ
去年の今頃の私が、そうだったからね ワンコ
まるちゃん&まるちゃんママさんのおかげでワンコと私が救われたように、
新入生とその御家族に元気玉を届けることができる私達になりたいね ワンコ
お互い二年生 頑張ろうね ワンコ

必見 「腹ペコ注意報~♪」
    http://blog.goo.ne.jp/maruchan19971027/e/3a3e8a16e9756ede5ecda7249e6b105d

パーマネントはやめませう

2017-04-01 23:13:00 | 
この文の日付が四月一日というのが、私の唯一のエイプリルフール。

面白味のない人間のせいか、朝からウンウン唸っても、粋なウソの一つも出てこない。
「’’パーマネントはやめませう’’というコマーシャルを見た」と言ってはみたが、一瞬真顔になった家族は「このご時世、シャレにならない」と言下に却下。
仕方がないので、図書館に予約していた本を受け取りに出かけたのだが、まるで嘘のような取り合わせの本を借りることになったのだから、やはり今日はエイプリルフールである。

先週はじめに、雪山訓練をしていた高校生が雪崩に巻き込まれるという痛ましい事故があった。
高校生が山岳訓練の最中に遭難した事故として知られているのは、昭和42年の松本深志高校の西穂高落雷遭難事故だが、今回の被害はそれに次ぐ大きさで、痛ましい。

雪山に挑む勇気も体力もないが、素人ながら山を歩く者として(素人だから一層 質が悪いともいえるので)自戒の念を込めつつ読む本を図書館で探していて、一冊の本を見つけた。
「チンネの星」(安川茂雄 編)
本の紹介に、「チンネの星の蒼い輝きは、ときに不吉な兆候を教えてくれる-略- 銀嶺の世界に逝ける人々の記録九編を収める」とあるように、本書は、日本登山史の黎明期を駆け抜けた登山家や、東大・第三高等学校・富山大学・立命館大学の山岳部が、雪山で若い命を失うことになった全行程と原因究明を記したものである。
とにかく、九編すべてが帰らぬ人となる記録であるため読むのが辛いし、大学登山が盛んだった頃の若者の記録の緻密さに着いていくことができなかったのだが、遭難事故に対する世間の無責任な批判と 山仲間を悼む想いは、時を経ても変わらないのだという事は、よく理解できた。
(「チンネの星 ~東大スキー山岳部 昭和5年発行のものより」)
『世の中には後になって先見の明を誇ろうとする人達がある。
 自分であったら遭難しなかったという様な口吻をもらす人さえもある。
 山を知らない人達に限って遭難者の行動を一々吟味して非難攻撃をしているのである』
天災ともいうべき雪山での事故について、山を知らない者の「冬山は危険だ。山へ行くのを禁止せよ」という意見も、(注※)生半可通な人の「すべての遭難は不注意によるものであり、山は注意しさえすれば絶対に危険はない」という意見も、東大スキー山岳部は「違う」と言う。

遭難事故を引き起こした彼らは、世間の非難に反論はしないが、一語だけ(世間に)与えておきたいという。
『生命に燃ゆる者は生命のために生命を捧げる」と。
そして、世間の喧騒から離れ、聖霊に祈り捧げたいと記している。
『しろがねの雪に逝きにし我が友に 山幸あれと我は祈りぬ』



この切々とした遭難記録を読んだ後に、予約しておいた雪山の本を手に取ることになったのは、タイミング的にエイプリルフールのようであった。
「恋のゴンドラ」(東野圭吾)
「雪煙チェイス」(東野圭吾)

両作品を読み終え、エイプリルフールのように感じたからといって、それは両作品の責任ではない、たぶん。
映像化されることを前提としたような、若者がスキー場で繰り広げる恋愛モノや、殺人容疑をかけられた大学生が得意のスノボでスキー場を駆けまわる推理モノは、11月末ごろに読めば十分楽しめるのだと思うが、桜の開花が話題となる頃に読んだのでは、それだけで興ざめだ。
季節外れの本の内容を延々書くほど無粋ではないつもりなので、個人的に気になった箇所だけ記しておく。

「恋のゴンドラ」の帯には、「恋をするには、愛以上に覚悟と度胸が必要-と書きながら思いました」という作者の言葉が記されている。
これが今一つ分からなかったのは、もう色恋に興味がないせいかもしれないが、「恋は下心、愛は真心」は確かなことだと思っている。

「雪煙チェイス」には、殺人事件の容疑をかけられた大学生が、法学部の友人からアリバイ証人を探す必要性を説かれる場面がある(『 』「雪煙チェイス」より)
『決め手がない時に別件逮捕を使うのは、日本の警察の常套だ。逮捕すれば警察はお前のことを10日間、最大で20日間勾留できる。その間、徹底的に取り調べを行うだろう。おどしたり、すかしたり、なだめたり、ありとあらゆる方法を使って、お前の罪を認めさせようとするはずだ』

学生の言葉という設定なので厳密でなくとも良いのかもしれないが、逮捕からの身柄拘束期間と勾留期間とでは、少し(被疑者にとっては大いに)違う。
勾留期間は本書が云うように最大20日だが、勾留請求の前に、最大72時間 警察により身柄を拘束されうること、この72時間が非常に重要であることを考えると、「雪煙チェイス」のセリフは些か正確性に欠けるような気がしないでもない。が、それ以外のストーリー展開は主人公のスノーボードさばきと同じく軽快で、11月末から12月の半ばまでに読めば楽しい一冊だったと思っている。

そして、そのような本を桜の時期に、遭難記録と読むことになったことに、微妙な新年度の幕開けを感じている4月1日or2日であった。(1日に日付を刻印し、2日に本文を記している)

注※ 現在一般には「半可通」と云われるそれを、「チンネの星」では生半可通と記していたので、そのまま表記した。