
携帯を持っていないことで私は会社でも天然記念物扱いです。接待の席でもお客さんを前に上司から、「彼はいまだに携帯持ってないんですよ!」といい話のネタにされてます。
まあ何事も世の中から数テンポ遅れて生きており、それを是としている(単にのろまでついていけないだけですが)私としては、特に引け目は感じませんが。新しい電気製品が出てもたいてい第二世代品が出るまで手は出しませんし。
そういう上司も携帯は持ってはいても、着信がうっとおしいと言って外出先でも普段はスイッチを切っているので肝心な時には連絡がつかないこともしばしば。大事な関係先から電話が来そうな時など、あらかじめ連絡が必要なことがわかっている時だけ、秘書さんに「スイッチ入れておくからね」と言って外出してます。
私は外を出歩くことの多い仕事ではないので、連絡がつかなくて困るということもあまりありませんし、特に不自由は感じていません。サラリーマンはただでさえ束縛されているのに、その上こんな機械に支配されるのはどうも抵抗があるんですよねー。持ってる間中監視されているような気がして落ち着きません。
必要な時には会社の共用携帯を持たされますが、単に電話をかける以外の使い方は良くわかっていません。
出張の時もずっと「使わないから」と持って行かなかったんですが、昨年の2月に外人客を四国、中部、北陸の関係先回りに連れて行かなければならないことがあり、仕方なく初めて会社の携帯を持って出張に行きました。関係先やホテル等いろいろ連絡を取らなければならなかったので。
出張の途中の新幹線の中で、お客さん達をグリーン車に乗せた後、私は普通車で暇をもてあまし、秘書さんにメールしてみようと試みました。適当にやれば何とかなるだろ、と思ったのですが、文字の変換の仕方やカナ、アルファベット切り替え等の仕方がどうしても分からず、30分位あーでもない、こーでもない、とやった挙句に結局あきらめて電話しました。
昔初めて会社のパソコンでワープロ(一太郎)を使った時も、同じような苦労したのを思い出しました。日曜出勤だったので誰も聞く人がいなかったので。携帯なんかは説明書などなくても直感で操作できるように設計すべきだと思うんですがねえ。まあそういうヤツはじーさんばーさん用の簡単携帯を使え!と言われるでしょうが---。
会社ではコミュニケーション手段として電話派、メール派、直接行って話す派の3種類の人間がいますが、私はメール派ですね。メールだと気持ちが伝わらず、文面もきつくなりがちだとの批判もありますが。
言いにくいことも表現を工夫して(してください→していただけると助かりますetc.)、スムーズなコミュニケーションに努めてます。