田舎主婦の日日是好日

今日も生きてることに感謝かな。

「光る君へ」付け加え:位階と色

2024年12月14日 | 趣味・本・テレビ他

身に着けている色で位がわかると、

この写真を掲載した頃、

紫色が一番高貴な色なのではないかという、

ブロ友Mさんから質問がありました。

 

私も紫色が一番高貴な色だと聞いておりましたし、

律令制では、

濃い紫を位が高い人が着たというような書き物もみていたので、

なぜドラマでは、

黒を位が高い人が着ているのだろうと疑問が湧いて、

番組終了までに調べておきますとお答えしました

 

しかし装束の本を色いろ読んでみても、

分からなかったのです。

 

黒に見えるだけで濃い紫なのかなと考えたり、

お手上げ状態でしたが、

つい数日前ネットで調べてみましたら、

「レファレンス協同データベース」に、

以下青文字の情報がありました。

 

位階によって定められている色の袍(ほう)。

(袍とは束帯や衣冠などの時に着る上衣)

時代によって異なり,

律令制では一位深紫,二位・三位浅紫,四位深緋,五位浅緋,

六位深緑,七位浅緑,八位深縹(ふかはなだ),

初位(そい)浅縹,無位黄。

 

平安後期以後は,

四位以上の黒,五位の緋,六位以下の縹だけとなった。

 

レファレンス協同データベースとは、

国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、

レファレンスサービス支援のためのデータベース。

(国立国会図書館利用に登録してあるのでお借りします)

 

ですので律令制の頃は紫を一番高い人が着たのですが、

このドラマの道長時代は、

紫染めが材料技法ともに容易でなかったため、

黒・緋(ひ)・縹(はなだ)の3種類となって、

紫色は使われなくなったのではという答えに落ち着きました。

 

ですが、

洋の東西を問わずは高貴な色だったようですね。

 

ローマ皇帝シーザーもマケドニアのアレキサンダー大王も、

好んで身に着けたようですし。

 

染色が難しい貴重な色だったから、

支配者階級にしか着られなかったんでしょうね。

いまは染料や技法が豊かな時代ですから、

どんな色でも着られますけどね。

 

さて「光る君へ」明日はいよいよ最終回。

Mさんお返事間に合ってホッ。

 

土日コメント欄閉じてます。

 

コメント
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