
今度は参道ではなく、音の道
音道を狭くすると、圧がかかり、音にパワーが出ます
パワー、
それは細く長い参道を歩き抜くのと同じで、エネルギーが無ければ到達できない地点がある
良い音を出すのは、ものすごいパワーが必要
演奏者や歌手、曲を演じる者は力を振り絞ってエネルギーを出して奏でている
再生するスピーカーも私はパワーがある音が好きだ、

量では無い、「圧」と「力」のある音
楽器も声もコンプレッション(圧)が掛かった、力のある演奏が好きだ、
今風の、見るパフォーマンスが主で、歌ってんだか声が出てんだかわからない、
ダラダラと「力」のない歌は好きにならない
力のある歌と言っても「演歌」が好きなわけではないが
力のある歌声なら何でもけっこう聞く(笑)
力強く張りのある、音でこれを表現するには、「厚い中域」
これがポイントだと思う。
ぶ厚い中域、(※狭いレンジ域ではない、上も下も伸びている厚い中域)
上や下に拡げると薄くなるが、しっかり中域を奏でれば自然と上も下も伸びて聞こえるものだと思う
しっかりした厚い音を奏でるには、大きな振動板も必要だとは思うが、
力のある音を奏でるには、私はコンプレッションが重要だと思う
ツイーターも

ドライバーも勿論コンプレッションが掛かっている
振動板の音をぎゅ〜っと圧縮してホーンで拡散

力のある音は浸透力も透明力もある、だから音がリアル
以前はALTEC817BOXでウーハーにも圧力をかけていたが
今は圧はかけないで、ディフェーザーで拡散したホーン構造
あのALTEC817の音のハリが欲しい・・・・・

そんな思いで、再びウーハーにコンプレッションをかけてみました
ALTECは音道の狭さは、幅20センチ、エッジを含む振動板の直径は35センチ
振動板に対して20%程度の圧をかけている計算になる
これがよく弾むクリプッシュなどは、音道幅10センチ程度に絞られ、
約55%の振動板に圧がかけられている

ここまで前面に圧をかければ、当然後方に逃げる音が増える、
だから、クリプッシュホーンは密閉型に近い構造
圧をうまく使うホーンスピーカーは後面を塞いで、圧とホーンを上手に使っている
大好きなハーツフィールドや、
そこそこ好きなパラゴンも圧とホーンを巧みに使っている、背面の音を抑えうまく前に使っている
私にはその計算式は分からないが
バスレフ程度の後面負荷だと20%程度の圧が最適なのはALTECが証明している
それ以上の圧をかけるなら、完全密閉が必要なのかもしれない
我がシステムはオープンバック方式で取り付けている、つまり
後方には全く負荷が掛からないので、前に圧を掛ければ当然後ろに逃げる
バスレフより少ない圧の方がいいのかもしれないが
あれはフラフラエッジ、ふわふわダンパーの515B用の設計
我が415はFIXエッジ、ベークライトダンパーの構造
515bの20%以上かけても大丈夫だと思うが
かと言って、試してみたが415は密閉は苦手のユニット
密閉型のようにそんなに多くは掛けられない

いくつも試作を作るつもりだが、
経験とフィーリングで
とりあえず最初に音道幅18センチ、30%程度の圧をかけるサブバッフルを作ってみた
作るのは慣れたもの、廃材で作れるので150円の廃材二枚で完成した

やはりコンプレッションウーハーは、
正解
見事に音の雑味が消え張りが出て、中域の厚みが増した
大きな声では言えないが、このバッフルにしてから、初めて817よりいい音が出たと思った
今まではいつ戻そうか悩んでいたが、しばらくはこれで行けそうである
張りと厚みは出た
穴の大きさや、形を変えて幾つか作ろうと思ったけど、
暫くはこれでいいや
楽しい
音色の異なる振動板のマルチユニットスピーカーだが
見事にバランスが取れた
と、思う