
私がスピーカーに求めるものは
リアリティー
バランス
聞き易さ
に加えて、
現実ではあり得ない、原音を超えた「私オリジナルの表現力」
私は、そんなものを求めているのだと思う
ただ、ばかげた大音量を楽しんでいるだけではないんですよ~
今回のㇵの字型配置したバッフルに、オープンバックでウーハーを取り付けるTA7396をコーナー型に設置したのは

音の一体感、バランスを求めて考えた末のセッティングでした
ほぼ狙いは当たりましたが、「原音に忠実でない」私の再生音はこのバランスが難しいのです(笑)

「原音を忠実」なほうが簡単だと思う
私の楽しみ、私オリジナルの表現力、これをバランスよくが鳴らすのが意外に難しいんです
バランスのポイントはやはり低音でした
まあスピーカーシステムの殆どは「低音のため」と言っても過言ではないと思います
我がTA7396バッフルも低音専用です、中高域はホーンむき出しのセッティング
低音をどう弾ませ、響かすか
私の好みは、
ボケない輪郭のしっかりした、張りのある低音

そんな低音は弾みます、弾んだ低域があれば、全体の音楽は楽しい、これが私の考えです
今回の、コナーバックロードセッティングは、自分でも意外でしたが
低域の輪郭が物凄くしっかりしました

量感たっぶりに、締まった響きの低音を奏でています
えっ!、
コーナー型バックロードで低域の輪郭が出る、なんて有り得ないだろ!
バックロードホーンは本来、低域の量を増やすためだけのもの
量を増やせば、ボケることはあっても、切れが良くなるなんてことは絶対にありえない!
と、言われると思いますが・・・、
私もそうなってしまうかもと、思って始めたのですが
それが引き締まった低音が弾んでるんですよ
今まで何度も書いてきたことですが、私オリジナルの表現力のひとつの、歪感無い大音量を奏でるには、
大量の空気を乱さず、沸騰させず、整って動かすことだと思っています
今回のセッティングでは、
バックロード自体は殆ど掛かっていませんので、実は低音を増やす作業は殆ど行っていません

注、大きな声では言えないんですが
ほんと言うと、長いバックロードの音は違和感があってあまり好きではないんです。
タン〇〇などの長~いロードが掛かったスピーカーの響きは良いと思いますが
いくらホール感等の雰囲気が出ても、ロードが長い低音は、
私には緩んで切れが悪くリアリティーに欠ける音に聞こえてしまいます
緩んで張りの無い音は弾みませんよね、だからあまりロードを長くかけた音は好きではないんです
リアリティーと量感・雰囲気、この辺の兼ね合いが、様々な音楽を楽しむうえで難しいところですよね、
これは確認も含めて、おさらいですが
後面開放バッフルの良さは、箱固有の音がしない開放的なサウンドが特徴的ですよね
開放的なサウンドの秘密は、
デメリットと言えるかどうか?後面開放は多くの空気を振動させることが出来るのです
振動板前の正相の空気と、振動板裏側の逆位相の空気を無駄なく響かせる後面開放、

サウンドをメリットにするも、デメリットにするも、背面のいわゆる逆位相の音の処理次第だと思います
デメリットかもしれないのは、
当然ながらバッフルが上手く用を無さなければ、正相の波と逆相の波が打ち消し合って音が消えてしまいます
それと大量の空気が動くことによって生ずる、乱れ
後方からも同じに出てくる空気の振動は、フロント以上に多くの間接音を伴い聞こえてきます
それと、これは音の特性でもありますが、前後の音は遮断しない限り必ずどこかで回折現象を起こし、

回り込んだ音はぶつかり合い、結果として音が滲むと思います
後面の逆位相の音を消そうと
箱に入れれば、固有の音が出て滲みが生じます
開放すれば位相の乱れ、間接音が増える乱れが生じます
オーディオルームという限られた空間の中で、振動した空気を上手く動かすことが最大のポイントだと思い
そんなことを考えながらの、後面開放でコーナーを使ったバックロードでした

箱なりや、逆位相消音も、回折現象も、間接音箇所もできるだけ減らしたと思ってやってるんですよ
相変わらずバカなことやってるでしょ~(笑)
そんな思いが叶ったのか、ほんとに上手くいき、引き締まった低音なんですが
ただやっぱりちょっと量が多いかな~?
子のセッティングのまま低音を少なくするのには、
空気の振動量を減らすには、スピーカー前面の絞り板を狭い板に変えるしかない

折角組み上げたシステムだが
結局全部バラシて組み直し
めんどくせ~!