ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

フレット関連リペアの多さに驚愕

2009年02月10日 | ネック関連
今さら、ですが、フレットに関わる修理の多さに驚きます。先日お伝えした怒涛のフレット交換が始まらないうちに、またフレット関連の修理をお預かりしました。一連のフレット交換のスケジュールに組み入れることになります。

1982年製 ヤマハL-15

ネックヒーター修正とフレットすり合わせ、ナット・サドルの交換です。

フェンダー GA45SCE

これは指板が若干、しかし無視できない程度に歪んでいるため、一度フレットを外して指板修正を行い、フレットを打ち直してすり合わせを行います。弦高が低いため、サドルの交換も必要です。

フレットが減ってビレが生じる場合は、すり合わせをすれば問題はほぼ解決しますが、減りがひどかったりフレット自体の高さが残っていない場合は交換です。車で言えばタイヤに相当するので、減ったら交換が原則。しかし単純に交換すればいいというものではなく、ネックと指板の状態を補正しておくことが望ましいと考えています。何故ならば、フレットを新しくしても指板が歪んでいれば、フレットの高さにバラつきが生じ、均一な音が望めないからです。今回はやりませんが、指板修正で対応できない場合はヒーター修正、それでも駄目ならネックリセット…という具合に、状況によってネックと指板の補正は変わってきます。フレット関連の修理は、とめどなく深いものなのです。

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