気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

マイフェバレット満載!好きなことしかしない気まま気まぐれでもちょっとセンチメンタルな、お話ばかりですが、聞いて!

洗い張りに挑戦

2009-10-16 23:08:00 | アート・文化
昔、自宅で着物をほどいて反物の状態にして、大きな板に張り付けして洗う祖母の姿を覚えています。大叔母の嫁入り道具にもあったとか。本家は私が幼稚園時代まで茅吹の下台所用囲炉裏と上囲炉裏がある大きな土間に釜戸が二つ。風呂は五衛門風呂で外。御不浄も外。畳は仏間と寝室だけという、昔ながらの造りでした。夜屋根裏を走るネズミに怯えだものです。
 今回自分の白大島紬がどうしてもリメイクしたくて、専門家に頼んでもよいのですが、勉強の為に自分で洗い張りしてみようと思いました。左右の入れ替えや上下の入れ替えも再生の時には考えなければ、シミが隠れない程酷い状態なのです。今後自宅用と諦めての挑戦です。裏地をはずし、縫い目をほどき、洗面所でまずは水洗い。その後カラー用の漂白剤を薄目にして付け込んでみたら、水が茶色になり、古い埃の匂いもしました。かなり重症です。その後有名な石鹸で洗います。シミの酷い部分は馬毛のブラシでそっとこすります。先染めなのでここまで素人がいじくりまわしても、生地や絵柄はしっかりしています。ある程度落ちたところで濯ぎます。その後脱水し、もう一度今度は反物をネットに入れて手洗いモードで洗濯機へ。脱水を数秒にして、そーっと干場に持っていき、シワ伸ばしをしながら、陰干し。
良い品物はしっかりしています。偉い!乾いたらちょっとアイロンがけして、着物に仕立て直す予定です。まだシミが残っているので、どうしようか思案中。負けないぞ!頑張れ自分!耐えてくれ反物!って感じです
木綿やプレタ、化繊はガンガン洗濯機に入れても大丈夫だとワンシーズン過ぎて自信が着きましたが、本格的な洗い張りは初めてなのでドキドキです。
今時洗い張り用の板を置く場所もないし、不便ですが仕方ないですね。
昔は糸も再利用したとか。私も修行しなくちゃダメですね。