Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

Jumpin' Jack Flash (not in stickey fingers)

2006-10-20 00:20:19 | ThinkAbout..


沖で波待ちしていて、目の前で身震いするようなセットに乗るサーファーがいる。
ドン吹いて波がバカスカ割れている海面で遊んでるウエーバーがいる。

オイラは何度もそういうコンディションで指をくわえたり腕組みして
その波に乗れない自分にガッカリしたことがある。
今もいっぱいある。

そういう風になる自分がいやでジムに行きだした。
たぶん根本は自分の弱い気持ちに負けるのがトテモ嫌だからだ。

オイラは正直言うと自分自身が年々老いていくと思ったことが無い。
もちろん、それはそういう気がするだけのことだけど、
今身体が動く範囲でベストを尽くしたいと思っている。

自分のことを年取ったからと言って笑う人がいる。そう言って自分を笑うなよ。悲しい。
自分のことをオバサンとかオジサンとか言う人のことだ。
大波に無関係の人たちだ。強風に無縁の人たちだ。
海のパワーを知らず、海と戯れてる人たちのことだ。

オイラもいずれはそうなるだろうけど、それが絶対にイ・ヤ・な・ん・だ。
海が怖いから、波が怖いからなんて男として言いたかねえぜ。


オイラが自分に愕然としたのは実は20代後半のときに遡る。
勤め先の関係会社が集まってスポーツ大会があったときのことだ。
運動不足と生活の不摂生がたたって、リレーレースで足がもつれて転倒したんだ。
よくあるだろう。気持ちだけは前に進んでいるのに身体が前に進まない。
スキーもやってウインドもやってるのに転んだんだ。
使う筋肉が違うといってしまえばそれまでだけど、オイラは自分が情けなくなった。

そのときの思い出が今も鮮明に残っていて、そして今ころになってやっと走り出した。
なんでだろうな?

いろいろ考えてみたんだ。
強くなりたいのか?歳を取ることに抵抗してるのか?自分の殻を破りたいのか?
答えはなかなか出てこないけど、明確な答えは一つみつけた。
オイラは怒っているのだ。
腹の底に大きな怒りがある。それがたまに芽を出しやがる。
だから筋肉に悲鳴をあげさせて、その芽を潰すんだ。
オイラは酒に逃げず、自虐的にならず、健全に怒りと向かい合っている。

人間には二通りのタイプがある。
行動の起因が愛か怒りかどちらかだ。ただそれだけのことだ。

で、その結果生むものはなんだと思う?
ウインドや波乗りで大きな波に乗ったとき腹の底からこみ上げる絶叫と快感なんだな。

行き着くための方法はいろいろあっても、結局は波に乗れるかどうかなんだな。
いいんだ。それで。他に何があるというんだ?
仕事でも射精でも得られないものを知ってしまってるからね。


で、オイラは走り続けることにした。
うまく走れないから益々怒る。人の悪意や裏切りに怒る。

とりあえず目標を設定した。
春に行われる湘南国際マラソンだ。
オイラは死に物狂いで完走する。
なんで速く走れねんだよ!と更に怒る。そして更に走る続ける。で、強風ウエーバーで居続ける。

オイラはカッタリイ曲は聴かない。
ロックンロールを聴いてる限りは波に乗り続けたい。
そう思いながらストーンズ聴いて走ってるぜい。