
パークから自転車で5分くらいのところに写真屋さんがある。
そこのご主人はウエーバー兼サーファーでもある。
とても気さくな優しい感じの方で、海ではニコニコハッピーマンである。
彼はコンディションの決まった日は早くから海に出る。
そこそこ乗っちゃったら、お店に戻り、着替えてからカメラを持ってまた海に戻ってくる。
長ーい望遠レンズで被写体を捕えシャッターを押す。
ご自分がしているスポーツなのでシャッターチャンスが絶妙だ。
普通の人や普通のカメラでは絶対に撮れない写真を撮ってくれる。
その写真はお店のHPに載る。
お気に入りの画像があれば、注文となるわけだ。
フレームに収めてくれて、価格は非常にリーズナブル。
先日は親方トム・ジョーンズ(アロハ大工星の宇宙人)と写真を注文しに行った。
この日、ありがたいことに何枚も撮っていただいて、その中から1枚注文した。
出来上がったとき、『これ転職祝い』と言ってもう1枚いただいた。
それは自分かどうかわからないくらい人物は小さいんだけど、
4.0㎡が吹き付ける夕刻の海でアウトへ向かうオイラただ一人の写真だ。
波に乗ってる写真じゃなく、ただプレーニングしてるだけの写真だ。
大海原にオイラ一人だけで、なんか猛烈な孤独を感じる写真だった。
セイルのリーチはブローのせいで形が崩れ、海面全体が白波だらけだ。
孤独なんだけども、誰の力も借りず水平線に向かって走っている。
孤独な中にも希望があるな、なんて解釈してみたりした。
できあがった写真は、画素を落としているHP上の写真と違い、色や水飛沫まで鮮明で、
まさにその日の風や波が記憶の中で鮮やかに蘇る。
撮っていただくと本当に嬉しい。
撮っていただくにはコツがある。
まずご本人を見つけることだ。
で、アピールをする。ビーチでアピールすることが望ましい。
まず手を振ってみよう。コマネチやアイ~ンなんかでもいい。
インサイドで派手に巻かれて存在感を出してみよう。
で、ちょっと学んだことがある。
カメラを意識をすると気が抜けないんだ。
力尽きてても、なんとかフロントへ行かなくちゃと力を振り絞る。
実はこれ、すごい練習になることを学んだ。
当たり前のことだけど、インサイドでは絶対に気を抜くなということなんだね。
漫然として乗っていてはおいしいところ逃しちゃうんだよね。
それから出艇前にコマネチをやるとリラックスできるよ。
せんだみつおでもいいかも。ナハッ!