
転職を決意するちょっと前から、自分の業務手順なるものを作成した。
業務のフロー図とそれにそって流れていく書類と作成者と承認者を明確にした。
大抵の人が仕事で苦労するのは、業務の流れが不透明なところだ。
これを僕は半ば強引に明確にし、それを会社が承認する仕組みに仕立てた。
これはどういうことかというと、担当者がいつ変わってもできるようにしたのだ。
だから退職を目の前にしてもその手順書と書式サンプルを提出し『この通りやれ』で済んだ。
できなければ、お前が悪い、に持っていった。
できなければお前らがやりやすいように改善しろ、と持っていった。
大体の仕事というものは、
交渉術や先手管理やリーダーシップなどの特殊能力を省けばほとんど同じものだ。
『誰でもできるようにする』というのが僕の信念だったので、そのようにやった。
もしできなければ、残された連中が悪いのだ。
そして、それができない会社なら、やはり退職正解に違いないのだ。
今日会社を後にするとき、1ミリの未練も感慨もなかったな。
何故なら次の会社でやるべきことがあるし、
何よりも徹底的に波乗りとウインドをしなくてはいけないのだ。
僕は自分がすべきことを見つけたし、それは崩れることもあるだろうけど、
やっと自分に適する仕事が見つかり、さらに人生のささやかな夢が明確になった。
ささやかな夢は他でもない。
波乗りして生涯を終えることだ。
僕的には結構大変なんだ。
海の街に住み続け、そのコンディションを余裕を持って当てるというのは、
結局のところ経済余裕なんだ。
生活のための仕事には疲れ果てた。
もっと余裕を持とう。
仕事が大変でも、それが生活のためと思うと辛くなる。
海に入るためだ。あとできれば女のためだ。
女を幸せにするために働くなんて最高ではないか。
『おかえり~』を聞くために働いて何が悪い。
僕はそういうくだらないステキな男になりたい。
夢は待っていては来ないものだ。
当たって砕けろだ。
彼女から曜日と時間を指定してきてくれた。
お酒はあまり飲めないらしい。
僕は知っている。
本当に飲めない女は、『少ししか飲めません』って言うんだ。
あまり飲めない、というのは、少しは飲めるということだ、な。
曜日を公開すると、わざわざ逗子から車で冷やかしに来る方がいるのでやめとく。
友達の奥様方も集団で冷やかしに来そうだ。
彼女は画像のようにハナタレウエーバーにはいささか不釣合いだ。
ハナタレウエーバーはヨン様になるしかない!
僕は酔うと、相手がチェ・ジウでも松嶋奈々子でもマドンナでも
シモネタで笑いを取ろうとする。
笑ってくれるためなら変な顔もしてしまう。
絶対ダメだ。今度限りはダメだ。
でも、笑いを取りたくなるんだよなぁ~。