Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

ショットバーのカウンターで妖艶な女の香りにスキニーマストはカーボン100%のノーマルマスト。

2007-06-12 18:32:40 | ThinkAbout..
藤沢には凄い量の飲み屋がある。激戦区だ。
駅口に繁華街のある街が持つあの一種独特な雰囲気を、この街も持っている。
駅の階段を下りて、街の入り口に向かう。
キャバクラ嬢の安くさい香水の匂いや、サラリーマンの足の臭いや、女子高生のワキの臭いと、
ハトの糞や、コンビニの弁当ゴミの腐った臭いとかが、
バームクーヘンのように規則正しく層になってる。

需要と供給をうまくバランスさせるために組織的なものが時には暗躍し、
過激な風俗サービスと、当たり前のような売春やドラッグが手招きして待っている。
それがバームクーヘンの年輪を少しずつ攪拌させてよりディープになる。
だから、オイラは歌舞伎町が大好きである。

なーんて書いてるが、藤沢にはそれほどのパワーはなく、
飲食業がそれなりに真剣に腰を据えて生業を保てる土地のようだ。

反面、茅ヶ崎は飲食業には非常に厳しい街だという。
ベッドタウンなだけに、駅に下り立った大部分の人は家に帰る。
茅ヶ崎でクローズアップされる店は、ごく僅かしかない。
話題になる店はあっても、それはほとんど物珍しい観光的なものですぐに飽きられる。
(例えば南の島の料理は繊細ではないし
決して美味しいものではないのでリピーターはなかなか付かないのだ)

業界の中で有名な店と、庶民に有名な店との間には、意外と温度差があるときもある。
揚げ物やジャンクフードを食べている庶民の舌は、確かに鈍感で大したことがない。
新鮮な油で揚げていないお惣菜コーナーの揚げ物は身体にいいわけないだろう、
というのがわかっていない。
イライラして、油っぽい汗を流し、体臭がきつい。いるだろ、そういう奴。
食べ物はその人の文化なんだよな。

素敵な食事をしない人は、動物のようなセックスをし、
理論的な積み上げ方式の考えができない。
そして素敵な食事を作れる人は、ユーモアがあって、前向きで、
如何にしたら目の前の人が喜ぶか知ってる。
だから素敵な食事を作れる人は愛されるのだ。
料理が得意な女を、男が好きな理由はそれなのかな。


話を戻そう。
ウインドサーファー誌に藤沢の『バレーナ』が載っている。
イタリアンのレストランで雑居ビルに入っている。
食べるとハッピーになる、そんな感じで、店にはよい層の客が大勢やってくる。
客層が良いというのは、その店の評価の指針になるもので、かなり納得させられる。
横浜や鎌倉のイタリアンを食べつくした人が、声を上げて喜んでいただく。
そんなお店である。オーナーはもちろんウエーバーである。ウエービーなイタリアンレストラン。

ちょっと話がそれたけど、激戦な藤沢で、老舗として有名なイタリアンがある。
昨夜そこの姉妹店のカフェに行ってみた。
看板はなく、入り口はほとんどわからない。
店内は意外と明るく、ワインセラーが隅にあり、音楽は軽快なポップス。
客は銀行員や医者など金を持ってる人たちだ。あと見つかるとまずい人たち。
店は安くはないのだろう。

そこで、銘柄を指定せず、旨いワインをくれ、と言って何杯か飲んだ。

店を出ようとしたら、オーナーが少し付き合ってくれないか?と言って、
店を若い者に任せて、一緒に店を出て、同系列のイタリアンレストランに連れて行かれた。

そのオーナーは藤沢や鎌倉で何店舗も手広く事業展開をしている人で、
オレラはそのオーナーに気に入られたみたいで、いきなり誘われたということだ。
もしくはそのオーナーがたまたま飲みに行きたくて、『ついでに』誘われたのかもしれない。

連れて行かれた店はビルの地下にあり、グリルとワインバーをメインにしている。
オーナーはシェフを呼んで、一言二言話した。
やがてイベリコ豚や大きなアンチョビの乗ったガーリックブレッドと白ワインがやってきた。
オーナーは60歳過ぎた人で、バリやヨーロッパにしょっちゅう行って肌が真っ黒だ。
レジェンドサーファーって感じの人で、多分、藤沢では顔の広い人なのだ。

こういう人は、出会うきっかけを有効に使う人で、オレラが趣味なのかもしれない。

そこでご馳走になったオレラはオーナーに丁重にお礼を言い、
店を出て、ボッキーが住むマンション方向のバーに向かった。
カウンターのみのショットバーで2回目。
ここのオーナーは飲食業の傍ら、エロ小説を執筆する作家で、とても興味深い。
エロ小説家というのは抑揚とテンポを文章化できる理論家で、
そのなかにペニスとか濡れたヴァギナとかいう表現を惜しみもなく使う卑猥さに、
『300』のスパルタン王もひざまづく。

茅ヶ崎に戻り、共恵にあるこれまたカウンターバーに行った。
店内はほとんど真っ暗で、JAZZがかかっている。
オーナーはソロのJAZZボーカリストで声がモンタヨシノリみたいだった。
かなりいける店で、なんとかしたい妖艶な女を連れて行くには最適。
でも、なんとかしたい妖艶な女はあまりいない。
そればっかに縁がある男と、全くない男。
なんかそういう風に男の種類が2つあるのは不思議だけど、実は不思議じゃない。
女はそういう男を嗅ぎ分けているだけなのだ。

藤沢~茅ヶ崎のバー巡りプチトリップ終了。
湘南の海から少し内陸に入ったところのブルージーな感じが、これまたオイラは大好きだ。
ソール・ウインドサーファー。

いやー、金使ったなや。