いささか遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
みなさんはどのような年明けを迎えられましたでしょうか。
ともあれ、本年も気まぐれ更新のブログですが、お付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします。
年明けの3日は、去年と同じく、兵庫県の西宮市大谷記念美術館に行ってきました。ここは公立ですが、なんとお正月の2日から開館している稀有なところです。
開館は朝10時からなので、それに合わせて出発したのですが、高速道路がすいていて、開館15分前には着きました。
車を門前にある誰も駐車していない駐車場に停めて車椅子を降ろして、去年同様庭園を見て開館までの時間を過ごすことにしました。

今年もロウバイが咲き始めていました。いい香りでした。

美術館を取り囲むように植えられている木の名前を見るとセンペル・セコイアというプレートがつけられていました。
この木は、花の文化園などにあるメタセコイアと違って常緑樹で、同じように非常に背が高くなり、カリフォルニアのセコイア国立公園のセンペル・セコイアは樹高112mにもなるとのことです。この美術館のセンペル・セコイアはまだそれほどでもなかったですが。

美術館の南側の庭園は絵を見てからまわることにして、少し風もあって寒くなってきたので、開館5分前に玄関前に戻りました。
そこで開館を待っていたら、よほど寒そうに見えたのでしょうか、職員さんが「寒いでしょうからどうぞここでお待ちください」と外の自動ドアを手動であけて、内側のガラスの自動ドアとの間のスペースに入れてくれました。温かい気配りに感謝でした。
今回の展示のテーマは「新春によせて 近代の日本画・油彩画」ということで、美術館所蔵のコレクションの中から近代の日本画と油彩画を、「1. 描かれた容姿」、「2. 花鳥と静物」、「3. 移ろう風景」というテーマ別に計約60点の作品が展示されていました。
会期:2012年1月2日(月)~2月12日(日) 水曜日休館
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
最初のテーマの人物画では、なんといっても伊東深水の「吹雪」が目を引きます。
テーマが違ってもこの絵はここの看板作品の一つなので、去年も展示されていました。でもやはり気品にあふれた傑作なので、何度見ても見飽きることはありませんね。

そのほかにも上村松園の「蛍」や、小磯良平の「ギターを弾く男」などをはじめ逸品ぞろいで、他の客も少なかったのでゆっくり時間をかけて鑑賞することができました。
次のテーマ・「花鳥と静物」はそのとおり花鳥画・静物画・動物を主題とした作品などが展示されていました。
いずれも逸品ぞろいですが、主なところでは菱田春草の「秋林遊鹿」や、杉山寧の「雉山百合図」、梅原龍三郎の「赤地ダリヤ」など。ダリヤは他の画家の作品も展示され、比較してみられるのが面白かったです。
このテーマでは下村良之介の軍鶏を主題にした前衛的な作品がとくにインパクトがあり、印象的でした。この画家は、軍鶏以外でも優れた作品を数々残しているので、まとまって見られる機会があればぜひ行ってみたいと思いました。
最後の「移ろう景色」は山水画や風景画などの展示です。横山大観の「若葉」や川合玉堂の「奔湍」がやはり目を引きますが、変わったところでは大石輝一の描く「金閣寺雪景」がちょっと変わった描き方で印象に残りました。
ゆっくりと自分たちのペースで見られるので、まるで万葉文化館です(笑)。
十分に鑑賞して展示会場を出ました。今年も正月らしい清々しい作品を楽しめてよかったです。
そのあと、庭園を見ることにしました。
行き交う人もいないのでヨメさんも車椅子から降りて、よく手入れされた庭の通路を、杖でほぼ3分の2ほど散策出来て満足していました。
去年見つけた紫色のシコンノボタンが今年もきれいに咲いていました。

あとは先のロウバイが庭園内のあちこちで早春を告げていたのと、地味ながら紅白のマンリョウも目を引きました。白いマンリョウです↓

見終わったらちょうど昼食の時間になっていました。
去年利用して美味しかったので、また美術館に戻り、受付の女性にお願いしてもう一度入れてもらって、館内のカフェで食べてから帰ることにしました。
私は館内に漂っていた香りに惹かれてビーフカレー+コーヒー、

ヨメさんは去年と同じサンドイッチです。

どちらもおいしく、カフェからは庭園が一望でき、満足なひと時でした。

帰りに受付横で絵葉書を買って(売れ残り処分で10枚100円!)、空いた阪神高速を快調に走って1時間もかからず帰宅しました。
このパターンが我が家の正月の恒例になりそうです。

みなさんはどのような年明けを迎えられましたでしょうか。
ともあれ、本年も気まぐれ更新のブログですが、お付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします。
年明けの3日は、去年と同じく、兵庫県の西宮市大谷記念美術館に行ってきました。ここは公立ですが、なんとお正月の2日から開館している稀有なところです。
開館は朝10時からなので、それに合わせて出発したのですが、高速道路がすいていて、開館15分前には着きました。
車を門前にある誰も駐車していない駐車場に停めて車椅子を降ろして、去年同様庭園を見て開館までの時間を過ごすことにしました。

今年もロウバイが咲き始めていました。いい香りでした。

美術館を取り囲むように植えられている木の名前を見るとセンペル・セコイアというプレートがつけられていました。
この木は、花の文化園などにあるメタセコイアと違って常緑樹で、同じように非常に背が高くなり、カリフォルニアのセコイア国立公園のセンペル・セコイアは樹高112mにもなるとのことです。この美術館のセンペル・セコイアはまだそれほどでもなかったですが。

美術館の南側の庭園は絵を見てからまわることにして、少し風もあって寒くなってきたので、開館5分前に玄関前に戻りました。
そこで開館を待っていたら、よほど寒そうに見えたのでしょうか、職員さんが「寒いでしょうからどうぞここでお待ちください」と外の自動ドアを手動であけて、内側のガラスの自動ドアとの間のスペースに入れてくれました。温かい気配りに感謝でした。
今回の展示のテーマは「新春によせて 近代の日本画・油彩画」ということで、美術館所蔵のコレクションの中から近代の日本画と油彩画を、「1. 描かれた容姿」、「2. 花鳥と静物」、「3. 移ろう風景」というテーマ別に計約60点の作品が展示されていました。
会期:2012年1月2日(月)~2月12日(日) 水曜日休館
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
最初のテーマの人物画では、なんといっても伊東深水の「吹雪」が目を引きます。
テーマが違ってもこの絵はここの看板作品の一つなので、去年も展示されていました。でもやはり気品にあふれた傑作なので、何度見ても見飽きることはありませんね。

そのほかにも上村松園の「蛍」や、小磯良平の「ギターを弾く男」などをはじめ逸品ぞろいで、他の客も少なかったのでゆっくり時間をかけて鑑賞することができました。
次のテーマ・「花鳥と静物」はそのとおり花鳥画・静物画・動物を主題とした作品などが展示されていました。
いずれも逸品ぞろいですが、主なところでは菱田春草の「秋林遊鹿」や、杉山寧の「雉山百合図」、梅原龍三郎の「赤地ダリヤ」など。ダリヤは他の画家の作品も展示され、比較してみられるのが面白かったです。
このテーマでは下村良之介の軍鶏を主題にした前衛的な作品がとくにインパクトがあり、印象的でした。この画家は、軍鶏以外でも優れた作品を数々残しているので、まとまって見られる機会があればぜひ行ってみたいと思いました。
最後の「移ろう景色」は山水画や風景画などの展示です。横山大観の「若葉」や川合玉堂の「奔湍」がやはり目を引きますが、変わったところでは大石輝一の描く「金閣寺雪景」がちょっと変わった描き方で印象に残りました。
ゆっくりと自分たちのペースで見られるので、まるで万葉文化館です(笑)。
十分に鑑賞して展示会場を出ました。今年も正月らしい清々しい作品を楽しめてよかったです。
そのあと、庭園を見ることにしました。
行き交う人もいないのでヨメさんも車椅子から降りて、よく手入れされた庭の通路を、杖でほぼ3分の2ほど散策出来て満足していました。
去年見つけた紫色のシコンノボタンが今年もきれいに咲いていました。

あとは先のロウバイが庭園内のあちこちで早春を告げていたのと、地味ながら紅白のマンリョウも目を引きました。白いマンリョウです↓

見終わったらちょうど昼食の時間になっていました。
去年利用して美味しかったので、また美術館に戻り、受付の女性にお願いしてもう一度入れてもらって、館内のカフェで食べてから帰ることにしました。
私は館内に漂っていた香りに惹かれてビーフカレー+コーヒー、

ヨメさんは去年と同じサンドイッチです。

どちらもおいしく、カフェからは庭園が一望でき、満足なひと時でした。

帰りに受付横で絵葉書を買って(売れ残り処分で10枚100円!)、空いた阪神高速を快調に走って1時間もかからず帰宅しました。
このパターンが我が家の正月の恒例になりそうです。
