コロナ禍のため、鳥見によく出かけていた馬見丘陵公園は「大阪からの来訪者お断り」状態が続いているので、ずっと行けなくなっています。
そんななか、今日、鳥見で重宝していた双眼鏡のことを思い出して、手振れ防止用のバッテリーをチェックしてみました。
長く充電していないから、どうなっているかなと思って。
でも、小さいバッテリーなのに、スイッチを入れたらちゃんとLEDが点灯しました。
「まだ生きているよ~」みたいに。
それでうれしくて、双眼鏡でベランダの植木鉢に勝手に生えてきたエビヅルの葉を見てみたら。
葉の上に、何かピカピカしたものが乗っている。
よくよく見たら、タマムシでした。
超久しぶり&意外。
すぐ硝子戸をあけて近くで見たら、やっぱりきれい~。
急いでスマホを取り出して、台風の余波の風でひっきりなしに揺れる葉の上のタマムシを撮りました。
ただね。
タマムシを見ながら、同じ甲虫類(こうちゅうるい)のゴマダラカミキリを思い出して、こいつもひょっとしてとんでもない害虫じゃないかなと疑念が湧いてきました。
以前、ゴマダラカミキリがバラに来ていたのを見つけて、子供みたいに無邪気に葉をかじらせたりして遊んでいましたが、その後、その幼虫が庭のバラやケヤキの幹に穴をあけて、バラはそれが原因で枯死。
それ以来、ゴマダラカミキリは見つけ次第、躊躇せず殺処分。
それで、タマムシもきれいな外見に浮かれていたら、またえらい目に合うんじゃないかなとね。
でも確証はないので、撮影後もそのまま眺めていたら、やがてどこかに飛び去りました。
で、早速Wikipediaにお尋ねしたら。
やっぱりね〜。
正確にはヤマトタマムシといい、
「幼虫は幹の奧深く楕円形の穴を幹に沿って開けて食害するため、表面からは見つけにくい。風雨で幹が折れたり木が倒れたりする事故の原因となり得る害虫であり、果樹園経営者や庭師などには忌み嫌われる。」
とのこと。
でもタマムシはゴマダラカミキリほど食樹の範囲が広くなさそうなので、あまり目の敵にするのもね。
それどころか、最近は生育環境が悪化して、
「宮城では絶滅危惧I類、山形・茨城・東京・群馬・長野では絶滅危惧II類、千葉・高知・宮崎・長崎・熊本では準絶滅危惧種に指定されている」
とか。
それと、警戒心が強くて人間が近づくとすぐ逃げるとも記されていました。
だったら、今日スマホを近づけても全然逃げなかったのは、本当にラッキーだったのかも。
おもいがけない珍客訪問で、ちょっぴり得した気分になりました。