カミキリムシに ビビらされた夜。H
次回の参考編として1年前の記事です。
初夏になると1匹だけでやってくる、不思議なカミキリムシの話です。
↓
一昨年そして昨年と、燃料油をいれて保管している倉庫にやってくる
一匹のゴマダラカミキリ。“今年は来ないかもしれないな”と考えた
のは5月の終わりのことでした。
理由があります。

それは一昨年そして昨年に、カミキリムシが執着していた容器です。
消防法の改正で、
金属製の容器と、きちんと密閉できる蓋
の容器でなければガソリンスタンドで燃料油を販売してくれないよう
になってしまったのです。こうなると、匂いません。
“これで 倉庫にカミキリムシがやってくることはなくなったな”と、
私は思わずにはおれなかったのです。
しかし。例年の6月はじめよりも遅くなった、6月の大雨の午後・・。

緑〔植物〕のひとかけらもない、そして燃料の匂いのしないはずの本
年の庫庫街の一画に、今年もカミキリムシは出現したのです。その後
の彼の行動ですが・・・
燃料油のタンクのある付近をうろつき
↓
燃料の香りがしないことを
↓
燃料が切れていると判断したのか
↓
うろつくのをやめると
↓
一直線に。水たまりにはいっていき
↓
じっとしてしまった
のです。その動きは、あきらかに不機嫌そう。そしてあたかも拗ねて
いるかのよう見受けられました。

そして、数時間が経過したその日の夜。
その後の“やつ”の様子が気になった私が、ライトを片手にひと気の
ない倉庫にいってみると、“やつ”は、夕刻と同じ姿勢で、雨の水た
まりのなかに突っ立っていたのです。それは通常のカミキリムシとい
う昆虫の生態からは、考えられない行動だと思いました。そのうえで
“水から出しても、昨年みたいに、また何度でも水にはいっていくの
だろう”と考えた私は、そのままその場所を立ち去ることにしました。
ののののののののののののの
・・・それから1週間。
〔あの夜の翌朝には彼はいなくなっていたのですが〕今でも忘れられ
ないんですよね。 ライトの光を向けられたときの、人工物のような
“やつ”の冷たい眼の輝きの中に、なんだか訴えるものがあったことを。
▼ 来年の6月に、もし彼がやってきたら・・・古い燃料缶に
すこしだけ燃料を移してあげようかな と考えています。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
次回の参考編として1年前の記事です。
初夏になると1匹だけでやってくる、不思議なカミキリムシの話です。
↓
一昨年そして昨年と、燃料油をいれて保管している倉庫にやってくる
一匹のゴマダラカミキリ。“今年は来ないかもしれないな”と考えた
のは5月の終わりのことでした。
理由があります。

それは一昨年そして昨年に、カミキリムシが執着していた容器です。
消防法の改正で、
金属製の容器と、きちんと密閉できる蓋
の容器でなければガソリンスタンドで燃料油を販売してくれないよう
になってしまったのです。こうなると、匂いません。
“これで 倉庫にカミキリムシがやってくることはなくなったな”と、
私は思わずにはおれなかったのです。
しかし。例年の6月はじめよりも遅くなった、6月の大雨の午後・・。

緑〔植物〕のひとかけらもない、そして燃料の匂いのしないはずの本
年の庫庫街の一画に、今年もカミキリムシは出現したのです。その後
の彼の行動ですが・・・
燃料油のタンクのある付近をうろつき
↓
燃料の香りがしないことを
↓
燃料が切れていると判断したのか
↓
うろつくのをやめると
↓
一直線に。水たまりにはいっていき
↓
じっとしてしまった
のです。その動きは、あきらかに不機嫌そう。そしてあたかも拗ねて
いるかのよう見受けられました。

そして、数時間が経過したその日の夜。
その後の“やつ”の様子が気になった私が、ライトを片手にひと気の
ない倉庫にいってみると、“やつ”は、夕刻と同じ姿勢で、雨の水た
まりのなかに突っ立っていたのです。それは通常のカミキリムシとい
う昆虫の生態からは、考えられない行動だと思いました。そのうえで
“水から出しても、昨年みたいに、また何度でも水にはいっていくの
だろう”と考えた私は、そのままその場所を立ち去ることにしました。
ののののののののののののの
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・・・それから1週間。
〔あの夜の翌朝には彼はいなくなっていたのですが〕今でも忘れられ
ないんですよね。 ライトの光を向けられたときの、人工物のような
“やつ”の冷たい眼の輝きの中に、なんだか訴えるものがあったことを。
▼ 来年の6月に、もし彼がやってきたら・・・古い燃料缶に
すこしだけ燃料を移してあげようかな と考えています。
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