グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

太陽光発電パネルにも被害をもたらした大雨。

2014-06-12 14:56:31 | Weblog
太陽光発電パネルにも被害をもたらした大雨。

6月04日から九州南部で降り続いた大雨は各地で深刻な被害を
もたらしました。なかでも被害が大きかったのが宮崎県川南町。

川南町では町内をながれる平田川[へだがわ]が氾濫し、溢れた水
が濁流が設置中の太陽光発電施設や製材所内の貯木場を襲いまし
た。

そんなニュースサイトは こちら

大破した太陽光発電パネルや 流出した木材の様子を写しだした
6月5日の宮崎日日新聞の映像は、今回の雨量のすごさを伝えて
います[ちなみにこの写真では大河にさえみえますが、通常時の
平田川の川幅は10メートル程度の小さな川
]。

そして実際の氾濫の経緯ですが、川南町の友人たちに聞いた話を
まとめますとおおよそつぎのように。

 6月03日から雨が降り始める
 ↓
 6月04日午前5時ころから50ミリ以上の豪雨となる
 ↓
 午前8時くらいに貯木場の木材が平田川に流される
 ↓
 ながされた木材が平田川にかかる橋の橋げたにひっかかる
 ↓
 橋げたと木材が[ダムのようになり]川の水をせき止めはじめる
 ↓
 午前10時ころ、行き場を失った川の水が周囲に広がる
 ↓
 低い場所から次第に水かさが増していく
 ↓
 田畑だけでなく建物などへの浸水被害が出始める
 ↓
 付近の施設ハウスの重油タンクが増水した水の影響で転倒
 ↓
 重油タンクの重油が周辺の田畑に流出
 ↓
 午前11時ころから小雨となる
 ↓
 水が引きはじめる


といった経緯をたどったものと思われます。

「一時的に深いところでは水深3メートルにもなった」ということで
すから、設置されていた約5000枚の太陽光パネルの大半が水
浸かった・流出した木材の量が10トントラック50台分にものぼる 
という被害も、総雨量が400ミリを超えたということがわかった
いまとなっては当然のことであったのだなと思う次第です。

それにしても 雨のこわさ・水の恐ろしさ です。

これまでに氾濫したという話を聞いたこともない、この小さな川
を、これほどまでに氾濫させてしまうのですから[それだけにこれ
からの日本の日常にもなりそう・・・
]。


◎ 被害からおよそ一週間。昨日訪れてみた現地の被害の大き
  かった水田の周辺では、濁流のもたらしたドロの匂いと重
  油の匂い
とがいまだに充満していました。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染