グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

色も形もよいトマトはおいしい。

2014-06-30 23:07:14 | Weblog
色も形もよいトマトはおいしい。


甘さによって品質が評価されることの農産物ですが、その甘さは「糖度」という
基準によって表されています。

その糖度を測るのが糖度計です。

この糖度計・・・従来は測定したい果実を切断し、そこから得られた果汁を試料
として測定していたのです。しかし近年では、

 近赤外分光法を用いて、糖度(Brix値)を推定する

という、いちいち実を切らず測定できる手法が開発されたために、いまでは多く
の野菜産地において、多くの果実類やメロン・トマトなどが、この方法をもちい
た糖度計の検査を経たのちに出荷されるようになってきています。

たとえばの出荷の実例として、トマトの産地におけるトマトの出荷の場合には

 各生産農家で出荷前に虫食いや病害のあるトマトを除外する
 ↓
 そのうえで、いろいろな農家がトマトを出荷場に持参する
 ↓
 たくさんの農家の生産したトマトがベルトコンベアーに乗せられる
 ↓
 ベルトコンベアーの途中に糖度計がある
 ↓
 その糖度計を通ったトマトは、糖度ごとに別々に分けられる


といった過程を経て、「それぞれの糖度ごとに消費地に出荷される」という出荷
方法をとっているトマト産地も多くなってまいりました。

ということで、ここまでは前置き。

今回の主題は、そんな糖度による仕分けが行われたトマトの写真となります。


のののののののののののののののののののの トマト糖度蔑出荷の例


糖度の高いものから順番に、上から並んでいるのですが、

 一番うえが特選の9度以上 → 8度 → 7度 → 6度 → 6度以下

という選別がなされた結果[トマトの果実だけに/笑]となります。

この写真から、甘くておいしいトマトは 玉もそろっているし・色づきもよい
という傾向、そして 糖度が低くなっていくにしたがって玉の大きさや色づき
にばらつきがでているという現実が 映像を通して伝わればいいなと思います。

ということで今回は、前回のキュウリの話の続編として、

 甘い[おいしい]トマトは 色も形も玉ぞろいもよい

という傾向があることを、お伝えしてみました。


◎ 従来の果実を切って・しぼった果汁を用いる糖度計は、単に糖度計とよばれ
  るいっぽう、今回ご紹介した 「切らないで糖度を測定できる測定器」は、
  ヒハカイトウドケイとよばれています。
  耳で聞くだけでは 非破壊糖度計のほうが、なんだかハード/笑。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染