なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

忙しい土曜日でした

2007-07-01 15:54:52 | Weblog
 週末は忙しい土曜日でした。
 いや今週に限らずここの所続いていましたが。
  実の所忙しいといってもTVとかパソコンの前でゴロンとしているだけだから、忙しい=体が疲れるとはチョッと違う。
 それならば、入ってくるカロリーと消費カロリーととのバランスシートに多少は役に立つでしょうが。
 私の場合は「囲碁将棋ジャーナル」と「MLBメジャー中継」、更に「Jリーグ中継」・・・だから自分の部屋からパソコンのコードを引きずってきて、居間のTVの前の小机に据えます。
 サッカーについては、今日の試合の後長い中断期間があるので、もし贔屓チームが負けると、暗い気分を中断明けまで引きずる可能性があるので、その分今日の試合はたいへんなものです。
 尤もサポーターとしては声援以外やれることはないのですが。
  私としては贔屓チームのファンであるのと同時にサッカーファンでもあるので土曜日は忙しいのです・・・(日曜は試合が無く)J1の試合は1時、2時、4時、7時開始で予定されている。
 これではトイレに行く時間も制約される・・・ハーフタイムか試合終了後。
  そんなことで今日はネットで1局も打っていないのです。
 しかも、夜の試合のTV観戦後いつものネットに接続して囲碁対局の観戦をしていた・・・筈なのに・・・いつの間にか終わっていた。
 事実はそういうことでは無くて・・・眠っている間に終了して、対局室には私一人取り残された状態だった。
  体は動かさないし大声も上げないのだけれど、今日みたいなTVで各種観戦デーも疲れるらしい・・・いや何時ものことか?ジイサマは寝てしまう。
 普段は家のカミさんには驚いたり感心したりしているのですよ・・・バアサマはTVでサッカー観戦・応援しながら寝ていることが多いのです。
 さすがに贔屓チームの試合は寝ませんが
  しかしスポーツの観戦中に眠るとはどういう神経構造なのかと思っているのですが、ナニ、私自身一番好きな囲碁観戦しながら眠っているのですから他人の事はいえない・・・”目くそ鼻くそ”

 ところで今日の「囲碁将棋ジャーナル」
高尾紳路さんが出演林海峰さんと挑戦手合い第5局目の自戦解説をしました。
 彼が若い頃、出身県の「日本棋院支部対抗戦・県予選」に来てくれたことがあります。
 招待とかそういうことではなくて、単に遊びに来てくれたという形です。
  彼は少年時代今は故田岡敬一氏に師事し、その縁で藤沢先生にお世話になった経緯がある。
 そういうことなので、大会を見に来てくれた。
  先生(まだ若くてオジサンたちの間に入って先生と呼ぶのもシックリしないくらい・・・”シンちゃん”みたいな)の好意で当日は希望者には指導碁を打ってくれるし、予選で打った碁を並べれば解説してくれるということでしたが、さすがに私などは名乗りを上げられません。
 県大会の予選の常連の前で、弱小チームのしかもBチームの端っこ参加・・・オリンピック精神・・・ですからね。
 他にも希望者は一人もいなかった。
  それは先生が人気が無いのではなくて、私みたいな気後れ組みか、強い人も予選に神経が集中していて、指導碁には気持ちが向かなかったに違いない。
 しかし今日の3連覇を見ると、やはり惜しいことをした。
一期一会とは言うけれど、今から考えるとワンチャンスだったようです。
  ミーハーと呼ばれようと色紙とか白扇を持っていなくてはいけなかったのですね・・・但し当日に来てくれることも知らなかったので仕方無いか。
 K畑師匠なども「彼が小学生の頃置かせて打ったものだ」など威張っていますが、「悪い癖がつかなかったからプロ棋士になれたんですね」と小さな声で混ぜっ返すところです。
 そのK畑さんも当日来てくれることを知らなかったのですから・・・
  いずれにして遠い昔の出来事です

 さて土曜日、忙しい一日でしたが、午前中はいつもの図書館です
  図書館の後スーパーに寄る予定があるから・・・図書館に行って、本を借りてからスーパーにつくのが10時(開店時間)を過ぎるように出かけます。
 こういうことについては、ボンヤリ生きているようでも結構緻密に計画しているのです・・・マアそれだけのことですが。
 借りた本は
「アマの知らない 最先端定石」世界の最新定石研究 大矢浩一 2006年9月
 発行されてからまだ1年経っていないのだから”最新”に近い
  こういうジャンル=「アマの知らない・・・」は安倍九段の専門分野みたいに思って本を手に取ったら大矢九段だったので少し驚きました。
 いや誰が著者でもいいのですが
  ”世界の”となっています ”日本以外の”というか韓国棋院の若手のものが多いみたいですね。
 大矢九段のミニコラムのタイトル「定石はこのように進化する」「常識の崩壊」「なんでもありの時代」「発想にびっくり」とあり、このタイトルを見ただけで何となく感じる。
 ともかく新手にタブーなど無く研究しているのが分かります。
  イ・チャンホや韓国の若手の新手・新定石の研究を読んだことがありますが、そういうことを知らないと実戦で知らない間に練習台にされていることがよくあるのです。
 こういう新手を駆使して、いろんな手を繰り出してくる人がいますからね、知らない手を使われても「ずるい」とは言えないし・・・(仕掛けた本人が間違うこともあるけれど)
  昔、新しい手を仕入れてきては、いや正しくは勉強家だったのでしょう
  私などはよく実験台にされていたのです。
 さて冒頭の星の定石に関して・・・
  「黒隅の星、白小ケイマかかり、黒小ケイマ受け、白小ケイマに滑る、黒隅3三に受けずに最初の白石の背中にツケ」
 この変化は日常かなりの率で経験させられています。
  説明を読むと、プロ的な僅かな差を考えた新工夫のようですが、知らなければ奇襲作戦みたいに感じるかもしれません。
 例えて言えば私などはメートル単位で物事を考えているようなもので、そこにミリ単位の精度を持ち込まれても余りピンと着ませんが、相撲の立会いでの”猫じゃらし”みたいな驚きはある。
  僅かな差と言っても損は嫌だし困るのです。
 他にもその種の手がたくさん出ています。
  本の返却期日は2週間だからこれから毎日読むことになりそうです