なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

思わずマメアジ

2007-07-25 17:48:09 | Weblog
 先月の話ですが、生まれ育った田舎にサッカーの試合を見に行った時に見た風景が気になっている。
 (変な表現になってしまいましたが、生まれ育った町がサッカーで知られた町ということです。私は囲碁とサッカーがすきですが、どちらとも直接の関係は・・・宜しくお付き合いの程お願いします。)
 これは東名高速のインターチェンジを降りてから、市内を抜けていく道筋の風景
  実はこのインターチェンジ付近からまさに「故郷の町に帰った」という感じが始まるのです。
 インター付近に死んだ母が骨折で入院したことがある病院があるし、この近くの道は高校のときのトレーニングのランニングコースに近いし高校そのものも直ぐ側で、その高校の前には私の一番上の姉の家がある。
 そういえば、小学生のときに子犬を譲ってもらった叔母の家もこの近くだけれど、その当時農家が点在していた頃と比べると何と様変わりしていることか
 それに両親の墓のあるお寺もこの近く・・・墓参りせずに素通りでサッカー見物・車中合掌
  ココからまっすぐ海の方へ出る道が、市内の混雑を避けてスタジアムに早く行く道らしいのですが、海にぶつかった所が私が少年時代に暮らした町であり遊び回った場所なのです
 小さなタンカーが出入りする、護岸で囲まれた入り江、海に突き出した突堤・・・
  その辺りは住んでいるところから自転車で10か15分で来れたから、夏から初秋は毎日のように通っていた所です。
 釣りにボートに海に潜ってワタリガニ(ガサミ)取り、勿論堤防からのダイビングも
 しかし、今は様子が違う
  昔はココは東亜燃料の製油所が埋め立てた土地に並んでいたから、そこには海水の水路などあったはずだが、見当たらない。
 海の水も何処と無く・・・いやハッキリ違う。
  子供の頃も既に製油所があったから、その影響で海が綺麗だとは言えなかった。
 水面のところどころに油で光る帯が漂っていたりした。
  だからその頃でも既にココではアサリとか釣り餌になるゴカイなど取れなくなっていたけれど、突堤で釣った魚は食べるのに支障は無かった。
 マアその程度には綺麗だったというか、当時が限界だったかも
  バスの窓から見た限りではここで釣った魚をとても食べる気にはならないのであろう・・・という感じの海に見えた。
 何だか海水の表面がねっとりしているような・・・これは凪だからと言うことではなく、綺麗な水と動きが違うように見えた。
 実際にバスを降りて海を見たのではないが・・・
 だから、本当は同行の息子にこの海で私が子供の時にどんな風に遊んだのかを話そうと思っていたのが、急にその気が萎えてしまった。
 この風景は「何処か違う」程度なら、「間違い探し」的な差だけれど、まるで印象が違うに近いかな
 バスは駅の裏口から漁港の横を通って走っていく
  このコースそのものは子供時代から熟知した場所
 沿道の干物屋さんも死んだ両親の知り合いの店のはずだし・・・
  そういえばこの近くに友達の家があって、生涯でまだ1度だけなんだけれどヤギのミルクを飲ませてもらったっけ・・・もう彼の家もあるはずが無いだろう。

 少年時代はこの海で釣れたのは、アジ・12cmくらいだからマメアジというべきですね。
 それにコハダ(コノシロ)、ギンダイ(この地方ではギンダベラ)などで偶にアナゴとか鰻、イワシと言ったところ。
 海水浴場の沖にボートを出せばキス、グチなど。
  突堤での釣りは小アジが主で生シラスを餌にかなり釣れた
 兄と二人でバケツに一杯釣ったことがあるから恐らく100匹どころではないでしょう
 1本の竿にハリス3本で一人で竿二本、兄弟で釣りまくったから・・・
  マア持って帰って母を困らせた・・・マメアジの開きなど作らなければ消費しけれなかったのです。
 高校時代には、深夜一人で家を抜け出して(翌朝の味噌汁用のアサリなど少し戴いて)ココの突堤で黒ダイを釣ったものです。
 明け方に帰ってきて知らん振りして高校へ行ったけれど・・・釣れればどこに行っていたかミエミエ
  さてさてそういう場所
 息子のオヤジの育ったルーツ的な場所なのだが、何だか話す気がなくなってしまったから、黙って通り過ぎた。
 だから息子にとってはただの通りすがりの風景。

 マア私みたいな故郷を離れた人間と、ここで生活している人では条件が違うでしょうが、風景と水が違うのにはショック・・・予想はできたけれど。
  こういう、ショックを受けた下地があったせいか、先日近くのスーパーの生鮮売り場にマメアジが並んでいるのを見て、懐かしくてつい買ってしまいました。
 大きさも12,3cmですから丁度思い出のマメアジサイズ
   一山198円で15,6匹かな
  唐揚げ・煮物・焼き物と書いてあるけれど、当方はカロリーの関係で唐揚げは避けたいメニューだし、小魚でも頭から食べるのは苦手
 母はマメアジで干物を作ったけれど、季節的にベランダの干物作りは夏場は苦しそう。
 残るレシピ?は焼くか煮る(酢にするには鮮度が不明)
  私は海の側で育ったけれど魚を食べるのが下手
 直ぐ上の姉などは「猫泣かせ」と言われるくらい食べた跡が魚の骨格見本になるのだけれど、私は「食べているのかかき混ぜているのか・・・」
 それに昔喉に骨を引っ掛けた記憶が残っているから背びれ・胸鰭を綺麗に取らないとダメ・・・元々小さなマメアジが。
 さっと焼いてから煮てみる
 
 今日はマメアジの話になってしまいました。