その日の昼休みF氏はフライング気味にお昼の準備・・・配達された弁当を取ってきて、サービスのインスタント味噌汁とお茶の準備だけですが、昼休みではこの1,2分が貴重な時間。
私の方はいつも2番手ですが、味噌汁もお茶も飲まないから準備は早い
それに醤油もソースも使わないから・・・これも減塩作戦です・・・もう慣れてしまって味覚中枢がそんなものかと思っているらしい。
いや元々「神経」も本人と同じで、出てきた物をただ胃の中に移すだけみたい
作ってくれる人には申し訳ないけれど、美味しいとか不味いなどよりカロリーという数字が食道を通過していくだけで、粗食もグルメも無くただひたすら飼葉を食べているような・・・
さて今日もお弁当の蓋を開けて、中身を簡単にスケッチして、内容をメモって後日の栄養指導の先生へのレポートの準備をしてから食べる。
値段が値段だからカロリーの心配は無さそうですが、問題があるとすればバランスと塩分でしょうね
昼食を終えるのはFさんとほぼ同じ時間で、今日はFさん目の前を通り過ぎていく・・・「これから銀行に行ってくるので、今日はKさんと打ってください」
成る程、この事務所の近くに銀行の本店が2つもあるし、支店もあるから便利な所です
FさんとKさんは興が乗れば、夜10局くらい打つらしいから、そう言うときにスケジュールが決まっているようです。
Kさんは遠慮がちに5つ置きます・・・Fさんとの碁は今4つに打ち込まれているらしいから、自信が無いのかも知れません。
でもFさんと私の4子を足して8つも置かれたら・・・私の方が目を回しそう。
彼は「あんまりたくさん置いたら白も楽しくないでしょうから・・・」と言っているけれど、これは半分は正しいけれど、半分は間違いかも知れません。
私としては彼に勝ちたくて打つわけではないから、勝敗はどちらでもいい
いや、勝つほうが負けるよりは善いかも知れないが、それが第一の目的ではない
盤上で拮抗した感じというか、緊張感というか・・・それが大事ですよね
それと偶にはKさんが「これだけ置けば絶対に負けない」という置石を置いてもいい>>>好きなだけではなくてKさんから見て「ギリギリ勝てると思う石数」
さて1局目(昼休み正味45分ですよ・・・)中盤でKさんが体勢を失った所で、Fさんが銀行の用事を済ませて観戦に来ました。
Kさん第一声「これはダメだな」「まだ時間があるから打ち直し」宣言
Fさん早速投了して、第二ラウンド
このペースで夜に10局も打つのでしょうね。
この2局目で、相手のKさんではなくて観戦のFさんについての感想
彼は碁会所などのリアルの経験が多分殆ど無いのだろうという事が分かった
いや前々から本人はそう言っていたのですが・・・
「さあ、そこだ」「シッカリ打って反撃!」などの声が掛かる。
縁台将棋(将棋ファンには失礼かも知れないが)の気分です。
いつものコミュニティの将棋コーナーでも偶にこういう声が飛び交っていた・・・
なんともやかましいサポーターですが、こういうのがもしかしたら典型的な昼休み碁の一つかも知れないけれど、碁会所などではトラブルになりかねない
Kさんは自分が4つに打ち込んだ”弟子”を声援している気分かな?
ともかく彼は今”傍目八目”ですから棋力差を乗り越えて、今は私と同じくらい盤上が見えているのかも知れない・・・煩いのは困るけれど
Kさんが放った勝負手(らしきもの)、Fさんから「それはいい手だぞ!」の声が掛かる・・・
「傍目八目でよく見えるかもしれない」は間違いでした・・・残念!
『あのー、凌ぎは読んであるんですが・・・』
第2局もKさんの投了となった
TV画面はまだ「どんど晴れ」進行中で、残り10分もある
ということはやはり1局20分ペース
彼も早いけれど、相手をしている私もなかなかのスピード・・・自慢にはならないけれど
Kさん「堅く打ったつもりなのになァ」とややしょげ気味です
それが彼の実感かも知れないのですが・・・彼の感想と盤上で実際に起こったこととはヤヤ違うと思うのです。
彼は堅く打ったつもりなのです>>>それは多分こういう進行からの思い込み
時間があるので少し序盤を並べて彼に説明
<5子局> 白1:右上隅の星の黒に右辺から小ケイマカカリ、黒2:小ケイマ受け、白3:反対側の(背中の)右下隅の星の黒に右辺から小ケイマカカリ、黒4:小ケイマ受け、白5右辺の星(山形)
この5手までで黒4が一つのポイントですね、白が山型に構えた辺の星の所に挟んで打つのもあったから・・・
私としてはハサミがオススメなんですが、これはいきなり激しくなる可能性もあるから、マア小ケイマに受ける手も勿論ある・・・これがKさんが言う「堅く打った」ということらしい。
確かに堅いとはいえます・・・
さてここまでで、白は一応”地らしき”根拠があるような無いような形ですから、他の場所である程度思い切って打てる気分です。
ですから黒が「堅く打つ」つもりでも、そうはさせない手を目論むことが出来そう・・・
白として困るのは「黒が堅く打ってつけ込めない」というのも困るけれど、そういうことはめったに起きない、それより「黒から堅く打たされること」の方が心配です
つまり”山型”を地にさせられるのが困る。
この辺りの呼吸というか・・・Kさんは「堅い」と「消極的」を混同しているのでしょう
黒の実戦での6手目は、白の小ケイマでかかった石にコスミツケ、白立ち・・・
これってもしかしたら置き碁の黒悪手の見本みたいな進行
このあたりを説明<黒の意図と現実とのギャップ>
黒さんが思っているほど黒陣は強化されていないのに、白陣は堅くなっている・・・本人がこれを「堅い」打ち方だと思っているとしたら・・・
だからKさんが「善いと思っている手」が実は悪手だという説明
説明者の力量が問題だからどれだけ理解してもらったかは心もとない・・・しかしこういうところから目を見開いてもらうとか、認識を転換してもらうとかが無いと、このマンマ・・・それはいけない。
こういう説明は勝負としてみたら後日の対局では白が自分で自分を苦しくするのですが、典型的な思い違いを放っては置けないでしょう?
半分自殺行為的大サービスなんですが、これを説明されて直ぐには納得して実行できたなら凄い・・・焦らなくてもいつか近いうちにきっと分かってくれるはず。
置き碁で「堅い」と言えば、程度の問題はあるけれど「白に地を作らせるのが一番堅い」・・・何だか逆説的な説明ですが、横で聞いているFさんはその辺分かって来ているみたいです。
但し、戦うことも必要だし、地を作らせる作戦もあるから、その辺の使い分けが4子辺りの課題かも知れません。
マア、教える方もザルですからの寝言で会話しているようなものかも
寝言ついでに、「堅く打ったのに・・・」というKさんの発言に、「5つ置いた黒が守るだけで勝てるのなら、その人は置き石が3つでも打てるでしょうね」
分けの分からないことも言ったかも知れませんが実感です。
私の方はいつも2番手ですが、味噌汁もお茶も飲まないから準備は早い
それに醤油もソースも使わないから・・・これも減塩作戦です・・・もう慣れてしまって味覚中枢がそんなものかと思っているらしい。
いや元々「神経」も本人と同じで、出てきた物をただ胃の中に移すだけみたい
作ってくれる人には申し訳ないけれど、美味しいとか不味いなどよりカロリーという数字が食道を通過していくだけで、粗食もグルメも無くただひたすら飼葉を食べているような・・・
さて今日もお弁当の蓋を開けて、中身を簡単にスケッチして、内容をメモって後日の栄養指導の先生へのレポートの準備をしてから食べる。
値段が値段だからカロリーの心配は無さそうですが、問題があるとすればバランスと塩分でしょうね
昼食を終えるのはFさんとほぼ同じ時間で、今日はFさん目の前を通り過ぎていく・・・「これから銀行に行ってくるので、今日はKさんと打ってください」
成る程、この事務所の近くに銀行の本店が2つもあるし、支店もあるから便利な所です
FさんとKさんは興が乗れば、夜10局くらい打つらしいから、そう言うときにスケジュールが決まっているようです。
Kさんは遠慮がちに5つ置きます・・・Fさんとの碁は今4つに打ち込まれているらしいから、自信が無いのかも知れません。
でもFさんと私の4子を足して8つも置かれたら・・・私の方が目を回しそう。
彼は「あんまりたくさん置いたら白も楽しくないでしょうから・・・」と言っているけれど、これは半分は正しいけれど、半分は間違いかも知れません。
私としては彼に勝ちたくて打つわけではないから、勝敗はどちらでもいい
いや、勝つほうが負けるよりは善いかも知れないが、それが第一の目的ではない
盤上で拮抗した感じというか、緊張感というか・・・それが大事ですよね
それと偶にはKさんが「これだけ置けば絶対に負けない」という置石を置いてもいい>>>好きなだけではなくてKさんから見て「ギリギリ勝てると思う石数」
さて1局目(昼休み正味45分ですよ・・・)中盤でKさんが体勢を失った所で、Fさんが銀行の用事を済ませて観戦に来ました。
Kさん第一声「これはダメだな」「まだ時間があるから打ち直し」宣言
Fさん早速投了して、第二ラウンド
このペースで夜に10局も打つのでしょうね。
この2局目で、相手のKさんではなくて観戦のFさんについての感想
彼は碁会所などのリアルの経験が多分殆ど無いのだろうという事が分かった
いや前々から本人はそう言っていたのですが・・・
「さあ、そこだ」「シッカリ打って反撃!」などの声が掛かる。
縁台将棋(将棋ファンには失礼かも知れないが)の気分です。
いつものコミュニティの将棋コーナーでも偶にこういう声が飛び交っていた・・・
なんともやかましいサポーターですが、こういうのがもしかしたら典型的な昼休み碁の一つかも知れないけれど、碁会所などではトラブルになりかねない
Kさんは自分が4つに打ち込んだ”弟子”を声援している気分かな?
ともかく彼は今”傍目八目”ですから棋力差を乗り越えて、今は私と同じくらい盤上が見えているのかも知れない・・・煩いのは困るけれど
Kさんが放った勝負手(らしきもの)、Fさんから「それはいい手だぞ!」の声が掛かる・・・
「傍目八目でよく見えるかもしれない」は間違いでした・・・残念!
『あのー、凌ぎは読んであるんですが・・・』
第2局もKさんの投了となった
TV画面はまだ「どんど晴れ」進行中で、残り10分もある
ということはやはり1局20分ペース
彼も早いけれど、相手をしている私もなかなかのスピード・・・自慢にはならないけれど
Kさん「堅く打ったつもりなのになァ」とややしょげ気味です
それが彼の実感かも知れないのですが・・・彼の感想と盤上で実際に起こったこととはヤヤ違うと思うのです。
彼は堅く打ったつもりなのです>>>それは多分こういう進行からの思い込み
時間があるので少し序盤を並べて彼に説明
<5子局> 白1:右上隅の星の黒に右辺から小ケイマカカリ、黒2:小ケイマ受け、白3:反対側の(背中の)右下隅の星の黒に右辺から小ケイマカカリ、黒4:小ケイマ受け、白5右辺の星(山形)
この5手までで黒4が一つのポイントですね、白が山型に構えた辺の星の所に挟んで打つのもあったから・・・
私としてはハサミがオススメなんですが、これはいきなり激しくなる可能性もあるから、マア小ケイマに受ける手も勿論ある・・・これがKさんが言う「堅く打った」ということらしい。
確かに堅いとはいえます・・・
さてここまでで、白は一応”地らしき”根拠があるような無いような形ですから、他の場所である程度思い切って打てる気分です。
ですから黒が「堅く打つ」つもりでも、そうはさせない手を目論むことが出来そう・・・
白として困るのは「黒が堅く打ってつけ込めない」というのも困るけれど、そういうことはめったに起きない、それより「黒から堅く打たされること」の方が心配です
つまり”山型”を地にさせられるのが困る。
この辺りの呼吸というか・・・Kさんは「堅い」と「消極的」を混同しているのでしょう
黒の実戦での6手目は、白の小ケイマでかかった石にコスミツケ、白立ち・・・
これってもしかしたら置き碁の黒悪手の見本みたいな進行
このあたりを説明<黒の意図と現実とのギャップ>
黒さんが思っているほど黒陣は強化されていないのに、白陣は堅くなっている・・・本人がこれを「堅い」打ち方だと思っているとしたら・・・
だからKさんが「善いと思っている手」が実は悪手だという説明
説明者の力量が問題だからどれだけ理解してもらったかは心もとない・・・しかしこういうところから目を見開いてもらうとか、認識を転換してもらうとかが無いと、このマンマ・・・それはいけない。
こういう説明は勝負としてみたら後日の対局では白が自分で自分を苦しくするのですが、典型的な思い違いを放っては置けないでしょう?
半分自殺行為的大サービスなんですが、これを説明されて直ぐには納得して実行できたなら凄い・・・焦らなくてもいつか近いうちにきっと分かってくれるはず。
置き碁で「堅い」と言えば、程度の問題はあるけれど「白に地を作らせるのが一番堅い」・・・何だか逆説的な説明ですが、横で聞いているFさんはその辺分かって来ているみたいです。
但し、戦うことも必要だし、地を作らせる作戦もあるから、その辺の使い分けが4子辺りの課題かも知れません。
マア、教える方もザルですからの寝言で会話しているようなものかも
寝言ついでに、「堅く打ったのに・・・」というKさんの発言に、「5つ置いた黒が守るだけで勝てるのなら、その人は置き石が3つでも打てるでしょうね」
分けの分からないことも言ったかも知れませんが実感です。