今はいつも以上に集中力が足りなくて、ネットで打っても負けてばかり・・・どうにも勝てる気がしない。
勝敗はともかく内容が酷すぎて、「細かい」と思って打っている碁が、思わぬ大差だったりするから、碁盤が見えていない状態です。
目は開いているけれど節穴状態。
お医者様の指示のせいなのか、いろいろ飲んでいる薬の副作用なのか自分の弱いのは棚に上げています。
マア、理由はともかく現実に勝率が悪いし、勝つことだけが楽しみではないにしても余りに納得し難い負けが多いから観戦を多くしています。
それはだいたい自分と同じくらいの人たちの対局が多い
そこで先日観戦した対局についてお話します。
チョッと不思議な場面に遭遇したのです。
いや、もしも両対局者ともの見落としならば、かえって不思議ではないのですが、私の経験でも似たようなこともあるし・・・
事件現場?はこういうところ
左辺の白石が包囲されていて、この白8子の生き死にが問題のはず・・・なんだけれど。
白から打てば3,4目で生きは間違いない。
では黒から打つとどうなるか?
一見黒先でも白生きに見える・・・でも何だかおかしい・・・それでいいのか
狭い場所ですし、周囲の利きも無い所ですから・・・私の結論では「黒先白死」
ところが両者ともココは打たない
戦略的にはそれも大いにある・・・寧ろ今はココに手をかけられないのかも知れない。
つまり黒が白を取るとこのあたりに30目くらいの地が出来るから出入りで34目くらいの価値があるのだけれど、そうなるとこの白を犠牲にした利き筋も1,2あり、反対方向に白の超大模様が出現するかも知れないのです。
だから、黒としては取に行く手は「目先の利益に拘った手」ともいえる・・・そういう意味で取に行かない手も、生きを確認する手も打たれないのは分かる。
だから戦いの焦点は黒にすれば白に大模様を作らせないということでしょう
そうなれば確定地の多い黒が有利なのは間違いない・・・
戦いは進むが左辺はほったらかしで、丁度碁盤の反対側半分で進んでいく。
観客としてはスリルを楽しんでいます。
右辺の戦いそのものと、何時左辺に手を戻すのかという両者の読みが見れるはず
戦略的価値判断というか、純粋に大きさの問題か・・・そろそろ決断の時期のはずなんだけれど、両者手が戻らない!
もしかしたら忘れている?
いや問題にされていない・つまり二人とも「黒先で白生き」だと結論しているかも・・・いや事ここに至ってはそのように見える。
こういうことはザル碁ではよくあることではあるに違いない。
見ている私もザルですが、何といいっても「傍目八目」ですからね
プロだってこういうことはあるのでしょう?
勿論レベルが違うから「先手で1目減らす手があったのを見落としていた」みたいなことで、いかにも名誉と生活を賭けて1目だって疎かにしない話が多い。
でも素人的に開き直って言うと「間違いは間違い」・・・ザルがプロを非難しているのではなくて、両者とも見落とすのが面白いと思うのです。
挑戦手合いなら約二日、普通の手合いでも朝から夜まで向かい合っていて・・・だからこそなのか・・・
それこそ素人の身では分からないのだけれど、ずっと向かい合っていると見えるところと見えないところまで共有される?
さて素人のザルレベルの碁に戻ります。
一番単純に考えると、両者「黒先で白生き」だと思い込んでいたか?
もし途中でコウ争いなど発生したら、コウ立てを考えることで手が発見されたかもしれないけれど、この碁ではそうはならなかったし
但し、意地悪く考えるとどちらか片方は分かっていた可能性もある。
こういうことは昔「碁会所」などのザル同士の対局でたまに見た覚えがある
例えば白氏の立場で「黒さんは黒先で白生きと思い込んでいる」と判断したとしましょう。
「相手が”生き”だと思っているのだから、わざわざ1手かける必要があろうか?」と考える人もいる。
だから白としては「黒氏が途中で気がついてしまうかどうかも勝負の内」です
白さんは手を戻すタイミングを見ることになるが、これは手の大きさもあるけれど「相手に気がつかれないうちに」がポイント。
更に、黒氏が「白さんが白生きだと思い込んでいるのだから、少し泳がせておこう」などと思っていたら・・・まさに狐と狸ですね。
このような手を駆使する人は、精神的にもタフな人が多くて、仮に途中で相手に気がつかれても「30目丸損」ではなくて、まだ20目の手も打てたと考えるおおらかさ(?)もあるようです。
さて私など出来ない芸当です
ともあれあの対局は実際にどういう結果になったのだろう?
実は途中で私は夕食タイム、そしてサッカーのアジアカップ予選に、ピースカップと続いてしまったから結果不明。
でも、今夜あたりネットに繋いで「観戦履歴の棋譜」で検索すると分かるはずなので大いに楽しみです
もし、白先手ハネツギで生きは全くつまらない
白ハネた瞬間に「打ち欠き」で、白「ギャー」なら少しは・・・
観戦は勉強だけれど、こういう楽しみもあるから止められないですね
さてこれがリアルだと非常に居心地が悪くなります。
もし私が一箇所ばかり見て考えていたらそれがヒントになってしまい、対局に影響が出ないとも言えない。
だからそういう時は何気なく盤を離れて、遠くから様子を窺うことになりそう。
「ブラフ」使いの人はこういう時になると、急に世間話などが多くなったりするから、見ていて笑いをこらえるのが大変なときもあります。
全くザルの落語的世界です。
これもあるから止められないですね。
勝敗はともかく内容が酷すぎて、「細かい」と思って打っている碁が、思わぬ大差だったりするから、碁盤が見えていない状態です。
目は開いているけれど節穴状態。
お医者様の指示のせいなのか、いろいろ飲んでいる薬の副作用なのか自分の弱いのは棚に上げています。
マア、理由はともかく現実に勝率が悪いし、勝つことだけが楽しみではないにしても余りに納得し難い負けが多いから観戦を多くしています。
それはだいたい自分と同じくらいの人たちの対局が多い
そこで先日観戦した対局についてお話します。
チョッと不思議な場面に遭遇したのです。
いや、もしも両対局者ともの見落としならば、かえって不思議ではないのですが、私の経験でも似たようなこともあるし・・・
事件現場?はこういうところ
左辺の白石が包囲されていて、この白8子の生き死にが問題のはず・・・なんだけれど。
白から打てば3,4目で生きは間違いない。
では黒から打つとどうなるか?
一見黒先でも白生きに見える・・・でも何だかおかしい・・・それでいいのか
狭い場所ですし、周囲の利きも無い所ですから・・・私の結論では「黒先白死」
ところが両者ともココは打たない
戦略的にはそれも大いにある・・・寧ろ今はココに手をかけられないのかも知れない。
つまり黒が白を取るとこのあたりに30目くらいの地が出来るから出入りで34目くらいの価値があるのだけれど、そうなるとこの白を犠牲にした利き筋も1,2あり、反対方向に白の超大模様が出現するかも知れないのです。
だから、黒としては取に行く手は「目先の利益に拘った手」ともいえる・・・そういう意味で取に行かない手も、生きを確認する手も打たれないのは分かる。
だから戦いの焦点は黒にすれば白に大模様を作らせないということでしょう
そうなれば確定地の多い黒が有利なのは間違いない・・・
戦いは進むが左辺はほったらかしで、丁度碁盤の反対側半分で進んでいく。
観客としてはスリルを楽しんでいます。
右辺の戦いそのものと、何時左辺に手を戻すのかという両者の読みが見れるはず
戦略的価値判断というか、純粋に大きさの問題か・・・そろそろ決断の時期のはずなんだけれど、両者手が戻らない!
もしかしたら忘れている?
いや問題にされていない・つまり二人とも「黒先で白生き」だと結論しているかも・・・いや事ここに至ってはそのように見える。
こういうことはザル碁ではよくあることではあるに違いない。
見ている私もザルですが、何といいっても「傍目八目」ですからね
プロだってこういうことはあるのでしょう?
勿論レベルが違うから「先手で1目減らす手があったのを見落としていた」みたいなことで、いかにも名誉と生活を賭けて1目だって疎かにしない話が多い。
でも素人的に開き直って言うと「間違いは間違い」・・・ザルがプロを非難しているのではなくて、両者とも見落とすのが面白いと思うのです。
挑戦手合いなら約二日、普通の手合いでも朝から夜まで向かい合っていて・・・だからこそなのか・・・
それこそ素人の身では分からないのだけれど、ずっと向かい合っていると見えるところと見えないところまで共有される?
さて素人のザルレベルの碁に戻ります。
一番単純に考えると、両者「黒先で白生き」だと思い込んでいたか?
もし途中でコウ争いなど発生したら、コウ立てを考えることで手が発見されたかもしれないけれど、この碁ではそうはならなかったし
但し、意地悪く考えるとどちらか片方は分かっていた可能性もある。
こういうことは昔「碁会所」などのザル同士の対局でたまに見た覚えがある
例えば白氏の立場で「黒さんは黒先で白生きと思い込んでいる」と判断したとしましょう。
「相手が”生き”だと思っているのだから、わざわざ1手かける必要があろうか?」と考える人もいる。
だから白としては「黒氏が途中で気がついてしまうかどうかも勝負の内」です
白さんは手を戻すタイミングを見ることになるが、これは手の大きさもあるけれど「相手に気がつかれないうちに」がポイント。
更に、黒氏が「白さんが白生きだと思い込んでいるのだから、少し泳がせておこう」などと思っていたら・・・まさに狐と狸ですね。
このような手を駆使する人は、精神的にもタフな人が多くて、仮に途中で相手に気がつかれても「30目丸損」ではなくて、まだ20目の手も打てたと考えるおおらかさ(?)もあるようです。
さて私など出来ない芸当です
ともあれあの対局は実際にどういう結果になったのだろう?
実は途中で私は夕食タイム、そしてサッカーのアジアカップ予選に、ピースカップと続いてしまったから結果不明。
でも、今夜あたりネットに繋いで「観戦履歴の棋譜」で検索すると分かるはずなので大いに楽しみです
もし、白先手ハネツギで生きは全くつまらない
白ハネた瞬間に「打ち欠き」で、白「ギャー」なら少しは・・・
観戦は勉強だけれど、こういう楽しみもあるから止められないですね
さてこれがリアルだと非常に居心地が悪くなります。
もし私が一箇所ばかり見て考えていたらそれがヒントになってしまい、対局に影響が出ないとも言えない。
だからそういう時は何気なく盤を離れて、遠くから様子を窺うことになりそう。
「ブラフ」使いの人はこういう時になると、急に世間話などが多くなったりするから、見ていて笑いをこらえるのが大変なときもあります。
全くザルの落語的世界です。
これもあるから止められないですね。