なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

狂って来ているゾ

2009-10-12 23:01:18 | Weblog
 棋力に関して単純に言えば強い弱いで言い表されるけれど、中身の要素としては調子が良いとか悪いとかもある筈です。
 普段、たいていの局面で気がつくような事が気がつかなかったり、そういうところで一心に考えていた筈なのに肝心なところが読み抜けていたり・・・それは一言で言えば弱い、あるいは要素的に調子が悪い。
 反対に、かなり細かなシノギの筋、それもそれいろんな手がありそうなところで、それしかないような細道を一番初めに気がついたり・・・それは見物人から見ると「ヤルジャン」的な感じだけれど、強いか調子が良いかは分からないけれど結果的には良い状態。
 尤も、こういうシノギ、あるいはきわどい攻め合いの場面で自分に都合が良い事を最初に考えて、幸運に恵まれればその道筋が結果的に正解なだけであったりするので、いつも思慮深いわけではないし、常に幸運に恵まれる補償もない。

 というわけで・・・何がどういうわけか分かりませんが、ともかくやることが上手くいかなくなってきている。
 後で考えると我ながら笑ってしまうような・・・イヤ嗤うしかないようなとんでもないことをやるのです。
 例えばかなり深刻な攻め合いで、両者命がけのコウ争い・・・そういう緊張の場面で私の取り番で、争点のコウではないところのコウ取ってしまい、相手は当然問題のコウ打ち抜く!・・・そこで気がついて即投了ならまだ救いがあるのですが。
 その時確かに異常に気がついた・・・と言うより『何故、打ち抜かれた』のかが瞬時にはりかいできず『どうして?もしかしたら相手はコウ連続して打ったのか?』などと感じているのですから救いが無い。

 今日のチョンボも酷いものでした。
  序盤かなりの好調な進行だったのですが、中盤で移るところで、私の隅の地と相手の中央の勢力の境目でコウの形が出来ました。
 定石の形でも、そういう場所は継がないで脱出を計る、あるいは道が見えればそこで生きてもいいし、場合によっては手間をかけて相手に取って貰う・・・。
 それが
  剣道で言えば大上段に構えた相手が気合いもろとも「えいッ!」と打ち込んだ弾みにつないでしまった。
 つなぐならつなぐで先の見通しが無ければいけないのに。
  気合いで打ちこまれた瞬間に気合いで(?)つないでしまった。
 全く打った瞬間目の前が真っ暗状態。
  ここから数十手は『もしかしてシノギが』という幸運探し、あるいはもっと下品に相手のユルミ待ち。

 マアそういう時にもう一人の私が『馬鹿なアマだな』と笑って見ていますが・・・
 その時考えた変な思いつき
「日本語を覚えたての外国人が、どこか変な日本語の覚え方、聞き取り方理解の仕方をした場合・・・今打っている局面を見て『ゲソ』と言う・・・その心は『ゲソ=イカの足』・・・イカの足=”イカガワシイの聞き間違い」なんて冗談にも笑い話にもならないことを考えたりしていました。
 結局『ゲソ』は中断し投了。

 ともかく我ながら感心するほど弱い。
  そして調子が狂って来ている。
 さてさてこういう時にはどうしたものだろう?