なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

序盤は心理戦を含みます

2009-10-15 17:39:31 | Weblog
 先月調子が最近に無く良かったのが、月が変わった途端に棋力のメッキが剥がれてしまいました。
 尤も知る人は知っている程度の棋力なので、「いずれは失速する筈」だと見ていたとは思う・・・イヤ、”見ている”と思うこと自体自意識過剰かもしれません。
 ともかく、幸運と言うものも許容量・総量が決まっているか、サイクル曲線みたいに動いているのではないでしょうか。
 私の場合”ちょっと幸運後ちょっと不運”見たいに、天気予報的な動きというか、、海の波の予報のうねりみたいな感じがします。
 ですから冷静になれる時は『ダメならダメでもいいから、最善を尽くすことで波の底を小さくして上の波に乗れるように』と思うのです。
 冷静になれる時に思う・・・のですからそういう教訓通りに行く時と行かない時はあるのです。
 不調の波をいかに小さくして上向きの波に乗ることができるか・・・それができれば自己MAX更新は出来ないにしても、自分の中では高値安定出来る・・・はず。
 まあ、タイムトライアルレースでは無くて相手のある戦いですから口で言うようにはいきませんが、原則はそうでしょうね。

 ところで今日の一局は序盤に心理戦含みみたいな気がしていました。
  特に立ち上がりが。
 手合いは私の白番で相手から2目半コミ出し。
  黒❶高目、この時私が感じたのは,もしかしたら私が地を好きなのを知っていて高く打ってきたか?、あるいはこういう注文相撲みたいな形が得意なのか?
  疑り深い性格なのか1手目で相手の性格・特徴について想像を巡らします。
  そして、対抗上性格に合わせた作戦というか方針を考える・考えようとするのです。
 結局白②はごく普通に星・・・ともかく相手の出方を見る。
  余り早く反応・過剰反応するのも相手の思う壺かもしれません・・・相手は自分から仕掛けるのではなく、こちらの反応と言う動きに合わせて反撃してくるでしょう・・・ですから様子を見て反撃を準備した方が良さそう・・・その辺のタイミングが遅すぎるのは良くないとは思いますが。
  黒❸は対角に高目:どうも私は試されているような気がしてきたが、あくまでも黒の動きを見ると言う感じで白④は残っている隅の星。
 「なーんだ、それだけ?」と言われると・・・それだけなんですが。
 黒❺は白の星に小ケイマかかり、白⑥一間挟み、黒❼3三振り替わり。
 どうも勢力も地もよこせと言っているような気がします。
  
  感じ方が正しいのか、ひがみっぽく斜めに見てしまうのかは分かりませんが、序盤は特に相手の心理と自分の気持ちの戦いがあるような気がします。
 そういう意味では、的外れであってもそれなりに楽しんで打てる・・・ある程度冷静の時はそれができるような気がします。
 ダメな時は自分のことも見えないし考えない。
  自分の都合が良いストーリーばかりが頭に浮かぶ。
 一見危ない橋を渡っているような碁でも、全体が見えていて先の見通しがある時は結果も好いようですが、快調に攻めているようでも山の見えない猟師の時は自分で落とし穴に落ちるようなところがあります。

 ともあれ、なんとか不調からの脱出の一局になると良いのですが。