なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

殺られてしまった、と言うより、またやってしまった。

2009-10-17 16:36:43 | Weblog
 昨日の対局は私の先・コミ無しの手合いですから段位で言えば丁度一段違いの上手に当たります。
 対局表でよく見かける方で、接続中であることが多いので、つなぎっぱなしかもしれないけれど、棋譜並べをしている可能性も高いのではないかと想像しています。
よく観戦させてもらっていますから、打つのは久し振りですが、一方的にお馴染みさん気分です。
 碁の内容としては自分ではよく打てた方だとは思う。
 「ゆっくり、ゆっくり」の呪文を唱えながら打ちますが、これは相手があってのことなのでその通りになるとは限りません。
 人のせいにするようでもありますが、こちらが「ゆっくり」を目指すなら相手は対抗上「急」をめざすでしょうし。
 
 相手の人は名前からすると女性・・・強い女の人です。
 偏見かどうか分かりませんがプロでもアマでも女流の方が激しく戦う印象はありますが、女性のイメージのやさしさと戦いのギャップなのか、どうなんでしょう。
 でも女流プロが男性9段に戦いを仕掛けて行くような場面もよく見るような気もします・・・。
 女性の方が妥協をしない傾向が強いのか・・・それとも、戦いが長引くと経験豊富なタヌキ(失礼)に丸めこまれてじり貧に陥るような危険を感じて、早めに決戦を挑む傾向があるのだろうか?
 イヤ、それだと開戦時に多少不利な感じがします。
 おそらく、妥協みたいななものを許容しにくいのだと想像しますし、和戦両方の選択ができる場面で、戦いを選ぶ傾向が強いのだろうと想像します。
 まさに想像です、アマがプロの碁を見て想像しているだけで、しかも異性の心理など想像しても無理かも知れません。
 でも、謝先生の碁で戦いが無いなんて想像できないみたいなものです。

 アマです、、、このお相手の場合も観戦していても戦わずに終わるような碁は見たことがありません。
 そういう意味でも面白いので観戦してしまうのです。
  女性でも下手の方の場合、戦う碁しか知らないみたいな感じ、ともかく戦うと言う感じで仕掛けて来る人は多い。
 それに指導している先生の「そういうところは戦う一手でしょう」みたいな教えに忠実な人が多いから、いい加減な手を打つ相手には断固戦うのですね。
 但し、和戦両様と言うより戦い専科の場合が多いので、収束は苦手なようで・・・自分で潰れてしまうパターンもよくある。
 さあ、これは女性の特徴では無くて、私自身もこういうことに陥ることもよくあるので、弱い特徴であり、不調時のパターンでもある・・・。
 しかし強い女性は、戦いに強くて地力があるのですから、これは相手にしたら不足は無いどころか、大変な・迷惑なくらい厄介な局面になりやすい。
 しかも相手の方が上手ですから・・・

 こういう時(喧嘩っぱやい)K畑先生に鍛えられていたのが役に立ちます。
 真っ向から受けて戦うのか、飛んでくる石を避けながらもポイントを稼ぐのか。
 逃げながらも隙があれば相手のしっぽに噛みつくとか、相手の不備、綻びが見えるところに塩を塗りこむとか・・・
 実際の局面では、白の大石の一つを捕獲してはっきり優位に立った筈でした。
  流石に白もそう簡単に素直に負けてはくれませんで、勝負に持ち込もうと画策してきます。
 そこで第二次戦争が起こるのですが、そこで単純な攻め合いを間違ってしまったのですから情けない。
 見た感じ。直観でも戦いは手数有利で、実際にも良かった・・・のですが、そういうところをきちんと把握しないでいたのが間違いの元でした。
 1手勝っている筈が、途中で打ち方を間違えて逆に1手負けに転落していることに気がつきました。
 手数がながいもののどう転んでも勝ち目が無い・・・1手足りない!!
  気分は『助けてくれー』なんですが、いくら母性本能豊かな女性でも助けれる人はいません・・・絶対に居ない。
 仮に「助けてあげようか?」などと言われたら、恥ずかしくて・悔しくて悶死してしまうでしょう。
 全く棋力・性格から言って「上手に弱い」「女性に弱い」「強い女性には特に弱い」・・・まさに条件が悪い対局であったのです。
 しかし、ネットでこれですからリアルではもっと弱いのでしょう、想像に難くない。