なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

もうすぐ燻製の冬

2009-10-25 09:22:04 | Weblog
 今朝は女房殿が他県に住む母親の顔を見に行くと言う事で朝早く出かけて行きました。
 遠くと言っても夕飯には帰れる程度ですから、とりあえず飢える心配はありませんが、息子は日曜日のサッカーの試合を私の出身地のスタンドで観戦するために昨夜から出かけているので全く静かな日曜日です。
 ということで、やることが無いから?、いや他にやることがあっても・・・私の行動の選択肢は「碁会所もしくはコミュニティに行く」「本を読む」「好きな番組があればTVを見る」「ネットで打つか観戦あるいはブログ」のどれか。
 他にも「近所のお店を覗く」とか「材料を買って来て何か作って見る」もありますが、これは確率が低い・・・気が向けば結構手の込んだ食べものを作ることもありますが、そこは「食いしん坊」と「ものぐさ」の相反する性格と思われるものが同居しているので、なかなか行動とは一致しません。

 燻製についてはかなり昔に本屋さんの棚で燻製の本を見かけたのがきっかけです。
 普通男性ですと本屋さんでも手芸とか料理コーナーの本棚には近づかないものですが、そういうことを気にしないのでその辺りも出没します。
 実際手芸とか料理とかは興味がありますし・・・最近「男の料理」みたいなタイトルが流行りですが、マアさきがけみたいなものだったかもしれません・・・ただの食いしん坊ですが。
 燻製、これはもう少し寒くなると例年スイッチが入ります。
  例えば、燻製に向いた材料を仕入れて来て「下ごしらえ」「燻製用の液を作ってつける」「低温・乾燥などで干す」「燻製にする」・・・これらは夏の暑い時期は都合が悪いので家庭では冬の楽しみです。
 半日もかからずに出来るものもあれば1週間はかかるものもあるわけで、思い立って直ぐに出来るものとかなり計画的に、更に意思を継続させなければならないものもある。
 いずれにしても女房殿は「無駄にならないように作り過ぎないでね」と言う態度で、食べる時には「今回はマアマアかな」「塩気が問題ですね」などとうるさいことを言う係に徹していて、口は出すけれど手は出しません。

 家にあるのは当然家庭用冷蔵庫で業務用の大型冷蔵庫では無いし、燻製作業なども低温作業室なども無いので冬の寒くて乾燥している時期が食品をダメにしないためには向いているようですので、これは12月くらいから3月初めくらいまでの、食いしん坊の遊びです。
 大型店の鮮魚とか肉の売り場を回って材料を見るのも面白いですし、塩や砂糖、調味料やスパイスを見るのも好きです。
 更に飲むわけではないけれどお酒も必要ですからこの時期は酒コーナーにも行きます・・・私は「見てくれは飲ン兵衛」なので酒を見て歩く自分の姿を見て笑ってしまいます(飲まないのに結構真剣)。

 さてさて、燻製の一連の作業は下ごしらえが出来れば、「つける」「干す」「煙をかける」など御天気と時間の経過任せになるので、後はネット碁とか本を読むのに最適なのでこれらはセットで楽しむ感じです。
 燻製の煙番をしながら本を読むみたいな・・・
 (そうそう、アジとかサンマとか冬はベランダで自家製干物を作ります、それを更に燻製にしたり・・・やり過ぎて不評な時もありますが)
  天気が良くて乾燥していて寒い方が上手くいきますから、寒いのは苦手なのに最近の暖冬傾向は困まると言う矛盾・・・いずれにしてももうすぐ楽しみな季節がやってきます。

 話は変わります。
  パソコンの横にリンゴ・カキ・ミカンが1つずつ置いてあります。
 これは、朝・昼の食事の支度が面倒で食べなくても、最低限飢え死にしないためでしょうネきっと。
 これにパンと冷蔵庫の牛乳があれば・・・
  冷蔵庫には何か作れる材料はある・・・それが面倒ならレトルトのご飯・カレーなどもあり、それが面倒なら自転車で10分もかからないところにレストランなどもある・・・それでも面倒なら!対策。
 性格を見抜かれている・・・30年以上も暮らしていれば当たり前かも知れないが。
 ところで、果物の匂いが良い。
  私は鼻が悪いので、年中朝は鼻水が出るし匂いセンサーの感度も悪いのですが、果物の匂いは感じるのです。
 薬品的な脱臭とか香水などでは無くて本物の果物が匂っているのが良いですから食べるのには惜しい気がします。
  果物を見ながら、匂いを感じながらキーボードを打っています。

 
 
 

まだまだ知らないことだらけ

2009-10-25 00:18:47 | Weblog
 先日グーグルで絵の検索をしていたらレオナルド・ダ・ヴィンチの絵らしい作品が発見されたというニュースを読みました。
 写真で見るとムードがいかにもその時代の感じだし、”指紋”が絵の中にあったと言う事です。
 (こういう絵が好きなので早速マイピクチャーに取り込んで勤め先の2台と家のパソコンの背景にしました・・・マア著作権の問題は無いでしょう)
 真贋はともかく新しく発見されると言うことは”ある”事なんですね。
  日の下に新しいもの無しなどと言う諺がありますが、どっこいパソコンの検索にも引っかからないことだってあるのだから、何が出てきても不思議ではない。
  私などこの年になっても新発見?が多くて情けないやら恥ずかしいやら・・・『エ!そうだったの』『知らなかった』『そういうことだったのか』などと言う事が多い。
 マア、おかげさまでいつまでも新鮮な気分で生きておりますが。
 これはそういう話の一つで、知っている人には何で知らなかったのかと嗤われそうですが、ともかく私にとっては新知識が多く含まれています。
 
 自転車で通勤している道は家を出て西に向かいますが暫くすると海に続く水路沿いの広い歩道を走ります。
 そこを700メートルほど走って右折して橋を渡ります・・・そこは通勤路唯一の標高差があるところです。(ここが唯一1メートルの高低差)
 さてこの橋から下の水路を見ると・・・かなり汚れた泥が溜まっているように見えるのですが、それでも一頃よりは奇麗になって来てはいるみたい(臭いも気にならなくなってきています)。
 潮によっては海から海水が上がってきますが、季節によって・夏の終わりか秋の初めの頃にはボラの子供が群れで上がって来るのが見えます。
 それを狙って大きな白い鳥とか鵜みたいな黒い鳥が見られたりもします。
  そういう意味では多少は季節感がある橋。
 
 ところで珍味とされるカラスミってボラの卵だと言うことは知っていましたが、ボラそのものを食べると言うことは知らなかった・・・。
私は鶏卵は食べるけれど鶏肉は食べられない(単なる偏食ですが)のとチョット似ているので、ボラも卵を食べるけれど身は食べないみたいな感じで不自然ではない・・・(私にとっては)。
 イヤ、子供の頃育った海の近くの町では、ボラは何かに驚くと海面にジャンプして筏の上に乗ってしまうこともあるので、手づかみで捕まえることも出来るのですが誰も食べる人はいなかったのです。
 近くの海では小アジ、コハダ、クロダイなどが釣れますがボラを釣ろうとする人は見たことが無い。
 もっとも、ボラは臭いとか骨が多いとかで食べるのに適していないと言う話を聞いたことがありますから、食べようとチャレンジした人はいる筈ですが、そういう評価なので海にボラがたくさんいても誰も釣ろうとはしないのですねキット。
 ともかくボラは食用には適さない魚だと思っていました。
 ところがたまたまネットで検索すると、なんと「刺身で美味しい」などと出ているではありませんか・・・。
  「淡泊な味なので韓国風のタレが案外合っているかも知れない」などと。
 関西では美味しい魚とされているとか・・・関東では東京湾などの水質の悪化が原因で臭いのある魚と言う事で食べなくなったとか。
 昔は東京湾でボラを養殖していた時代もあるのだそうです・・・と言うことは食べていたと言うことですね。
 ネットの説明では「非常に美味!・・・環境によっては臭いものもある」となっていて、刺身、ソロバンと称される部分、カラスミなどが写真で出ている。
 と言うことは我が故郷の海は東京湾並みに汚染されていたと言う事のようで、製油所、造船所、アルミ工場、食品・缶詰工場、家庭排水などなどの為に環境によってしまったのでしょう。

 いずれにせよ、今眺めている水路の先の海から上がってきたボラの子たちも、元気に群れていますが食欲はわきませんね。
 よくこの辺りの海でも春には潮干狩りなどのまねごとは出来るようです。
  アサリ、赤貝なども少しは採れる・・・しかし家に持ち帰る気はしない。
 海岸の防波堤では釣りをする人もいますが、仮に釣った魚はどうするのでしょう?
  持って帰る人もいるような気がする・・・時々麦わら帽をかぶったおじさんが自転車の荷台に釣り竿とクーラーボックスを乗せて走って来るのに出会うのです。
 クーラーボックス!と言うことは釣った魚を持って帰る?・・・勇気を通り越しているような気もするのですが、人それぞれ?好き好き?なんでしょうね。

 さてボラに関する辞典の受け売りです。
 ボラは出世魚なんだそうでオボコ(5-18センチ)→イナッコ→スバシリ(10センチ未満程度)→イナ(10から25センチ)→ボラ(30センチくらい)→トド(50センチ以上)となるそうです。
 オボコはオボコイ=可愛い、イナはイナセ=元気でカッコイイの語源、トドはこれ以上は大きくならないトドのつまりの語源だそうで・・・。
 それで言うと私もそろそろトド年令かも。
 いずれにせよこんなに細かに名前がついているということは生活に密接していたということですね。
 それが今でも身近にいるのにこの辺りでは誰も気にしなくなったのは、やはり水質による味と臭いでしょうね。

 さてトド。
 トドと言うほどの巨体ではありませんが、もうこれ以上の進化も出世も無いと言う事でトドジイになっている。
  今度何か自分の名前を名乗る時はこっちも使ってみようと思います。