今日20日は東京駅開業100年です。
東京駅の特徴は
①鉄道ネットワークの動線としての市街高架線として「新橋駅~上野駅」を結びました。
明治22(1889)年「市区改正委員会設計」告示
②中央停車場として「頭端式」ではなく「通過式」の構造となりました。多くの国は中央停車場を「頭端式」としていますが、当時の鉄道マンが考えた世界的にも先進的な設計だったので、日本列島の北と南を結ぶ鉄道の発展に寄与したと言われています。
③日清戦争・日露戦争に勝利した「明治国家の記念碑」
駅舎の中心に皇室用玄関を配する「天皇の駅」「帝都の駅」としての設計されました。
日本人技師辰野金吾が設計 建築費総額287万円(現在の貨幣価値に換算すると26億5千万円)
大正4(1915)年東京駅~東京鉄道郵便局に郵便物受渡用地下鉄道が開通し、日本で最初の地下鉄となります。
因みに、地下鉄銀座線は昭和2(1927)年に浅草~上野間で営業を開始しました。
東京駅は様々な文学作品の舞台に登場しました。
川端康成「女であること」
江戸川乱歩「怪人二十面相」
内田百「東京日記」「阿房列車」
松本清張「点と線」
「点と線」の<東京駅15番線>ホームの場面は映画にもなって一番有名です。
『…「あれは、九州の博多行の特急だよ。《あさかぜ》号だ」安田は、女二人にそう教えた。
列車の前には、乗客や見送り人が動いていた。あわただしい旅情のようなものが、すでに向い側のホームにはただよっていた。 このとき、安田は、「おや」 と言った。「あれは、お時さんじゃないか?」え、と二人の女は目をむいた。安田の指さす方向に瞳を集めた。「あら、ほんとうだ。お時さんだわ」
と、八重子が声を上げた。
十五番線の人ごみの中を、たしかにお時さんが歩いていた。その他所行きの支度といい、手に持ったトランクといい、その列車に乗る乗客の一人に違いなかった。とみ子もやっとそれを見つけて、「まあ、お時さんが!」と言った。
しかし、もっと彼女たちに意外だったことは、そのお時さんが、傍の若い男と親しそうに何か話していることだった。…』
機械工具商の社長 安田は東京駅から横須賀線で鎌倉に向かうため13番線に向かいます(1月14日の18時頃)。どういうわけか13番線、14番線には列車は止まっておらず15番線に発車を待っている「あさかぜ」が見わたせ、ある二人連れを目撃します。
【管理人が作成したイラスト】
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