葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers

外交・政治・戦跡・鉄道・家族・絵画etc.

靖国神社社報「靖國」1月1日号からA4版に

2019年01月07日 | 歴史探訪<靖国神社>
靖国神社の社報「靖國」1月1日号からA4版になりました。
新宮司の就任挨拶、崇敬会総代水落敏栄氏の新年挨拶、崇敬奉賛会会長扇千景氏の新年挨拶が掲載されています。




昨年11月1日に就任したにも係わらず、やっと新年号に挨拶文が掲載されましたので転載いたします。
・・・・・・・・・・・・・・
就任並びに年頭の御挨拶

宮司 山口 建史

 新年明けましておめでとうございます。
 平成三十一年己亥(つちのとい)歳を迎え、新春のお慶びを申し上げますとともに、皇室の弥栄、そして御遺族・崇敬者比日様の御多幸と御健勝をお祈り申し上げます。
 この度、小堀宮司の後任として、靖国神社社憲に基づく宮司推薦委員会の決議と崇敬者総代会の同意を戴き、昨年十一月一日付にて第十三代靖国神社宮司を拝命致しました。
 御承知のとおり、私は十七年に亘り奉仕致しました靖国神社を平成二十七年六月に退職し、以降は母校である皇學館大学などの運営を担う学校法人皇學学館にて常務理事として後進の育成に携わってまいりました。この度、宮司就任のお話を戴きましたが、既に一度退いた立場であることから、就任は遠慮申し上げるべきであるという思いがございました。しかし、その僅か十日前、熊本市で開催された全国神社総代会大会に学校法人皇學学館理事長代理として出席しました折に、私が権宮司としてお仕えした当神社第九代宮司の故南部利昭氏の甥御様である南部利文民とお会いする機会を得て、利昭氏の十年祭参列のお誘いを頂戴しておりました。こうした御縁に、これは南部元宮司からのお導きと叱咤だったのかもしれない、との思いから気持ちを奮い起こし、謹んで就任をお受けする決意をした次第でございます。
 本年は天皇陛下の御譲位による御代替り、更には当神社創建百五十年という国家、神社ともに極めて大切な時期となります。また明年の東京オリンピック・パラリンピックや政府の政策により、近年の来日外国人は増加しつつあります。今後、世界に対する日本の役割、そして神社界が担う伝統文化継承の役割は更に大きくなることは否めません。こうした情勢下、今以て当神社を取り巻く環境は厳しく、国内外に憂慮される事柄が山積されております。当神社が、明治天皇様の思し召しにより創建されたこと、また国家のために一命を捧げられた人々の霊を神としてお祀り申し上げ、その事績を後世に伝えるという目的を踏まえ、次の五十年後、百年後の神社を考えて進むべき方向を見定めていきたいと考えております。
 現在、皆様の御浄財にて行われております御創立百五十年記念事業は、本年完遂の予定となっております。後任を仰せつかりました私にとりまして、まずは、記念事業を完遂することが最重要事と存じます。この大きな節目となる年に臨んで、御神霊たちの御加護、そして御遺族・崇敬者の皆様の御支援のもと、崇敬者総代の方々の御協力を仰ぎ、職員一同と共に遇進してゆく所存でございます。
 また昨年、当神社宮司が二度交代し、御遺族・崇敬者の皆様には多大な御心配をお掛けしておりますこと、慎んでお詫び申し上げます。
 この重責に誠に身の引き締まる思いではございますが、浄明正直の心を胸に、改めて御神威の発揚と英霊の奉慰顕彰に努めてまいる決意です。ここに重ねて関係各位の御支援、御敦導を賜りますようお願い申し上げ、宮司就任並びに新年の御挨拶と致します。
・・・・・・・・・・・・・・

(続く)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 靖国神社境内図から消えてし... | トップ | 『文藝春秋』掲載小堀前宮司... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

歴史探訪<靖国神社>」カテゴリの最新記事