「靖国神社オフィシャルガイドブック」の中で「文学に見る靖國神社」に、田山花袋の「東京の三十年」の一節「頬をそれに当てて見た。夏のことなのでその鉄の冷たいのが気持ちが良かった。」があります。遊就館大展示室の人間魚雷「回天」を触って、特攻兵器という戦争の冷酷さを実感して貰っています。
神社参道の入口の社号標の下では、「歌い継がれる靖國神社」から美空ひばりの「九段の母」をテープで流していました。
右が「2000年第1刷」、左が「2016年改訂新版」
過日、名刺に点字刻字を「EOSファーム」に依頼しましたが、靖国神社を目の不自由な方にもガイドできるのではないかと考えました。友人の靖国ガイド宮沢すばるさんも賛同してくれました。
目の不自由な方向けのコースは、下記のように企画しました。
①「大鳥居(第一鳥居)」柱の高さ25㍍、笠木の長さ34㍍、そして手が届かない直径2・5㍍の太さを触って貰います。
②「さざれ石」と、後ろにあるプレートを触って貰います。
③参道に右左60基ある「石灯籠」には、「華族」と「明治十二年建立」と彫られた文字を触って貰います。
④大村益次郎銅像の台座には「鋳造 東京砲兵工廠」と彫られていますので触って貰います。
⑤休憩所前の「華族會館」から寄贈された石灯籠を触って貰います。
⑥富國徴兵保険相互會社から献納された「大灯籠」のレリーフを触って貰います。
陸軍の戦闘場面
海軍の戦闘場面
⑦田山花袋が額に当てた青銅製の第二鳥居
⑧西南戦争に派遣され死亡した警察官を慰霊するため、1879年(明治12)警視局(警視庁の前身)から奉納された「青銅燈篭」を触って貰います。
台座の几号水準(26.99m)
⑨遊就館前の「特攻勇士像」
⑩「招魂齋庭」と彫ってある文字を触って貰います。
その他にも沢山ありますが、宮沢すばるさんと相談します。
(了)