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「都立高校防災宿泊訓練」は自衛隊の「募集広報実務訓練」だった

2014年05月19日 | 憲法・平和・人権・防衛

練馬平和委員会事務局長坂本茂さんから、メールで下記の情報が送信されてきましたので転載します。(許諾済)

                        都立高校防災宿泊訓練に関する質問状と回答

(担当官 滝澤健二3等陸佐:昨年8月より東京地本渉外広報室長に赴任)
                                                                                                
2014年5月13日15時より45分間交渉。防衛省すべて制服4名と市民7名 新聞記者など2名計9名

自衛隊東京地方協力本部長 殿
                                                  自衛隊をウォッチする市民の会
                                                                                                
 2013年7月26日から2泊3日、陸上自衛隊朝霞駐屯地で実施された田無工業高校における「宿泊防災訓練」について

隊員が市ヶ谷から朝霞駐屯地へ移動に使用した人員輸送車など車両使用請求書に表記されている使用目的の訓練名は募集広報実務訓練なのか。
  回答:募集広報実務訓練だ。
 
高校生の隊員に携わった支援編成の資料によれば24名と推測できるが他に携わった隊員は朝霞駐屯地の隊員も含め何名か。
  回答:24名だ。
 
行動予定の資料について言葉の説明を願いたい。着隊式・躾・基本教練(停止間・行進間の動作)着隊指導(ベットメイク、点呼)・氷受領・避難呼集・離隊式・お土産購入
  回答:着隊式 教育庁が実施した宿泊防災訓練の開始に伴う様式でありまして全般的な進行は教育庁が実施した。東京地本としては、その式に引き続き要員の紹介や隊内生活体験の全般について生活上の注意事項を説明した。
      衛生管理として手洗いの励行であったり、ハンカチの携行、食事の注意事項として配膳の要領、食堂での整列並び方、物品愛護として備え付け物品の扱い、清掃の要領、入浴場所のタオルで体を拭くとか入浴要項、駐屯地内での団体行動での移動要領、隊内生活体験の必要なルール躾事項を説明した。
     基本教練 朝霞駐屯地での隊内生活体験についても誰でもが実施する隊内生活体験の団体生活で必要な基本的動作の教示を行った、具体的には整列、方向転換右向け右とか、隊列を組んだ移動の要領、これらの動作を指示するための号令について教示したもの。
     ベットメイク ベットメイクは自衛隊のベットはシーツが2枚と毛布5枚あるがそれらを使用したたたみ方敷き方。これらを指示するための号令について教示した。
     点呼  班のリーダーによる班の人員数や健康調査の掌握の報告。
     氷受領 熱中症防止対策としてジャグジャーに冷水を準備するため、生徒が携行したペットボトル・ドリンクなど冷やすためのクーラーボックスに使用するための氷を我々の職員が糧食班から受領した。
     避難呼集 震災はいつ起こるかわからない特性から、生徒たちが予期しない起床前の朝5時に呼集をかけさせていただいた、学生のリーダーの指示のもと冷静な行動および班員の掌握、人員数、健康状態を確認する掌握する体験していただいた。
     離隊式 教育庁が実施した宿泊防災訓練が終了にともなう行事。全般的な進行については教育庁が実施した。地本としましては修了証と記念品の授与をした。
     お土産購入 最終日の休憩時間に駐屯地内の売店を利用できる時間を東京地本が計画したが、当日時間が取れなかったと利用できなかったと聞いている。
熱中症対策について:日中は生徒たちに氷が支給され、生徒たちの宿泊した受け入れ隊舎はボイラー式の冷房法だが運用時間は何時から何時までかあわせて夜、扇風機が生徒たちの部屋に一つのみだが支障はなかったか、医務室の使用状況は。
  回答:冷房時間は8時から23時と認識している。体調不良者もなく暑さで眠れなかったということは聞いてないので支障は無かったと認識している。医務室利用無し。
隊内生活体験とは体験入隊のことか。昨年から今年にかけて私立・公立を問わず朝霞駐屯地を隊内生活体験を利用した学校名。
  回答:体験入隊と呼称される方もいるが、正式には隊内生活体験だ。東京地本を窓口としているのは7月の田無工業高校のみだ。その他の直接申請した学校があるかと思いますが承知していない。
 
7月28日に参加した永森比人美東京都教育庁指導部高等学校教育指導課主任指導主事は陸上自衛隊隊内生活体験申込書や陸上自衛隊見学申込書に掲載していない理由。
  回答:当初参加予定が26日であったので掲載していない、文書ではなく電話だと思うが急遽28日申し出があったので。
 
東京地本が生徒に手渡した記念品の中身と修了証にある防災教育の基本課程とはどのようなものか。
  回答:一般の方に海上自衛隊が広報用として配る潜水艦徽章(潜水艦学校を終業し、潜水艦乗組み6ヶ月以上の乗員が着用でき、金色が士官用、銀色が下士官用。)をかたどったピンバッジだと聞いている。今回行った隊内生活体験で実施した課目を指して「防災教育の基本課程」と言う。
 
生徒たちの個人情報である隊内生活体験名簿と隊員がカメラで生徒たち等を撮影したが使用目的は。
  回答:名簿は朝霞駐屯地の隊内生活体験の申請に使用した、写真は支援終了後上司に口頭で報告する際に実施の経協についてあわせて報告した。
 
東京地本は東京都教育庁から高校生の朝霞駐屯地で実施した「宿泊防災訓練」をいつどのような形で依頼されたか。
  回答:平成25年1月頃電話により自衛隊に受け入れできないかという打診があった、事後、朝霞駐屯地と調整を続けた結果5月下旬頃7月中下旬のみ宿泊等の管理面ができたために教育庁にその旨を電話で伝えた、6月頃電話により教育庁から7月26日から28日の間、田無工業高校でお願いしたい旨の連絡をいただいて受け入れ可能として7月11日申込書の陸上自衛隊見学申込書等の提出により隊内生活体験を正式な依頼を受けた。
 
生徒の指導に携わった隊員たちの食費や宿泊料光熱費などの合計金額と請求先。
 回答:広報活動の任務の一環としているので隊員の費用については発生しない請求もしていない。(自衛隊持ちだ)

 2014年2月3日から2泊3日、BumB東京スポーツ文化館について

2月3日、自衛隊東京地方協力本部渉外広報室石田1等海尉等が車両使用の代表者として使用した車両(人員輸送車2号「練馬200さ432」。の車両使用請求書の使用目的には募集広報実務訓練とあるが他の車両も同様な目的か、昨年から今年にかけて田無工業高の生徒たちの防災訓練の指導的役割を果たしてきた石田1等海尉などの募集広報実務訓練の意味は。
  回答:他車両も同様だ。平素から恒常的な募集だったり広報活動で車両を使用する際の目的で「募集広報実務訓練」とする名称を使用する。(車の運行を操縦士に命ずるもの)
 
3日間別の自衛隊員の人数。
  回答:1日目13名 2日目3名 3日目参加者無し
 
3日間の自衛官の弁当などの食費や宿泊費、BumB東京スポーツ文化館使用料と駐車料金の金額と請求先。
  回答:2日間として広報活動の任務なので弁当など実費発生していない、支援する担当する部分の参加なので宿泊は無い。BumB東京スポーツ文化館に関する使用料や駐車料について東京地本は教育庁を支援する立場でありまして駐車料金等については承知していない、教育庁へ問い合わせいただきたい。東京地本は駐車料金を支払っていない。
 
BumB東京スポーツ文化館のメインアリーナ2階記者席入口のガラス窓や外の会場などに通常は設置していないシーツか布やガムテープなど、衝立などで会場内を外から見られないように覆い隠していたが、東京地本が行ったのか。
  回答:東京地本ではない、誰が設置したか承知してない。
 
訓練後に生徒に渡された「修了証」の中身は前回同様なものか。
  回答:今回の支援で修了証もお土産も渡してない。
 
東京地本は東京都教育庁から高校生のBumB東京スポーツ文化館で実施した「宿泊防災訓練」をいつどのような形で依頼されたか。
  回答:平成26年1月9日付け依頼文の文書で、1月10日、東京地本への来訪により受領したと記憶している。

 東京地本は教育庁から今年度朝霞駐屯地などで実施する高校生の宿泊防災訓練の依頼はいつ受けたか。高校名と日時と場所。
回答:現段階では依頼は受けていない、ただ、電話により4月頃第2週か3週に今年度も教育庁として宿泊防災訓練を実施するということ、防衛省にも昨年同様支援を依頼することになると思うというようなお話について伺っている。
                                                                                            以上

質疑応答Q&A
Q:募集やったか。
A:車両は募集広報だが、募集は一切やってない。支援自体は一般命令(自衛隊東京地方協力本部 陸将補 湯浅悟郎)でやっている。

Q:隊員は救急救命士の資格の有無。
A:昨年も今年も、救急に対する資格を持った隊員はいない。看護課程の教育を受けて終了している衛生科の隊員が入っていたことは確かだと思う。

Q:朝5時の非常呼集や移動訓練や隊列と防災訓練なのか、講話は傾いた考え方では。
A:高校生でもどの団体でも隊列移動訓練等はやっていただいている私たちがやらなければいけないこと。非常呼集も他の団体もやっている教育庁と地本で調整して確認している。講話は自衛隊がどういう任務を持っているか説明した。

Q:体験入隊は年間どれくらい受け入れているか。
A:体験入隊は新入社員の研修とか、東京地本には申込みが多数あるが、受け入れる駐屯地のキャパもあるので申し込みの1割弱を受け入れ数件の会社が実施している。

Q:防衛省には高校生の防災訓練のマニュアルやテキストはあるか。
A:訓練内容は教育庁と調整した、その中身を校長さんにお伝えしたのではないか。防災訓練のマニュアルもテキストも自衛隊は無い。

Q:修了証昨年出して今年はないのか
A:昨年7月は自衛隊の中でやる隊内体験だったので修了したということで出した、今年2月は教育庁と組み立てている中の課目の部分を地本一部分を支援した、うちがコーディネートしたわけではなくてやったわけではないので修了証は考えていなかった。

Q:写真は私の写真も撮られたが情報保全隊へ持っていくのでしょう。
A:課目ごとの写真を撮り、上司へ報告するうえでイメージづくりのため、写真は削除した。坂本さんの写真をあれしてもそのようなことはしない。

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