葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers

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世田谷区議会陳情審査の常任委員会で「新宿区平和マップ」を資料配布

2015年11月09日 | 歴史探訪<世田谷区内の戦跡>
世田谷区議会にウチナンチュー城間貴之さんが「新設された平和資料記念館において沖縄戦などの資料展示を充実させることなどを通じて、平和学習を深める体制を整えることを求める陳情」を提出されました。区民生活委員会に付託され、本日閉会中審査が行われました。
昨日の夕方城間さんから、世田谷区議会は、請願者・陳情者が10分間の発言を出来ることになっているので、管理人に陳情賛同者として発言をして欲しいと電話で依頼がありました。午前10から開会された委員会で、下記の発言(要旨)をしてきました。
自宅に「新宿区平和マップ」の予備がありましたので、10人の委員に参考資料として配布させて貰いました。「世田谷区でも発行をしたらいいね」との議員から発言もありましたが、事実上、「世田谷区もこれと同じものを発行して下さい」と、言外に要望したことになりました。

区民生活常任委員会(10人)委員長 岡本 のぶ子(公明)副委員長 桃野 よしふみ(F行革)委員 石川 ナオミ(自民)上島 よしもり(自民)山口 ひろひさ(自民)平塚 敬二(公明)藤井 まな(民主社)桜井 稔(共産)あべ 力也(無減連)高岡 じゅん子(生ネ)

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東京23区と三多摩も含め、東京都内に初めて平和問題専門の独立施設が設立されたことに高い評価と敬意を表しますと共に、この実現にご尽力頂いた区議会の諸先生に心から御礼を申し上げます。
早速、平和資料館を見学いたしました。1995年、区立玉川小学校内に「せたがや平和資料室」を開設以来、職員の方々が手作りした展示パネルや重要な収集史資料が、所狭しと並べられていました。とりわけ区民からの寄贈品である「予科練」の制服は、旧海軍関係の資料館にも存在しないような新品同様の貴重品でした。
去る8月25日付区のおしらせ「せたがや」に保坂展人区長はエッセー「馬の魅力を伝える馬事公苑」を掲載されました。
その中に『馬事公苑は、1940年に開苑しています。この年に開催予定で戦争の激化により返上された「幻の東京オリンピック」の会場としての使用も計画されていたそうです。戦時中には輓馬部隊が置かれ、戦後の1964年のオリンピックの時に改めて馬術競技の会場となりました。』と書かれましたので、青年時代も、家族らも何度も訪れている馬事公苑にそんな歴史があったのかとビックリいたしました。
馬事公苑から、日本競馬会へ、そして横浜市根岸にあります「馬の博物館」に電話をしてやっと「輓馬機動隊」の沿革が分かりました。松原二丁目専修大学馬術部厩舎に「松原隊」があったという記録がありましたので、専修大学から大学史の一部を送付して貰いました。新宿区議会議長故下村得治先生が馬術部主将としての談話がありましたので、新宿区議会議長下村治生先生に、御尊父のことが載っていると、コピーを差し上げましたところ「父の専大馬術部時代の記録をお送り下さいまして誠に有り難うございました。お陰様で生前故人がオリンピックに関連して話をしていた事など頭の中で整理が出来、家族として嬉しく思いました。」とのお葉書を頂戴いたしました。
今から15年前に「新宿戦争遺跡平和マップ」を企画・制作をし、5年前に新宿区が「新宿区平和マップ」を発行してくれた体験から、「世田谷区平和マップ」を企画・制作をして、9月17・18日の烏山区民センター文化祭に出展をいたしました。
当区は、古代の歴史から、鎌倉時代、江戸時代、近・現代史の豊富な歴史遺産が存在します。但し、近・現代史における戦争「遺跡」「遺構」「遺物」の調査と保存並びに公開が不足しているように「世田谷区平和マップ」の作成過程から感じておりました。
昭和女子大学堀内正昭先生の講演も拝聴しましたが、このような専門家のご協力を得るためにも、「平和資料館展示内容等検討委員会」(仮称)を設置して頂くことが肝要かと存じます。同時に人権・男女共同参画担当課に、学芸員資格のある平和資料館担当係を配属することなど、より一層充実した職員体制にして下さい。
また、「世田谷区近・現代史」に記述されている戦争と平和関連事案とその後、区が把握している「空襲被災地」「米軍機墜落被災地」「被災樹木」「高射砲陣地等の軍事施設」「軍需工場」「高級軍人自宅」に「説明案内板」を設置して頂くことによって、区民自主グループのフィールドワークや小・中学校の校外学習に役立つと考えております。

最後となりましたが、議題に供されております、当陳情をご審査の上、採択されんことを心からお願いを申し上げて、陳情賛同者としての発言を終わります。
ご清聴有り難うございました。

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