国の借金、年度末に1千兆円突破…復興債などで(gooニュースから)
病気のこと・20oct2011に続いて・・・
また、この病院でこういうこともあった。私は耳鳴りがひどくなることがあるのである。それで診察を受けに行った。直接耳が痛いとかいうのではないので耳鼻科ではなく診てもらったのは脳外科だった。この医者も実は女医だった。私は女医だからといってそれをどうこう言う気は全くなかった。子供の頃掛かっていた医者も女の先生でよく耳の病気を治してもらったものだ。だから何とも思っていなかったのだが、その時はどうした訳か診察室の前で同じように順番待ちをしていると思しき初老の紳士が私に声を掛けてきたのである。「私はいつも行っている病院ではなく今日はこちらへ変えてみようかなと思ってね、どんなかなと、でも、見ると女医だからね、今までの経験だと女の医者は・・・」と言葉を濁すのである。ハッキリ言った方が良い。「なんですか?」「女の医者はちょっとどうもあまり良い医者に当たったためしがない・・・」後はいくらでもしゃべるのだった。電気自動車のこと、音がしなくてスーッと後ろから近づいてくるから耳の不自由な私にはよく分からず危険であるとか、とにかく色々話すのだった。話としては面白い話をする人だったので待ち時間を気にせず過ごした。だがこのときの女医がこの人の言ったようにまるで頼りにならないのだった。脳のCTスキャン、MRIなどを撮って次回結果待ち、と言われたので次に時間通りに行くと、その女医は私の話を聞き問診をし、「CTスキャンなどで検査をすれば分かるのですが」と言うのだった。それで唖然としたのである。「その結果を聞きに今日来ているのですが・・・」女医は「あっ」と言い「そうそう」と言いながら添付されたCTスキャンのフォトをバックライトのボードに貼り付けるのだった。私はこの段階でもうあまりまじめには診てもらっていないなと不信感を持ったのである。その女医はそれでもそのフォトを見ながらすぐに説明を始めた。そして最後に「これより詳しくはMRIを撮っていれば分かるのです」と言うのだった。「って言うじゃな~い」という歌があったっけ。「あの、それもこの前撮りました・・」「あっ」今度は大分慌てて、近くに立って聞いていたこれも女の看護師に「すぐにMRIの結果、取って来て」と取りにやらせたのである。もう自分の医者としてのスピリットが弛み気味なのにさすがに気が付いたのだろう。看護師が取りに行ったのを待っている間、私はその女医の顔の表情を見るともなしにじっと見ていたが、少しうろたえているようだった。そしてMRIの検査結果を看護師が取ってくると先程と同じようにボードに貼り、説明後、脳に異常はないです、とのことだったのである。「良かったですね」だと。「それで耳鳴りはこれは原因はなんなのでしょうか、脳に異常はないのかもしれないけれど、耳鳴りはするのです、なぜですか?」ここでその女医は右手の人差し指を一本、天井へ向けて立てる仕草をし、「それは、都内のナニナニ病院の耳鼻科へ行くと、ナニナニという治療方をやっているところがあります」と言うのだった。「そうですか。しかしそんな遠くへ治療に通うのも結構大変だな、どうしたら良いでしょう?他に良い方法はないですか?」「もっとひどくなったらまた来てください」「はあ」 結局、病名は知らされないままである。紹介状もない。治療法があるという情報とメモだけ頂けたのである。問題のある医者とまでは言えないが、どうもなぁ、と気が付くと始めに会った初老の紳士と同じ、浮かぬ言い方になってしまっていたのである。重病になるとこれらの違いは決定的な違いとなって現れるのだろう。
追記:訂正
1行目から2行目「直接耳が痛いとかいうのではないので耳鼻科ではなく診てもらったのは脳外科だった。」というところは、
これは私の記憶が曖昧なまま、テキトーに書いていて、やはり耳鳴りということで脳外科ではなくその総合病院の耳鼻科へ掛かっている。そこで、直接耳が痛いわけではないので、聴覚神経系を調べるためにスキャンなど頭部撮影をして精密検査をしたということだった。ま、いずれにしろ個人的なことである。