カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

タイでの洪水のニュースのことなど■26oct2011

2011-10-26 | エッセイ

最近、テレビのニュースを見ていて良く分からないことが多い。タイでの洪水もその一つ。こう言っている。「タイでは、月末(だったかな?)あたりに大潮になる。川を海の水が逆流するので今回の洪水の水が引かなくなるのではないかと心配し、云々・・・」というようなことを言っているのである。これだけのことでその状況が分かる人がいるのだろうかと思うのである。それではタイの人は大潮のときにはいつも「心配」していなければならないのか、と思うのが普通だろう。今回洪水があったから何となく大潮で危ないのも分かる、などとは思わない。そんなに大変な土地柄だったか? 大潮に台風でも重なったらということなのか、などなど、要は大潮が今までそんなに大変だったのか、今回の洪水とどう関係しているのかということがまるで分からないのである。現地レポートの「お兄さん」は例によって洪水に見舞われた地区へ行き、水につかった家屋、工場などの映像をバックに「記念撮影などをしている」と言ったら叱られるか、「こんなに大変です、こんな状況です」と言っている。画像良好で映し出されているから、こんなに、というのがどんなかは見れば大体分かる。分からなさそうなところの説明は無いのである。
「大潮で大変かも」というのは、想像だが「先の大量降雨による川の洪水で一部、堤防が決壊したのかも」という想像しか成り立たないように思う。しかし、日本のように至る所堤防だらけにするような土地柄(日本の場合はそれに加え、かつての政治家と役人の石頭もその原因である)だったかな、タイは。上流域などは特に自然のままの、堤防なんか作っていない、河原に緑の生い茂るジャングルだったり、そんなところではなかったのかな。河原の広くとれる川は流量が大きく取れ、その淵の堤防も小さくて済む。そもそも自然の川は人間などが堤防を作ることももちろんない。大量の雨でそこら辺りからあふれたということではないのかな、とそんなことを思ったのである。それが海の大潮の逆流とどう結びつくのかが良く分からないのである。それとも、先の洪水で下流域の都市部で堤防が大決壊でもしたのだろうか。それなら直ぐ修理にかかれば良いから、テレビはそうコメントすれば良いはずだ。ところがそれはない。ただただ、水につかった街を近景で、上空から、あるいは現地法人社員の「大変です」のアップ顔で、などなど流しているようだ。それももうここ数日おさまりつつある。ヒートアップ即クールダウン。まだ水は引いていないようだが、またいつものように「その後どうなったかは、ようとして知れず、引いたかどうかすら知れず」といったところになるだろう。その頃人々にインタビューすればこれもいつものように「えっ?引いたんでしょ?」と質問混じりの、でしょ?言葉で答えるだろう。だって知らされないものね。普通に情報に接していてそこは知らされないのである。そういう始末・・・。とっくに引いているのに「引いたとは聞いたことが無い、うーん、大変だろう・・・」と想像で眉根を寄せる人も少数いるだろう。どっちも、知らされていないのである。



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