明鏡   

鏡のごとく

舞踏の夜

2009-09-26 22:31:08 | 
舞踏の夜
赤い紐がなみうつままの
火と火の間をかげがよこぎり

かべにのぼったままかえってこない 
ひとはひとのかげを
かべにうつしこみ かべとかす

みゃくみゃくとうごめく
その音とおどっていた
帽子を脱いだ 赤い紐とかげの分身

みあげたら 
火の路のトンネルのてまえのような
半分に切り取られた三日月がころがり