明鏡   

鏡のごとく

退院はしてみたものの

2010-01-22 22:31:35 | 
退院をした後の初めての診察

病院はいろんな人が出入りしていた

れんとげんをとるので

待合室で待ってると

外国人の人が看護士さんときた

なまえは なんとか すぺんさー さん

という診察券を入れると機械がしゃべりだした

はるばるスペンサー家の人が病院にきているのか

と顏を上げて見ていると

目があった

動かないどう孔 読み取る事の出来ない

機械にはめ込まれた青いレンズのような眼底

こどものなまえがよばれて

れんとげんをとる

先生は

経過は良好とまではいえないが良好でないとも言えない

という

うっすらとしたえっくすれいのしろいかげ

会計に並んでくださいね

と言われたかえりぎわ

力 か 刀

と漢字一文字で書かれた表紙のぺいぱーばっくを持って

スペンサー家の人がいかり肩で前をすっすと歩いていた

身体を鍛えあげているような さあかすのひとのような

ゆあーんゆおーーんゆあゆあーん



ちゅうやのしをひとつおもいだす

はて

ちゃいろいのはなんだったけ


そのときたまたま

鞄に入れてあったのは

厚い水死 と 薄い空想から科学へ 

それから

黒い水にはまり

白い服の裾にすこしだけ

黒い水がぽっつりとついてしまった昨夜みた夢