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明鏡   

鏡のごとく

自転車 メトロそれからメトロバス

2015-08-05 23:03:47 | 詩小説
 昨日のFOXニュースだったとおもうが、メトロに蛇が出たということを知る。
 どこの駅で出たのかは定かでなかったが、一昨日、メトロに乗った時は、自分の自転車の鍵ぐらいしか蛇状のものはなかった。
 こちらのメトロには混んでいない時間帯によっては、自転車がのせられるので、自転車とともに移動したのだ。
 自動車社会なので、自転車をそれほど見かけないのであるが、一定の需要はあるらしい。

 それにしても、あんまりに暑いので、蛇も地下に涼みに来たのか。
 
 へびもひあがるあつさかな。

 内陸部では、華氏100度超えと、ニュースで燃えるような真っ赤な地図に書いてあった。
 一体、どれくらいの暑さなのか。
 1°C(摂氏) の温度差は、1.8°F(華氏)の温度差に相当する。というなら、55度?!

 
 暑い。ここは、そこまで暑くないとしても。


 ちのそこのにじりいでたるあつさかな。

 一昨日も、昨日も、ほんとうに殺人的な暑さだった。
 一昨日は、資料を求めて、メリーランド大学内にあるというNARAを訪ねようとしていたが、あまりに巨大なカレッジ・パークのため、なかなか行き着かなかった。

 自転車を持って、スマートカードという、日本のニモカ?のようなものに、チャージしようとしたが、やり方がよく分からなかったので、聞こうとしたら、ちょうど日本の方が来られた。
 横須賀で旦那さんに合い、ここにきて10年は経つという。
 現地の方はNARAをだれも知らなかったので、道を尋ねようにも尋ねられない状態だったが、achieveの職員の方に詳しく聞くために、電話まで貸してくださった。
 見ず知らずのものにも、日本語が通じるというだけで、親切にしてくださる同胞のありがたさが身に染みることであった。

 昨日は道を訊ねるアメリカの人々に、遠いからメトロに乗りなよといわれながら、頑なにアメリカを自転車で知りたくて、ふらふらしながら、メリーランド大学まで行った。

 最初はアメリカの可愛らしい煉瓦の家や木々の涼しさやリスや小鳥の姿を見つけるのを楽しみながらのんびり走っていた。
 道を聞きながら、仕事に急ぐ人や、犬の散歩をしていたり、子どもと散歩したりしている人と話したりするのも楽しんでいたが、昼ごろになるとさすがに、暑さがこたえるようになってきた。

 はしってもはしってもみちなり。

 途中には、ホームセンタのようなものがあり、そこでおにいちゃんとおとうさんに自転車用ぐろーぶを手に入れる。
 彼らも毎日、何キロも走って学校や仕事に行く自転車乗りであるので、彼らの気持ちがすこしは身に染みた。

 日本も縦に長いし、島までは物理的にも自転車ではいけない程遠いが、アメリカは自転車乗りには過酷な遠さである。
 しかし、主要な道には、わりと自転車用の道があり、走りやすいのであった。
 段差があることで、ずいぶん自転車にも自転車乗りにも負担がかかるので、そこいらの整備も、日本には必要であると思われた。

 自転車乗りにとって、道の長さは気が遠くなるが、道の広さは救われる。

 帰る時間はすぐやってきて、もうメリーランド大学を出ないといけないこととなり、いそぎ、メトロバスに乗り、最寄りの駅に行くことにする。

 同じスマートカードが使えるのはいいが、自転車もバスの前に二台ほど載せられるよう折りたたみの荷台があり、それにのせてもらう。
 自力でやれるつもりだったが、なかなか重くて、焦っているところに、必ず誰か手を貸してくれる、アメリカの人々の優しさは自然である。
 見て見ぬふりをしない。
 ありがたいことである。

 メトロ駅に着くと、屈強そうなポリスがいて、もう乗れないよという。
 4時過ぎたら、学生や会社員で多くなる時間帯に差し掛かるので、だめなのらしい。
 あの距離を戻るのは、さすがに身体が悲鳴をあげていたので、メトロ駅からシルバースプリングに出ているバスがあるか聞くと、屈強そうなポリスがあるよといったので、どこにバス停があるのか聞くと、しらねえといいながら、目の前からきた女性のポリスに聞いてくれた。
 女性のポリスは、そこにあるよ。と指差しにやっとした。

 屈強そうなポリスと私のあしもとに、何番乗り場、どこそこ行き。というような看板があったのだった。
 灯台下暗し。
 屈強そうなポリスと笑って、それから、乗り場に行った。

 今日も移動祝笑日。