明鏡   

鏡のごとく

隠家森(かくれがのもり)

2016-06-30 21:23:19 | 
隠家森にであった
齢1500年ほどのくすのきの胎内に
八畳程の洞があるという
その昔
斉明天皇の御時
百済救援のため朝倉橘広庭宮に行幸された際
宮の守りのため朝倉の関が設けられたという
往来するものは名乗ることとされしも
名乗ること叶わぬものは夜になるまで
この森に隠れたという
友達が気になる木があると教えてくれたので
出会えたのだが
そのようないわれがあるとはつゆ知らず
象の匂いと肌を持つくすのきの人を包み込んだ
その時空の大きさを思ふ