明鏡   

鏡のごとく

「夢の楽園、嘘の国」

2011-12-28 10:03:51 | 日記
昨夜、「夢の楽園、嘘の国」を見た。

子どもの眼差しを荒削りなまでに、そのまま辿っていく。

長縄で縄跳びをするこどももすくなくなった今、あれはもう記憶の中の楽園だったのか、嘘の国だったのかさえ分からないような。

飛ぶタイミングが掴めず長縄に入れない女の子。

なくしてしまったハンカチは実は自分をわざわざかばっていた友人が隠していた「演出」だと気付いた現実。

医者の家族の中、医者になる為に塾通いをする毎日で、自分のやりたいことさえわからない毎日。

やりたいことをやっていて金をせびりにくるおじさんとこどもなどいらないという母親と怒らない父親とテレビを見て笑う兄。

おじさんも女の子と同じようだったが、おじさんはある日パンツをぬいだ。という。自由になる為に。

女の子も、ある朝、パンツを脱ぐ。

しかし長縄も出来ない。
自分だけ、人が気付かない見えないところで大切なところがあらわになってしまうので。

ちょっとおいでと心配している先生には表面しか見えない。
(ハンカチを隠した)友達が心配しているよ。
長縄を一緒にしようって誘ってくれてるよ。
(子ども等いらないと言っていた)オカアサンはあなたを思って言っているのだよ。

しかし、パンツがない。

長縄に入るには、あんびばれんとな世界の生暖かい皮膜のようなパンツがいる。

先生パンツをちょうだい。

ぱんつを奪って、女の子は、先生の言う通り、長縄にかたり(仲間に入り)にいく。


ハンカチ(清潔さ)とパンツ(保護)と長縄(遊びの輪を廻す関係性)等を人の心とともに力関係とともに動いていく、それだけがあくまでも「現実」のように。