硬膜外麻酔までは、好奇心で一杯だったのに、
さあ麻酔となったときに、猛烈な恐怖に襲われたことは、前述したとおり。
では、なぜ急に怖くなったのか?
手術室へ私は歩いてやって来た。
でも・・・
万が一、麻酔から覚めなかったら・・・
万が一、途中で呼吸が止まってしまったら・・・
万が一、途中で心臓が止まってしまったら・・・
本当に生きて、この部屋を出られるんだろうか?
それまでは、自分は大丈夫とお気楽にいたのですが、
手術直前になって、やっと麻酔や手術が現実の事だと認識したのかも知れません。
そしてこの時、はじめて死を意識したのでした。
だから、とても怖くなったのです。
手術が終わって、名前を呼ばれたとき、
確かに「うるさいなぁ! 人が気持ちよく寝ているのに・・・・」
と、初めは思いましたが、
はっきりと自分が置かれている立場を思い出した途端、
「生きている! よかった!」と、ホッとしたのでした。
そうなると、気持ちの中に余裕が芽生えました。
手術室から運び出されるとき、ベッドサイドに人が付いているのを見て、
「わぁ~ ドラマみたい」と笑いそうになったんですから・・・
でも、家族との関係は、全くドラマとは違っていました。
ま、ドラマと言っても、私が持っているイメージなんですけどね。
それは、手術室へ向かうとき、患者はストレッチャーに寝かされている。
その横を家族は声をかけながら、付いて歩く。
やがて手術室へ付き、患者は中へ・・・
家族の目の前で、ガチャンと手術室のドアが閉められ、「手術中」のランプが付く。
家族は、手術室の近くの長いすに座って、時を待つ。
時折、ランプに目をやり、「まだ消えない・・・」
やがて、ランプが消え、ドアが開き、執刀医が出てくる。
家族は、あわてて駆け寄り、執刀医から説明を聞く。
説明を終えた執刀医は立ち去り、患者は麻酔から覚めない状態で手術室から出てくる。
家族は、麻酔が覚めていない患者に声をかける。
な~~んてね。
実際の私と家族との、手術前後のお話。
手術室へ向かうのを、別に見送ってもらおうと思ってもいなかったのに、
看護師さんが家族に声をかけたため、結果的に病棟のエレベーターの前で見送ってもらいました。
すぐにエレベーターが来ないので、手持ちぶさたというか、間が持たないって言うか・・・
すぐにエレベーターに乗れてこそ、ドラマチックなんですけどねぇ。
とりあえず、エレベーターに乗るときに、「行ってくるね」と手を振りました。
私の手術中は、ディルームで家族は待機。
何をしていたかって?
私が洗濯機を回していったので、止まる頃乾燥機に入れ、
その後、取り出してたたむこと。
それ以外は、売店に行って本や雑誌、飲み物を買ってきたそうです。
じ~と、深刻に待っていたこともないようです。
確か、ダンナが早く仕事に行けるよう、食事も済ませたようなことを言っていたなぁ。
私が手術室から戻ってきたときは、回復室にいました。
「あっ! もう戻ってきた」ってな顔をしていましたっけ。
思わず、「無事終わったよ~!」の合図がてらに、手を振りました。
まあ、何の約束もしていなかったので、通じていないでしょうが・・・
回復室に入り、着替え等をしてもらった後、家族との対面。
別にお互い感動して泣くこともなく・・・
ダンナは、とっとと仕事へ行きましたとさ。
さあ麻酔となったときに、猛烈な恐怖に襲われたことは、前述したとおり。
では、なぜ急に怖くなったのか?
手術室へ私は歩いてやって来た。
でも・・・
万が一、麻酔から覚めなかったら・・・
万が一、途中で呼吸が止まってしまったら・・・
万が一、途中で心臓が止まってしまったら・・・
本当に生きて、この部屋を出られるんだろうか?
それまでは、自分は大丈夫とお気楽にいたのですが、
手術直前になって、やっと麻酔や手術が現実の事だと認識したのかも知れません。
そしてこの時、はじめて死を意識したのでした。
だから、とても怖くなったのです。
手術が終わって、名前を呼ばれたとき、
確かに「うるさいなぁ! 人が気持ちよく寝ているのに・・・・」
と、初めは思いましたが、
はっきりと自分が置かれている立場を思い出した途端、
「生きている! よかった!」と、ホッとしたのでした。
そうなると、気持ちの中に余裕が芽生えました。
手術室から運び出されるとき、ベッドサイドに人が付いているのを見て、
「わぁ~ ドラマみたい」と笑いそうになったんですから・・・
でも、家族との関係は、全くドラマとは違っていました。
ま、ドラマと言っても、私が持っているイメージなんですけどね。
それは、手術室へ向かうとき、患者はストレッチャーに寝かされている。
その横を家族は声をかけながら、付いて歩く。
やがて手術室へ付き、患者は中へ・・・
家族の目の前で、ガチャンと手術室のドアが閉められ、「手術中」のランプが付く。
家族は、手術室の近くの長いすに座って、時を待つ。
時折、ランプに目をやり、「まだ消えない・・・」
やがて、ランプが消え、ドアが開き、執刀医が出てくる。
家族は、あわてて駆け寄り、執刀医から説明を聞く。
説明を終えた執刀医は立ち去り、患者は麻酔から覚めない状態で手術室から出てくる。
家族は、麻酔が覚めていない患者に声をかける。
な~~んてね。
実際の私と家族との、手術前後のお話。
手術室へ向かうのを、別に見送ってもらおうと思ってもいなかったのに、
看護師さんが家族に声をかけたため、結果的に病棟のエレベーターの前で見送ってもらいました。
すぐにエレベーターが来ないので、手持ちぶさたというか、間が持たないって言うか・・・
すぐにエレベーターに乗れてこそ、ドラマチックなんですけどねぇ。
とりあえず、エレベーターに乗るときに、「行ってくるね」と手を振りました。
私の手術中は、ディルームで家族は待機。
何をしていたかって?
私が洗濯機を回していったので、止まる頃乾燥機に入れ、
その後、取り出してたたむこと。
それ以外は、売店に行って本や雑誌、飲み物を買ってきたそうです。
じ~と、深刻に待っていたこともないようです。
確か、ダンナが早く仕事に行けるよう、食事も済ませたようなことを言っていたなぁ。
私が手術室から戻ってきたときは、回復室にいました。
「あっ! もう戻ってきた」ってな顔をしていましたっけ。
思わず、「無事終わったよ~!」の合図がてらに、手を振りました。
まあ、何の約束もしていなかったので、通じていないでしょうが・・・
回復室に入り、着替え等をしてもらった後、家族との対面。
別にお互い感動して泣くこともなく・・・
ダンナは、とっとと仕事へ行きましたとさ。