この前放映された『ズートピア』を見ながら、ウサギさんのお耳を見るたびに。キツネさんのお尻尾を見るたびに。
「モフりたい・・・!!」という衝動に駆られて大変でした。(←)
その衝動を抑える一方で、もし『キングダムハーツ』にこの作品が採用されたらきっと楽しいだろうなあ~とも思ったり。
ズートピアはその世界一つの中に砂漠やジャングルといった特色溢れるエリアが多数あるので、色々と楽しめると思うんですよね。
でもってソラ達がそのワールドに合わせた格好に変身するならば、どんな風になるのかなあ~と想像したり。
ドナルドとグーフィーはそのまんまでも特に問題ないけど、ソラは・・・
やっぱりワンちゃん?
さて、余談はこれぐらいにしておいて今週のジャンプ感想をば。
【鬼滅の刃】
ちっさ!!!
玄弥と読者の心が完全に一致した瞬間。
【ゆらぎ荘の幽奈さん】
わーい久し振りのかるら回だー♪
「男」を目覚めさせる手段として思いつくのは、大体そういう方向性でしょう。
ところが、コガラシが目覚めたのは「女性の涙」・・・!!
どこまで男(漢)なんだコガラシ。
もの凄く納得も出来たし、もの凄く感心も出来たというこの見事な落としどころ。
相変わらずこの作品は隙がありませんね。
【ノアズノーツ】
ハ、ハント・・・。(・□・;)
私の涙を返して!やら
無事でよかった!やら
十万年て・・・!やらで感情がごちゃ混ぜに・・・。
週刊少年ジャンプ2018年28号掲載
掲載順第13位
第267話 【創真と恵の湯けむり事件簿 其の3 ~真夜中の料理人~】
・・・。
・・・。
う~ん・・・。
久し振りに下衆なリアクションを目の当たりにしてしまった・・・。
恵のあの黒い表情はちょっと・・・。
それが理由というわけではありませんが、今回の感想は辛口です。
苦手な方はどうかご注意なさってください。
大方の予想通り、犯人はあのバックパッカーでした。
そして、『食戟』を持ちかけて旅館を休業させるようなことをした理由はというと。
お客は「王」であり、そんな「王様」には最高級の贅沢な食事を出すべきだという、自分の価値観の押し付けだったと。
なるほどね。
かつてのえりなや薊と本質的に同じ理由なあたり、充分作中観における“敵”です。
で、バックパッカーはゴージャスな料理を出すことこそが究極の「ホスピタリティ」と思っているようで。
うん、勘違いも甚だしいね。
この場では「ホスピタリティ」として取り上げられていますが、これは「幸せな食事」というものにも共通することだと思います。
究極のホスピタリティ、究極の幸せな食事というものは一方的な押し付けでは決して成り立たないものですよ。
お客と料理人、双方の
思い遣りがあってこそ成り立つものだと。
料理人は、お客の好みや体調、背景などを配慮した料理を作ってこそ。
そしてお客も、出された料理に込められた気遣いや工夫を汲み取ってこそ。
そうやって分かち合う事で初めて、究極の「ホスピタリティ(幸せな食事)」は生まれるのではないのでしょうか。
これに通じた考えは既に過去の記念考察でも述べています。【自分の料理の全てを捧げるというのはどういうことか】という箇所において。
とにかく、そういうわけで高級食材をふんだんに用いた贅沢料理こそが至高というバックパッカーの考えは、創真の信念に触れた模様。
そして。
恵もまた。
やはり此度の“侵略者”と闘うのは恵になりそうですね。
秋の選抜編からここずうっと、恵の「闘志」が描かれてきてばかりだったので、ここは是非原点に戻って恵の「ホスピタリティ」を存分に発揮して貰いたいところです。
恵は作中でもトップクラスの「心に訴えかけられる料理人」なのですから。(^^)
・・・さて。ここまでは良いとして、と。
私が今回不満を抱いた点は、『食戟』に関することについてです。
なんで『食戟』がいつの間にやら法律さえも凌駕するような扱いになってんの???
『食戟』って遠月学園内だけで通用する決闘方じゃありませんでしたっけ?
それがどうして国が関わるような大仰なものになってるんでしょうか?
確かにこれからのステージが「世界」へと拡大していくのなら、『食戟』を世界に通用させる必要があります。
ですが、その理由に当たる描写があまりにも抜け落ちていて全く納得できません。
悪い意味でのツッコミ所は他にも。
『食戟』を[真夜中の料理人]が知っていた事に関して、えりなや恵は「何故」なんて言ってますけども・・・
いやいやいや。あれほど秋の選抜や北海道で『食戟』を派手に公開していたら、気付かない方がおかしいって。
それに、『食戟』を裏料理界に教えた人物なんてほぼ分かり切ってるじゃありませんか。
まず間違いなく薊でしょうよ。
ちなみに、私は薊が改心したとは思っていません。
なんせ“あの”えりなの父親ですよ?“あの”えりなの。
頑固さと執拗さの酷さは折り紙つきでしょうから。
そんなわけで、今回のいきなりの『食戟』の持ち上げられっぷりは私にはとても納得できませんでした。
例えばですよ。例えば。
これは私が妄想したことなんですけども・・・
薊の自らの野望の“鍵”とされていたえりな。
その理由は、えりなの[神の舌]がWGOの特別執行官として認定されていたから。
でも伝統と格式を重んじるWGOの組織内ではまだ学生という若い身であるえりなを認めない派閥が存在し、えりなはその人物達を黙らせるために『食戟』を用いた。(※その当時は創真達と出会う前)
世界基準の判定組織であるWGOに通用した決闘方という事によって、[真夜中の料理人]達は『食戟』を悪用しようと考え始めた。
とかいう理由だったなら、既存の設定とも繋がって納得あるものになったのではないでしょうか?(いえあくまで私の妄想ですけども)
それともう一つ思ったのが・・・。
また設定が破綻しましたね(嘆息)。
お忘れの方が多いかもしれませんが、『食戟』が成立するには三つの条件が必要なんですけども。
一つは対戦者双方の合意。
二つ目は奇数名の判定者。
そして三つ目が正式な勝負であることを証明する「認定員」。
今回の勝負では、明らかに認定員がいませんよね?
そんな条件が揃ってない食戟なんてそもそも成立しないのでは?むしろそれは『食戟』という名を語っているだけの単なる賭け勝負です。
それともあれですか?
「認定員」をいちいち準備するのは作劇上テンポが悪くなるため、ドサクサに紛れて撤去したとかいう理由だったりするのでしょうか?
敢えて言うつもりはなかったんですが・・・
『食戟』については、初期に設定されていたルールがいつの間にか無くなっていた、という事態が既に起きているんですけど。
それは何かというと
食戟に使う食材の全ては当事者が自ら用意しなければならないこと。
これは第11話で小西先輩が説明していた食戟のルールの一つです。
そのルールによって、創真達は限られた予算の中で悪戦苦闘しながら郁魅との丼物勝負に挑んだわけですが・・・。
それがいつの間にか、基本的な食材は学園側で用意。特殊な道具や食材は自由に持ち込み可能といったルールに変わってしまっていたという。(連帯食戟では特殊食材も隣接する保管庫に準備してあるという御親切さ)
漫画は“生物”だと思っています。
ましてや週刊連載なら尚更、初期設定の変更が起こるということはある程度は仕方ないことかもしれません。
ですが、この作品は『食戟のソーマ』なんです。
作品名として掲げられている『食戟』。
これと主人公に関してだけはもっとしっかりした説明なり背景なりを用意して頂きたいです。
ここ最近のこの作品は、そういったこれまでの展開から新たな展開へと移る際への描写力に納得性・説得性がほとんど感じられません。
ハッタリ展開は大いに結構。
ですがそのハッタリを裏付ける、地に足の着いた理由もしくは整合性というものもまた大変重要なのではないでしょうか。
・・・正直言って、遠月革命編以降のこの作品は読むのがストレスです。