あまぐりころころ

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時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第72話感想

2014-06-07 22:45:00 | 食戟のソーマ

 週刊少年ジャンプ2014年27号掲載
 掲載順第7位
 第72話 【『玉』の世代】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 旨味のガチンコ勝負を繰り広げた、恵と黒木場。
 結果、軍配が上がったのは黒木場
 うん、ここはやはりね。
 ということは、審査員達は黒木場のスープも全部飲み干していたのでしょう。

 でも・・・勝敗の判定理由は明示していませんでしたね。
 これまではちゃんと述べてくれていたのに。うむむ。
 今回の勝負はどちらかに至らない箇所があったとか云々ではなく、単純によりどちらが美味しかったか、だったのでしょう。
 それでも私としては、「じゃあ、第68話での創真の着目描写は一体何だったの?」と言いたいのですが・・・。
 ここも単純に、黒木場は創真も目を留めるような凄腕の料理人、と見ていいのでしょうかね?


 そして会場を後にしようとする恵ですが、気が抜けてしまっていつものガクブル恵ちゃんに(苦笑)。
 でもやっぱりこっちの方が恵らしいよ。

 そんな恵に掛けられたのは、称賛の拍手。
 予選で恵を罵倒していたモブコンビもバツが悪そう。(( ̄ー ̄)ニヤリ
 秋の選抜本戦という大舞台への出場を果たし、審査員も唸らせる見事な料理を作り上げた恵。
 彼女の実力が皆に認められた瞬間です。



 続く第三・四回戦は翌日ということで、本戦一日目は終了。
 審査員達のお腹事情も考慮してでしょうか?(笑)

 そんな審査員達も帰路に就きますが、その途中で突如顔が強張る仙左衛門。
 え・・・?どうしたの・・・!?



 ・・・と本気で心配した私の気持ちを返してほしい。

 

そっちかい。

しかも「そこ」かい。   



 実は持病があって発作が起きたとか!?やっぱはだけすぎて体が冷えたのが原因!? ・・・なんてすんごいありきたりな推察をしてしまったじゃないですか。ほんとにもう。
 確かに時間差で「おはだけ」がくるかもとは前回予想していたけどさ。

 恵に計り知れない潜在能力を感じ取る仙左衛門。
 そうでしょうとも♪(( ̄ー ̄)ニヤリング
 創真ら第92期の生徒達に、これまでの世代とは違う、“玉の世代”としての可能性を感じるのでした。



 試合を終え、談笑する極星寮の面々や郁魅達。
 ほんと見てて嬉しくなります、こんなにも仲良くなってくれて。(^^)

 とここで、タクミからこれ以降の対戦についての追加説明が。
 第二回戦も、第一回戦と同様に対戦相手が抽選し直されるとのこと。 

 あらまあ。
 それじゃあ、第二回戦で創真と黒木場がぶつかる可能性は逆に低くなってしまいましたね。
 不安もある半面、かなり楽しみにしていたのに・・・。
 最後の最後まで、附田先生は私達読者に対戦図を予想させるつもりのようですね。
 ありがとうございます。
 お陰で全然退屈しません。

 それにしても、やっぱり創真とタクミのやり取りって良いなあ。
 もうすっかり良き友人でありライバルって感じですね。(^^)
 この二人の対決も出来ることなら見てみたいのですが・・・。

 そして恵を労う創真達。
 料理人として対極な黒木場に敗北することで落ち込まないかと危惧していましたが、予想とは全く真逆の良い表情だった恵。
 悔しさも無く、むしろこれまでで一番「前向きさ」を感じるほど。
 敗北したばかりなのに、もう「次」を待ち望んでいる。
 色々なことをやってみたい。
 もっと自分を試してみたい。
 そんな自分の「可能性」に高揚感を。
 これはある意味最高の形で、選抜を終えることが出来たと言えましょう。
 


 そして夜を迎え、第三・四試合を控える葉山・タクミ・新戸それぞれの描写が。
 創真や恵と違って試作等を行っていない様子から見るに、対戦順やお題はぶっつけ本番で知らされるようですね。
 ひょっとしたら「料理の種類」がお題だった第一・二回戦と違って、第三・四回戦は「食材」のお題になるのかも。

 <葉山の場合>
  外に出て、明日の本番に向けて精神集中していた葉山。
  初めて登場した時と同じく、ここでもシナモンを嗅いでます。
  ちなみにシナモンの香りには気分の高揚の効果があるそうで、気持ちに活を入れたい時などに良いそうです。
  そんな葉山に声を掛ける汐見。
  汐見は葉山に言います。
  あまり勝とうと気を張らないでほしいと。
  やはり相方だけあって気付いていましたか。
  第58話感想でちょっぴり述べましたが、葉山の汐見への一途な姿勢には私も思うところがありましたので。

  
 <タクミの場合>
  なんとなく分かってはいましたが、やはりここ一番といった時には弟より兄の方が落ち着いていました(笑)。
  タクミに肩を叩かれたイサミの顔と夜風に当たるタクミの横顔が似てて、ようやく二人が双子なんだと実感。(←)

 <新戸の場合>
  えりなに勝利を誓う新戸。
  なにこのえりなの超上からポジション。 
  そんでもって掛ける言葉も「いい子ね」って。
  アンタら同い年だろ。
  「頑張って」とか「応援してる」とか、もっと他に掛ける言葉はないのでしょうか。



 彼ら3人に共通するのは、「一人の人のために勝つ」という強い思い。

 そういう考えを持つ人物は第一・二回戦ではいませんでしたしね。
 「頂点まで辿り着く 絶対に
 決して負けない」
 必ずや勝利をこの手に」
 三者三様の言い方で、確固とした決意を込めた言葉を口にしていますが・・・。
 タクミは、創真との再戦のためと、自分達兄弟の料理の誇りのために。
 新戸は、十傑であるえりなの秘書として、その名声に恥じぬように。
 ・・・じゃあ、葉山は・・・?

 選抜予選が始まる前に、自分と汐見のコンビは最強だという事を証明させると言ってましたが(第46話)、何でそこまで拘るのでしょう?



 そして日が明け、選抜本戦二日目。
 会場前で創真に声を掛ける人物が。
 
 その人物は―――叡山からの刺客であろう、例の巨漢



 ・・・・・ちょいと聞きたいことがひとつ。
 そのバイク、「普通二輪車」だよね???
 (大型二輪車だったら、年齢的にアウトよ)




 


 




 非常に頑張った恵でしたが、ストレートに実力差が出る形となり、敗北。
 ひとまず今回で、恵の「秋の選抜」はここで終了となりました。
 ですが、予想を遥かに超える大健闘を見せてくれましたね!!
 
 勝敗の結果よりも、精神的な大きな成長を恵がこの大舞台で披露出来たことの方が私は嬉しかったです。
 優勝することよりもこうして自分の“可能性”を感じることが出来たこと、そして「落ちこぼれ」というレッテルの払拭として、あの温かい拍手を貰えたことの方が遥かに恵にとっては価値があったことでしょう。(^^)
 本当に最高の、「田所恵」という料理人の“羽ばたき”でした!!


 そして、二回戦でぶつかる確率は低くなってしまったものの、 アリス、そして恵と、お互い親しい者を負かしたという共通点が出来た創真と黒木場。
 もし黒木場が不必要に恵を打ちのめしていたら、マイナスな因縁になってしまうのではないかと危惧していたのですが、予想以上に恵が円満な終結を迎えられたお陰で一安心。
 タクミ、葉山、黒木場には、創真と正々堂々と勝負出来るような、見てて気持ちの良いライバル関係を築いて欲しいと願っているので。



 創真、そして恵の戦いが一段落し、焦点はまだ戦っていない残りの選手達へ。
 葉山、タクミ、新戸。
 この三人の「誰かのために」という思い。
 大切な人が居るというのは、非常に大きな力になりますよね。
 実際、城一郎も同じような事を言ってますし。

 ですが、彼らの言葉に込められた思いは、それぞれ微妙に違うように感じました。
 中でも一番引っかかったのが葉山。
 普段はあんなにも汐見に対してズバズバ言いたい放題という、敬意なんて全く無いような態度なのに、本当は誰よりも汐見に対して献身的な葉山。
 でもその一方で、汐見のためにと無理をし過ぎるところがあるというか・・・、汐見以外には誰にも心を開いていないというか・・・そんな印象を感じていました。
 汐見が今回言っていた事もここなのでしょう。
 あまりにも汐見の為と思う余り、その気持ちが「勝たなければならない」という“義務感”になってしまっているのではないのでしょうか。
 多分汐見としては、葉山があまり自分の為にと無理をせず、もっと自由に料理を楽しんでくれることを望んでいるのでしょうね。

 一方のタクミは葉山と違って安心して見ていられるんです。
 彼の場合は“義務感”ではなく、「負けたくない」「イサミの分まで頑張ろう」という自らの“願望”ですから。
 イサミもタクミの勝利ではなく、彼が悔いの無い戦いが出来るようにと願ってくれていますし。

 そして新戸も。
 彼女も強い忠義心を持っているという点では葉山と共通するかもしれませんが、彼女の場合は純度100%で「えりなに勝利を捧げたい」と思っていますから。
 そしてえりなの方も、新戸に勝利のみを望んでいますからね~。
 ここでの新戸への発言に、はっきり言ってまた好感度が下がりました。
 これほど自分に忠義な新戸にさえも上から目線なんですね、えりなって。

 共通の意思が描かれた葉山、タクミ、新戸でしたが、一方での各々の相手である汐見、イサミ、えりなの描写はそれぞれ異なっており、それらの相違が何気に興味深かったです。



 その一方で、創真とのコンタクトという形で、残る一人である巨漢へと焦点が。
 こいつについてはそれこそ一切合切が謎ですからね~。
 葉山ら三人のように、この人物も「叡山のために」という気持ちを果たして持っているのでしょうか。それとも・・・?
 最低でも次回では、顔のお披露目はして貰いたいものです(苦笑)。


 
 さて、次回の内容は創真と巨漢とのやり取りと、第三試合の開始ぐらいまでとなるでしょうかね?
 恒例の絶対外れる対戦予想ですが(←もはや自虐)、第67話感想で述べた通りに
 葉山VS新戸 ⇒ 新戸の勝利
 タクミVS刺客 ⇒ 刺客の勝利
 と、予想しておきます。

 二回戦でも抽選が行われるということで、どんな組み合わせになるか分からなくなってしまいました・・・が。
 伏線やら理屈やらを抜きで言わせてもらえば、決勝戦で創真と当たるのはタクミか黒木場になって欲しいんです、本当は。
 タクミならそれこそ決勝戦に相応しい熱く正当な勝負が出来るに違いありませんし、黒木場は作画&演出的に恐ろしいほど盛り上がりそうなので。
 でもやっぱり因縁的に考えて、決勝は巨漢とになってしまうのか・・・、それとも第二回戦でぶつかることになるのか・・・。
 う~~~む、考察は尽きません。



 一回戦は残りあと二試合。
 果たして栗うさぎの予想は今回も外れるのでしょうか?



 ・・・・・・・・・・一組ぐらいは当たりたいよう・・・(泣)。