あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第92話感想

2014-10-29 23:45:00 | 食戟のソーマ

 『火ノ丸相撲』が表紙&巻頭カラー!!
 連載開始から半年足らずでこの快挙!!凄すぎ!!
 でも、読者アンケート人気もすこぶる高いですし、充分納得。
 ジャンプ読者歴がそれなりに長い私も、こんなに早く表紙に再抜擢された作品はちょっと記憶にありませんね。
 『ソーマ』でさえも、表紙には半年以上掛かりましたから。
 私も好きなこの漫画。ぜひこのまま突っ走ってもらいたいです。(^^)

 






 週刊少年ジャンプ2014年48号掲載。
 掲載順第7位
 第92話 【発火装置】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 葉山の料理が出され、次はいよいよ黒木場のターン!

 あ。やっぱ角崎と黒木場ぶつかった★
 攻撃性丸出しキャラ同士、こうなるだろうとは思ってましたよ(苦笑)。
 料理を食う前からウダウダ文句言ってんな的なことは創真も言ってましたが、や~~~黒木場と比べると創真がいかに気遣いのある言い方をしてるのかがつくづく分かります。

 そうして黒木場の品である「鰻のマトロート」の実食へ。
 ここで黒木場は葉山に、お前を倒すためにウナギに“火薬”を仕込んだと発言。
 黒木場、キミ審査員殺す気!!??
 
・・・というのは冗談で。(←)
 ほう、料理の「爆弾性」はこれまで創真の料理に用いられていましたが(海苔弁当の旨味爆弾等)、遂に黒木場の料理にもその言葉が用いられましたか。

 いざ口に頬張る木久知。
 途端に体に走る電撃!!
 なるほど、単なるウナギではなく電気ウナギとしてリアクションを起こさせましたか。その発想は読めなかっただけにいい刺激。(電気だけに/爆)
 それにしても、このウナギさんの顔、どっかで見たことあるような・・・。これもデジャブかしら?

 その“火薬”とはプラム!
 黒木場がウナギを開いていたのは、プラムを巻き込むためだったことが判明。
 う~ん・・・。
 正直なところ、この事実には感心半分、残念半分といった感じでした。
 このウナギにプラムという斬新な組み合わせは、これまで力押しで攻めてきた黒木場の料理の中で一番発想や工夫が感じ取られて、かなり感心させられました。
 ただ、ウナギを開いて中骨を取った事が、喫食者が食べやすいようにという気遣いからではなかったというのが残念。
 予選で「イセエビのフレンチカレー」を出した際、自分の料理の食べさせ方を審査員に強要させた黒木場。
 恵との戦いで、少しは相手への気遣いを学んでくれたのかな?と期待したのですが・・・。甘かったようです。

 そんな彼の傍若無人振りは今回も健在。
 言われるがままに料理にむしゃぶりつく審査員達。

 忍び寄る黒木場の威圧に戦慄する葉山。
 お。やっとそのすました表情が乱れましたか。
 黒木場じゃないけど、本当に葉山は感情をあまり見せないだけに、こういった表情を見ると「待ってました♪」と思えてしまいます。(そうです栗うさぎはナチュラルにドSです)



 かくしていざ判定に。
 さあ、軍配が上がるのは葉山か黒木場か、どっちか!?

 ・・・あれ。
 長考状態。
 それだけ彼らの実力は拮抗しているということですか。
 うん、それは納得。

 っていうか、今回も投票制ですか?
 第一回戦は合議制だったのにね。
 今回は食戟じゃないんだけどね。

 考えあぐねるものの、なんとか判定を下す面々。
 乾、水原のベテラン組は葉山へ。(あ、今回は乾イラスト描いてない)

 そして注目の堂島先輩は黒木場へ。おお~。

 角崎も黒木場へ。
 これで2対2。
 最終的決定は木久知に委ねられることに。

 ・・・って。
 あれ。
 決められないとな☆

 この木久知の判断は、私としては「それも仕方ないんじゃないかな」といった感じでしたね。
 審査というものは、究極論で言わせてもらえば個人個人の裁量ですから。
 ましてや明確な基準やルールなんて無い、料理の審査なら尚更です。
 今回の勝負のお題である「洋食のメイン一品」。
 その審査に最も適切な人物である「洋食のプロ」である木久知。
 そんな彼女が優劣を付けられなかったのですから、両者の品は本当に素晴らしかったのでしょう。



 ですがそんな木久知の判断に納得できない輩がいるのもまた事実。
 筆頭が黒木場。ブチ切れます。(ひえー)

 そんな黒木場を諌めようとするアリス。
 それはいいけどそのホイッスルどこから出したの?
 番外編でのボイスレコーダーといい、第90話の消臭スプレーといい、この子四次元ポケットでも持ってるんじゃなかろうか。

 そして観客達もブーイングを。
 美作の時もそうだったけど、たった一人を大勢が責めるのはやめて欲しい・・・。

 と、ここで進言したのは堂島先輩。
 さすがはアニキ!ジェントルマン!!
 鶴の一声ならぬアニキの一声で静まる会場。
 ホントさすがですアニキ!!

 食戟の場合では、決着が付かなければ“勝負預かり”として後日再試合を行う事になっている、と。
 なるほど。
 これは今後の為に覚えておくべきことでしょうね。(φ(..))
 ということは、創真とタクミの再勝負や、四宮との引き分けも食戟のルールに沿っていたと言えるのかも。(そしてどっちの勝負も預かっているのが日向子サン☆)

 だけどこれは「秋の選抜」であり、観戦者の多くは多忙な著名人で日程調整は現実的に不可能。
 そう言う一色先輩が超極悪面なのは何故(滝汗)。



 そして堂島先輩が出した提案。

 それは、何とも予想の斜め上☆☆☆



 「秋の選抜」史上初―――

 

 

 

「三つ巴の決勝戦」に!!!




 







 感想の簡略期間中なのですが、今回は今後の予想や考察が多いので二分割させて頂きます。





 いや~~~。なんとも予想外の決着となりました。
 まあとりあえず今回一番言いたいのは、黒木場、もっとカルシウム摂りましょう、ということですね。(^^;A)
 それだけに、ラスト見開きの創真のきょとん顔にはなんかホッとしちゃったり☆
 創真のマイペースさに癒しを感じる今日この頃です。

 実際ここの創真の構図は中々巧みでしたね。
 敢えて中心線からずらし、葉山や黒木場よりやや小さめに描くことで、騒然としたその場からやや離れた位置にいるという彼の「距離感」を、そして白い背景を多くとることで彼の「淡白な空気」を、だけど真正面から描くことで確かな「印象」をと、非常にシンプルながらも凝った見せ方に思えました。



 私としてはこの決着の形は驚かされはしたものの、何も不満はありません。
 むしろ、良く出来た落としどころかもしれないと思っているぐらいです。
 葉山が勝って創真との予選での決着をつけてほしいと思っていた読者や、私のように、黒木場が勝って創真と初めてのコンタクト&勝負を繰り広げてもらいたいと思っていた読者、それら双方に応えてくれた形になったのではないかと。
 
 それに、第89話感想の最後でも述べましたが、二人を決勝に上げたことで恵やアリスだけでなく新戸の“格”までも救済してくれたわけですし。
 ・・・まあ、そうなるとタクミはどうなるのというハナシなのですが・・・。
 これに関してもきっと大丈夫!!
 これも上の過去感想で述べてますが、きっとタクミは名誉挽回な大成長を遂げてくるでしょう!!
 なぜなら彼も「イケメンカルテット」の一員なのですから!!

 そう、「イケメンカルテット」・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ゛あ゛あ゛タクミがここにいれば完璧だったのにぃぃぃい!!!!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・失礼しました。(m(_ _;)m)





 とにもかくにも、今回の勝負を引き分けとしたことで、逆に決勝戦は勝敗がしっかり付くことになったのではと思います。
 ただし!
 対戦者が三人になってしまった事で、審査員は一人でなければいけない事態にもなってしまいました。(でないとまた引き分けになる可能性が・・・)
 まあ、仙左衛門が審査を務めるにまず間違いないでしょうが・・・。

 実を言いますと、黒木場が決勝へと進んでいたらという前提で、これからの展開の妄想予想が一つばかりあったのでした。
 以前から何度も述べていましたが、タクミ・葉山・黒木場の三人を「創真のライバル三本柱」として特別視している私。
 これまでタクミも葉山も、創真の“世界”を広げる非常に大切な役割を果たしてきました。
 ならば、黒木場は一体どんな重要な事を創真に気付かせることになるのだろう。
 そう、ずっと考えてきたんです。
 第一回戦で創真はアリスに、黒木場は恵に勝ったという、お互いにとって親しい者をそれぞれ倒したという共通点がある二人。
 そして、もし決勝戦で、「神の舌」を持つえりなが審査員に加わったとしたならば。
 黒木場は創真に「特別な女性」について考えさせられる切っ掛けを投げかけるかも・・・と、考えていたのですよ。


 そして、前回の感想のラストで述べた、「つい最近気付いた「ある考察」」。
 これも上記の予想と少し被る考えなのです。
 確か第82話の感想でも少し述べたと思うのですが、「秋の選抜」という戦いの中で創真が作ってきた品はいずれも思い入れの深い品となっています。
 予選では創真のアイデンテティーの象徴作とも言える、カレーリゾットオムライス。
 本戦第一回戦では、実の祖母同然に慕っている人との思い出がある、海苔弁当。
 第二回戦では、父親に初めて認められた品であったビーフシチュー、と。

 ここで私が気になったのが、本戦での二品。
 まずは第一回戦の弁当対決。
 この時の対戦者は薙切アリス。
 創真は本当の祖母のように思っているキヨお婆ちゃんのことを思いながら作ったのに対し、アリスは実の祖父である仙左衛門から自身の料理の至らなかった点を指摘されることに。

 そして第二回戦のビーフシチュー対決。
 対戦者は美作昴。
 この「ビーフシチュー」という品は創真にとって初めて父親に認められた品であったのに対し、美作はかつて父親に認められたいと思って作った品が、逆に大きな確執を生んでしまっていたという。


・・・これって偶然でしょうか???



 
第一回戦、第二回戦共に、創真と対戦相手それぞれの近親者に何らかの関係性が持たれているというこの共通点。
 ということは、決勝でも?
 でも葉山や黒木場の近親者なんて、それぞれ汐見とアリスの一人ずつだけ。
 ということはやはり創真は「特別な女性」について考えさせられることに?
 

 
 いずれにしても、とんでもなく高揚させられる勝負が繰り広げられるのは必至!!!
 料理に絡めた人間描写を附田&佐伯先生がどう魅せてくれるのかにも大きく期待が膨らみます!!

 そんな期待に満ちた決勝戦ですが、果たしてお題は何になるのでしょうか?
 私の考えでは、今回の「秋の選抜」の共通テーマは「日本独自の進化・発展を遂げた料理」にほぼ間違いないのですが、逆にこのテーマを満たす料理は何かと訊かれると全然思い浮かばないんですよね(爆)。
 うーん・・・。
 うーーん・・・。
 う~~~ん・・・。
 駄目だ、「お寿司」しか思い浮かびません。(/(^0^)\)





 そ・し・て!!

 なんとなんと、、次回は少し早目の二周年記念ということで表紙&巻頭カラー!!!
 約二ケ月前にも表紙&巻頭カラーを飾ったというのにまたもや!!!

 ・・・御免なさい。

 今回の記事の冒頭で『火ノ丸相撲』の快挙を『ソーマ』と比べてしまいましたが、『ソーマ』もとんでもない快挙を連発してますね。 
 マジで佐伯先生、現在のジャンプ作家陣の中で一番カラーを描かれていると思います。
 ・・・・・カラーの原稿料は白黒の1.5倍・・・・・。(情報元:今週の『磯部磯兵衛物語』)

 去年の一周年記念の際は確か『トリコ』に座を譲って一週間早い号でお祝いした覚えがあるのですが、今回は更に早く、約一ケ月前からのお祝いに。

 ・・・・・ということは・・・・・。

 こりゃあ、大々的に行ないそうですねぇ・・・。



 連載100回目記念を。



 このまま行けば、再来月の12月半ば頃に100回目を迎える、この『食戟のソーマ』。
 多分、カレンダー通りに丁度二年目(11月半ば)でお祝いすると、連続となってしまい相当ハードな負担が先生方に掛かるため、今回は早めに周年記念を行うことになったのではないでしょうか?



 まあ、どんな事情があるにせよ。



「三つ巴」となった決勝戦!!!

「イケメンカルテット(※タクミ不在)」の夢の競演として、
思いっきり楽しませて頂きたいと思います!!!
(><)